- 『30XX年』 作者:ひかる / SF 異世界
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全角1489文字
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原稿用紙約5.45枚
30XX年地球連国は 宇宙開拓を銀河系の星々にまで 広げていた安全が確認されている海域では 旅客船が行き交い 宇宙観光が 行われていたまた さまざまな星々から 資源が採掘され 地球へと運ばれていた宇宙から 資源を採掘できるようになり地球連国は 26世紀頃からの深刻な資源不足から 開放される事になったのであるこれは そんな時代の物語である
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一方 人類の精神性も 21世紀頃の人類と比べても 飛躍的に成長していた
人類の精神な成長には 理由があった。
2756年に ホッズ博士により 人口冬眠装置が 発明されたのだが
この装置を使用した多くの者から 不思議な体験をしたとの報告が たえなかった。
当初 学者たちは 彼らは夢でも見ていると 考えていたが
次第に 報告される体験には 多くの共通点があることが明らかになり
系統だった研究がされる様になったのである。
この研究が 進むにつれて
この世界以外に 全く別の世界が存在している事が
ほぼ間違いない事実として 人々の間で 受け入れられる様になった。
これにより 刹那的な生き方を する人が激減し
精神世界について 真剣に考える人が 増えていったのである。
20世紀末に 学者により提案された゛ヒモ理論゛は
証明される事が なかったため 歴史の中に 埋もれ忘れ去られてしまっていた。
ところが 人工冬眠装置の発明により
思いもよらぬ方向から 注目される様になったのである。
゛ヒモ理論゛とは 宇宙のすべては 同じヒモ状のもので出来ており
そのヒモの振動数(震え具合)により 素粒子の種類が決まり
すべての物質が出来ているという理論であった。
この゛ヒモ理論゛が成立する条件として
私たちに馴染み深い 空間と時間の4次元に加え 更に7次元を必要としている。
この概念を加え゛ヒモ理論゛を発展させたものが゛M理論゛と呼ばれるものである。
゛M理論゛では 私たちが生きている世界よりも より高次元の世界の存在を 予言していたのである。
人工冬眠装置により 多くの人たちが経験した体験は
高次元世界の存在を示唆するものなのであった。
これは そんな時代に生きる人たちの物語である。
゛アズマ教授
アズマ教授!゛
゛何だね デイビッド君゛
゛今度のトラべルは 何時になりそうですか?゛
デイビッドは 黒い瞳を キラキラと輝かせながら 尋ねた。
いつしか 2人の間で 人工冬眠装置を使って 実験をする事を
゛トラべル゛と呼ぶ様になっていた。
デイビッドは アズマ教授のラボ(研究室)に 研究の協力をするために
大学の夏休みを利用して 2ヶ月間滞在する事にしたのである。
デイビッドが 初めてトラべルを 経験したのは 15才の春に 大学を受験するため
試験会場のある 星に向かっていた時の事であった。
宇宙船には 地球からの受験生が 約2000人ほど 乗船していた。
デイビッドは その時 初めての長距離の旅であり また 受験へのプレッシャーで
妙に神経が 研ぎ澄まされた 精神状態にあった。
長距離の旅になるため 人工冬眠装置の簡易型である NS−72の中に入り
約1ヶ月の仮冬眠を する事になったのである。
デイビッドは 地球〜サマリー星間の定期便に 乗り込み
ナンバーを確認した。
゛えーとWL5−41だから... 左の窓際から 5列目の41番...゛
そうつぶやきながら 探して歩いた。
既に 7割がたの乗客が 各自のコンパートメントの前で 待機している。
デイビットは 自分の席を 見つけると
船内アナウンスに従って
カバーを開け もぐり込むように 人工冬眠装置に入り カバーを閉じた
゛準備のできた お客さまは
安全装置を 解除して下さい。
当船は 間もなく
サマリー星に 向かって 出発致します。
それでは 良い旅を!゛
デイビッドは 宇宙船が 太陽系を離れるまで
しばらく 船内の巨大スクリーンに 映し出された。
宇宙の姿に 見いっていた。
.......
デイビッドが ボタンを押し 安全装置を 解除すると
側面から 少しずつ 冷気が流れ込み始めた。
それと共に 急に 眠気に襲われ
数分後には デイビッドは 深い眠りに 入っていった。
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■作者からのメッセージ
はじめて書いた小説です。