- 『不良少年旅行記−始まり−』 作者:コー / 未分類 未分類
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ある日の夕方、少年は両親とケンカした。内容は、『テスト』の成績である。
少年は、以前から心に決めていた、一人旅を実行するチャンスだと思い、バイトで稼いだ金と、自慢のバイクに乗って、家を出た。
目標は、『日本一周』。彼は、近所の公園で早速、地図を開いて一日目の目的地を探した。
彼が、住んでいるのは鹿児島県。丁度、本州の先の田舎町。『日本一周』を実行するには、もってこいの場所だった。
彼は、目をつぶって、鉛筆が指した、九州地方を目指すことにした。
「よぉ〜し…」
鉛筆が指したのは、福岡県北九州市。彼のポケットの中に入っている予算は、5万円弱。彼は、早速道順を組み立て始めた。
不良少年旅行記−始まり−
彼の名前は、浅岡 大輝(あさおか たいき)。高校2年生で、成績はいまいち。
彼は、最近何をしてもやる気が出なく、両親ともケンカしてばかり。もちろん友達もそれほど多くはない。学校へ行っても、服装や授業態度、遅刻などで注意されてばかりだった。『一人旅』は、以前から憧れていて、そのためにバイトをしてお金を貯めていた。
今日から、始まる一人旅。彼は、不安と緊張感を抱き、わくわくドキドキしながら、バイクを走らせている。この先、どんなことがあるのだろうか?どんな、人達に出会えるのか?どんな運命が待ち受けているか?彼は、非常に楽しみだった。
家を出たのは、日曜日の午前と言うこともあってか、道路は混雑していて、10キロほど渋滞していた。
しばらく、バイクを走らせていると、熊本県との県境が見えてきた。時間は丁度夕方。
彼は、地元で安いと有名な、店で、夕食を済ませ、10キロ離れた公園の淵にバイクを停めベンチは歩いた。
「今日は、結構走ったな…ガソリンもまだたっぷりあるし…明日の目的地でも決めるか」
地図を眺め、こういった。
「明日は、長崎か、佐賀を目指そう。順調に行けば、福岡あたりまで行けるかな」
そう言って、彼は寝袋の中に入り込み、眠りについた。
翌日は、朝から雨が降っていた。
「良かった。屋根の下で。外だったらびしょぬれだぞ…」
彼は、ポケットの中の残金を確認し、道順をもう一度見た。その道は、有明海の沿岸を走っていて、とても楽しめそうなところだった。
一息ついて、地図をたたみ、寝袋を片付けバイクにまたがった。そして、走り出した。
続く
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2005/11/16(Wed)19:18:32 公開 / コー
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■作者からのメッセージ
タイトルの通り、『旅行記』です。
書き方が、あまり『旅行記』っぽくないのはカンベンしてください。
内容は、完全にフィクションなので、くれぐれも実在するものと一緒だと考えないようにしてください。
それでは。