- 『やくそく。』 作者:亜理子 / 恋愛小説 ショート*2
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貴方との約束は、私には重すぎました。
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あぁそっか。
これって…私が悪いんだ。
だめだ、彼を責めちゃ駄目だ。
どんどん…自分が汚れていく。
秋。
文化祭も近づく高校一年のこと。
何故だか心がくすぐられて、恋をしたくなった。
別に誰でも良かったってわけじゃないよ。
きっかけは、そんな軽い気持ち。
小さい頃から明るいねって言われてた。
だって、くよくよしてるのなんて時間の無駄でしょ。
それなのに…なんか最近変な感じ。
友達には笑って誤魔化してみた。
本当なんでだろう、何か胸が変な感じ。
あ、洋介だ。
こっちくる…あーもうすぐすれ違う…。
あれ…何か熱くなってきた。
ちょっとやばいかも。
そういえば、洋介って好きな人できたとか言ってたっけ。
別に関係ないよ。
だってうちらは親友だもん。
そういう風に昔約束したもん。
洋介は…親友だもん…友達だもん。
こんな気持ちになっちゃ…駄目だよね。
私、好きなんだ。
きっと…洋介が好きなんだ。
こんな事…誰にも相談できないよ。
っていうか…相談しようと思わない。
誰かに相談したからって解決するわけないでしょ。
っていうか…誰にも…知られたくない。
洋介との関係…くずしたくない。
あなたにとって私はただの友達なんでしょ。
ちゃんと好きな人がいるんでしょ。
私に、話かけてくれないし、メールもしてくれないのは
私との関係を好きな人に怪しまれたくないからでしょ。
あぁそっか。
これって…私が悪いんだ。
だめだ、彼を責めちゃ駄目だ。
どんどん…自分が汚れていく。
貴方との約束をやぶったのは私だ。
私が悪い。
貴方を責める権利なんて
逆さまになったって出てこない。
【ずっと親友だからな】
約束を…やぶってしまってごめんなさい。
貴方を…愛してしまって…ごめんなさい。
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2005/10/26(Wed)21:57:27 公開 / 亜理子
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■作者からのメッセージ
初投稿です。
軽く読める感じにしたかったのですが、まだまだですね。