- 『夢旅(仮)』 作者:那都 / ファンタジー ファンタジー
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全角862文字
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プロローグ
…ん?もう朝?
あたしは、目が痛くなるほどの、強い太陽の光で目覚めた。
…眩しい…昨日カーテン閉めなかったっけ??
ただでさえ朝が苦手なのに、なんて不愉快な目覚め方をしてしまったんだろう。仕方なく、あたしはきつくつぶっていたまぶたを開き、活動を開始することにした。そこには、見慣れたいつものあたしの部屋があるはずだった。
「…ここ…どこ?」
目覚めたあたしの目に映った風景は、どう見てもいつものあたしの部屋ではなかった。幾重にも重なった深い緑の葉、鳥のさえずり、柔らかな土の感触。とんでもなく眩しかったのは、屋内ではなく、屋外にいたせいであった。
「え…?ど…どうなってんの!?」
あたしの名前は長柄 兎李(ナガラ ウリ)、生まれつき人よりちょ〜っと正夢を見やすいことを除けば、成績は真ん中くらい、運動もそこそこ、友達もそこそこいるし、ごくごく普通の高校2年生。性格は…どーだろ?自分じゃわかんないや。まぁ、友達の言葉を抜粋させてもらえば、『ウリってさぁ〜名前に劣らず変わってるよねぇ』『ありえないくらいポジティブ…』『ウリの夢占いって当たるよね〜』『ウリ…鈍いなぁ、気付きなよ…』とまぁ、すごくポジティブで、鈍感な変わり者、だそうです…ってみんなけっこーひどいなぁ…。
「ウリ〜おっはよ♪」
「ボ〜っとしてんなよっまだ寝てんじゃねぇの?」
彼女は三倭 朱(ミワ アカリ)。隣の家に住む幼なじみで、一番の親友。そしてその隣であたしをバカにしてるのは、朱の双子の片割れである蒼(アオイ)だ。
「なによぅ!起きてますっ」
隣同士でいつも一緒に賑やかに登校、これがあたしの日常。
「ってオイ爽やかに締めくくるなよ…」
っといけない、忘れたらほんとにほんとーにっ後がコワイ彼女は、羽柴 凛(ハシバ リン)。これまたご近所さんで、(バス停いっこ離れてるけど。)キレイだけど男の子の蒼より男らしく、常に厳しく的確なツッコミをする。ここだけの話、人の心が読めるんじゃないかって蒼とあたしは言ってる。それぐらい鋭い。
…つづく。
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2005/11/29(Tue)23:58:30 公開 /
那都
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■作者からのメッセージ
ちょっと気分転換で、別作品に手を出し始めちゃいました☆
読みきりで終わらせるつもりが、睡魔に襲われ断念。でも『ふぁんたじぃ。』よりは短めに終わる予定です。よかったらそちらもよろしく☆(何気に宣伝 笑)
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