- 『私が生きる意味』 作者:杏実 / リアル・現代 未分類
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原稿用紙約1.95枚
「咲月ご飯よ〜」いつも同じような毎日が続いて、いつも同じように時間が経っている…。お母さんとお父さんは私立を卒業してる。だから私も私立を受けないといけない…。私は私立なんて受けたくないのに…。「ご馳走様。勉強してくる。」ちょっと息抜きに窓の外を眺める。「私ってなんのために生きてるんだろう……」
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「咲月ご飯よ〜」
「ふぁ〜い」
いつも同じような毎日が続いて、
いつも同じように時間が経っている…。
「咲月、今日は咲月の大好きなハンバーグよ。
ちゃんと受験がんばってね」
「…うん」
私は小学六年生。
お母さんとお父さんは私立を卒業してる。
だから私も私立を受けないといけない…。
私は私立なんて受けたくないのに…。
友達と同じ学校に行きたい…。
でも、親の期待には答えないといけないし…。
私は素直なんかじゃない…。だから言えない。でも…言いたい。
「実也!ちゃんとお姉ちゃんを見習いなさい!」
「はいはい。黙って食えよ。」
「実也!!!」
お母さんはいっつも弟の実也をばっかり悪く言う。
実也は私と違って親には反発するし、
まだ小学四年生なのに5時の門限を無視して7時まで遊んでるし…。
私も自由になりたいな…。
「ご馳走さま〜勉強してくるね〜」
「あっ咲月!プリンあるわよ。あとで紅茶と一緒に持っていくわね。」
「…うん。」
いつも通りの時間。
親はいつも子供の顔色を疑う。
「…時速?分速?秒速?別にいいじゃん。そんなの…」
教科書に文句をつける。
ちょっと息抜きに窓の外を眺める。
「私ってなんのために生きてるんだろう……」
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2005/10/11(Tue)18:21:07 公開 / 杏実
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■作者からのメッセージ
初めまして!杏実です。
なんとなくこんな子がいそうだな。って思って書きました。
親が受験を受けたくないのに受けさせるって友達でもいたんです。
私の親は「金が高いから」で終わるのに可哀想だな…って思って
話を聞いてました。
この主人公咲月(さつき)は言いたいことを言えない子で、
私とは正反対の子でした。
どっちかというと実也(みや)派(笑)
初心者ですがよろしくおねがいします!