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『DoD episode1』 作者:emblast / サスペンス SF
全角1851文字
容量3702 bytes
原稿用紙約6.15枚
気が付くと何も覚えていなかった。そして閉鎖された瓦礫まみれの部屋。炎、煙。まかれて死ぬ前に生き延びろ。主人公はそんなことを思いながら必死に脱出しようとする。謎の兵士達の助けによって部屋からは無事脱出。だが外は想像を絶する空間だった。
ガコンという鈍い落下音で目が覚めた。
頭はまるでバットで何万回も叩かれたような、気持ち悪いような、嫌な感覚が残っている。
口の中には小さな小石ほどの瓦礫が入っている。薬を一気飲みしたような苦い味がする。

…ここは?ど…こ?だ?

目をパッと開くと、辺りは瓦礫と、煌く炎と…、そして血がべっとりと付いたエネルギーレールガンが埋もれている。
私は小さな瓦礫の中で、二日酔いのオヤジのような体勢で気絶していたようだ。

…?何かおかしい。

“部屋”の中を見回す。
扉…、だろうか?その残骸が死体のように散らばり、辺りはまるで地獄だ。

    扉 … ? とび…ら?

今頃気が付いた。この部屋は扉がずたずたに壊れている。
頭の中で『扉が開かない=死』という方程式が出来上がった。

炎。早く目が覚めてよかった。黒煙でこの部屋は覆われている。
扉があった場所には巨大な折れた柱。

絶望的状況だ。うん。こりゃーやばい。

それに…、何より…。

     記 憶 が 全 て 消 え 去 っ て い る 。

記憶がなくなったのは神の助けだろうか。
もうすぐ私は死ぬだろう。記憶があれば此処で泣き叫んでいる事だろう。

扉“代わり”の柱にとろとろと歩いていく。
そこでぺたんと尻餅をついた。

はぁとため息をつく。

「柱がなければ…、な。」

と、一人呟いたところでエネルギーレールガンに目が付いた。おお!神の助け!

頭の中で電球にぱっと明かりがともり。その神の助け(二回目だろうか?)で柱を粉々にしている自分が頭に浮かんだ。(自分の顔がやたらにハンサムなのは気のせいだ。気にするな。)

神の助けへ駆けていく。途中の炎はさっと交わした。途中で転びそうになった。
銃身についた血を袖でぬぐう。
今頃気づいたが(今頃気づいたのはこれで二回目だ。私の洞察力の低さには降参だな。)私は軍服のような服を着ている。というか特殊部隊のような服だ。
さっき袖で血をぬぐった、と書いたが正確には黒いリストバンドだ。

銃のパワーメーターを見る。

          『   残弾数:1   』

ぶっと吹き出す。一発で柱を壊せるだろうか。
何か嫌な予感がする。

柱へ走る。なるべく距離は短い方がいいだろう。
本当に大丈夫かな、頭の中に落胆している自分が浮かんだ…。そして黒い引き金に指をかけた。

ズドン

体に衝撃が走る。柱に雷のような青いパワーの粒子が光り、そして消えた。
柱の粒子が走った部分が黒くこげている。
そして煙が出た。

……、銃を地面に叩きつける。

そんな事をしている間に炎から出る煙の量は、どんどん増えている。

その時、柱の奥から物音が聞こえた。
よく聞き取れないが…、何か物騒な事をしている様子は分かった。

“おい!…ド、…周って…撃しろ!”

“ぐ…あ!助…て…”

“リース!”

“ふう…、や…と、死ん…みたい…な”

“…長。リース…が”

“…ース…”

仲間が死んだのだろうか…?だとしたら大分外は危険なようだ。『やっと死んだ(だろうか?)』というのも気になる。

“隊長。こ…柱…エネルギー反応が…。お…く…中から…”

“中……いるようだな”

私の事を言っているのだろうか?もし助けてくれることになっても柱をどかす間にもう私は煙にまかれているだろう。

外から声が聞こえた。大声なのか、柱の近くなのか、鮮明に聞こえる。

「中に誰かいるなら何か言ってくれ!」

自分でも分からないうちに叫んでいた。

             
「 助   け   て  ! 」


外からまた声が聞こえる。
「よーし!じゃあ柱から離れろ!」

柱から小走りではなれる。

バキッ

柱が一瞬のうちに折れた。一瞬快感を覚える。やっと外に出られる―。

そして、柱の折れた部分の上に誰かが登って来た。

黒い漆黒の私と同じような戦闘服。手にはさっき私が叩き付けたエネルギーレールガンと同じものが握られている。
だが、そのコスチュームの胸の部分にはまだ新しいと思われる血痕が付着している。

外は危険なのか?

「さあ!奴らが戻ってこないうちに早く出て来い!一緒に此処から生還するぞ!」

“奴ら”? “生還”?

「さぁー!早く!」

柱をよじ登る。部下と思われる短髪の男が手を引いてくれた。
外の風景が見える。

!!?

血まみれで倒れている女性兵。そして銀色のまるでモンスターのような鋼の化け物。
化け物の方がもう動かなさそうだ。体のいたる所が真っ黒にこげている

なにか嫌な予感がするのは私だけだろうか…?
2005/09/16(Fri)22:01:13 公開 / emblast
■この作品の著作権はemblastさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
本格的な脱出系の小説を書いてみようと思い、書いてみました。
話はもっと進展していきます。
部屋からの脱出からその空間からの脱出へ。

書き上げるのにかなりの時間が伴うと思いますがorz
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