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『歴史の話A B C』 作者:黒猫 / 未分類 未分類
全角12587文字
容量25174 bytes
原稿用紙約40.9 枚
歴史の話

その昔神様は人を作った。
たしか、7日めだったけ。
最初の人、アダムとイブが禁断の実を食べて神様に楽園をおいだされてから、
何万年かした時代、錬金術と言う、魔術、いや科学原点みたいな物が現れた。
その中で、ホムンクルスという考えが出てきた。
簡単に言えば、人間を一から手作りで作ろうと言うことだ。
だが、その時代の人間の技術じゃ、とても無理だった。
まあ、地球が、平べったいと考えていた人間もいたぐらいだから仕方がないと言えば。仕方がないけど。
そのあと、本当は地球は丸いと言うことや、物は全て原子と言う物からできているてこと、
人間はほんとは猿から進化したと言うこととか人間はいろいろのことを知ったんだ。
その中で、遺伝子と言う物を、知ったんだ。
その遺伝子て言うのは、そう簡単に言えば「生物の設計図」みたいな物かな。
トカゲの尾は、すぐ切れるけど、またその後生えてくるでしょ。
その時に、犬の尾とか、猫の足は生えてこないでしょ。
それは、遺伝子に、犬の尾や、猫の足なんか最初から書いてなくて、トカゲの尾が生えてくるような体になるように、
遺伝子に書いてあるんだ。
僕たちの中ににも遺伝子があって、だいたいは、お父さんと、お母さんの半分ずつを、貰うんだ。
遺伝子が違えば体の特徴が違う。みんな、遺伝子は、兄弟の間でも違うから、世界中の人みんな違う。
逆に言えば、遺伝子が同じなら、体の特徴が同じなのだから、同じ遺伝子から全く同じ人間を作れないのか。
だが、そんな技術夢のまた夢と言うことで、小説のネタ程度にしかならなかった。
だけど、科学は発達した、実際にできるようになった。
だから実際にやった。確か最初は。羊で、次は牛だった。
だけど人間は、「人」を作り出すに執着した。
人間と言っても、全ての人間じゃない、一部の人間だけどね。
彼らが言うには、生まれつき子供のできない人や、できにくい人のために、必要だと言っていたが、僕はそうは思わない。
子供がほしい人とは別に、子供を産みたくない人や、捨てる人がいる。
その子供たちを、育てる親にすれば良いはずだと思う。、
まあ、これは、僕の意見だし今更言ってもしょうがない。
だけど、きっとの話だけど、彼らは、神様を見返してやりたかったのかもしれない。
 無駄話を挟んだね、彼らは、人を作り出す事に執着して、そして作ったんだ。
   A終了。

彼らは人を作ることに執着し、そして作ったんだ。
一番最初の、人造人間、みんなが言う、クローン人間は女の子だった。
はじめは、神様がやる仕事を人間がやってはいけない、人権はどうする、とかみんなで話し合っていた。
実際に、やっちゃいけないと、クローン人間を規制する国もあった。
だけど、クローン人間を支持する人も多かった。
それは、彼らが言っていた「生まれつき子供ができにくい人」や「事故とかで子供が産めない人」が多かったんだ。
彼らは、一つに集まりだしたんだ。
そしてその周りに、どんどん人が集まってきた。
最初に、可哀想だと思った人たちが、最初に集まりだした。
そうすると、自分たちの力を、試したいと思った科学者が、そこへ集まりだした。
自分たちの力で、どうにかして、こんな人たちを救いたいと言う、政治家たちも集まりだした。
そしてたくさんの人たちが、集まって、みんなの声が世界を変えたんだ。
 最初のクローン人間ができてから、何十年した後に、その規制を、変えた国が現れだした。
子供を産めない人間に限るとか、しっかりと許可を取ればいいとか。
凄いところでは、完璧に規制をなくして、自由にやって良いよと言う国が現れだしたんだ。




「そして、ほとんどの国でクローン技術を認められて、クローン人間を作る方法はドンドン進化したんだ。
最初の頃は、女性のお腹の中で、ある程度まで育てるのがふつうだったんだけど、最近は、人工子宮といって、
大きな試験管の中で、成長することができるようになった。
そのほかにも、昔は100歳の人のクローンも、0歳から育てなければいけなかったけど、
今は百歳まで、試験管の中で育てることができるようになったんだ。
そして、今の時代クローン人間は国によって数は違うけど、世界中にいるんだよ。
今日の話は、ここでおしまい。どこかわかりにくいところはなかったかな」

ここは、大きな町の、郊外にある、ある建物の前だ。
そこの、一角にある、ベンチに座っている男が、こんな話を、周りにいる餓鬼に話していた。
「お兄ちゃんの話にでてきた、人権てなあに」
まわりの餓鬼たちの中にいた、 丸っこい顔の青い目をした子供聞いていた。
「そんなことも知らないのか、人権て言うのは、人間が生まれつき持っている権利の事だぜ」
その近くにいた、青い目をした餓鬼と全く同じ顔の子供が、聞いた。
そいつの体がデブじゃなければ、まず見分けはつかないだろう。
「じゃあ、権利ってなあに」
まわりの子供の中にいた、ほとんど同じ顔の連中が聞いていた。
ほとんど同じって言うのは、一人一人どこかが、欠けているからだ。指がない奴や耳がない奴やらいろいろ。
「権利っていうのは、権利って言うのは、そうウン」
デブが、困っているようだ。それを、男は笑いながら見ていた。
笑うと言っても馬鹿にした笑いではなく、優しい笑いだ。男にこんな言い方はおかしいだろうが、女神みたいに全てを包み込むような笑い方だ。
「権利は、自分の考えで、自由に行動したり、他の人に、あれやこれをやりなさいて言えることをすることができる事ができますよ。てこと」
「そうそう、だから人権は、人が生まれつき持っている、自分のために、要求できることだよ」
その子供たちの中にいた、二人の女が偉そうに言ってる。
両方とも金髪の餓鬼でほとんどそっくりだったが、片方の一人は両目の色が違う、片目が赤でもう片方が金色だ。もう一人は、普通に見えたが、右手が手首からない。
「ねえ。そうでしょう先生」
髪の毛がない奴が、男に反応を求めてる。よく見れば、他の二人とそっくりだ。元が同じなんだな。
「正確には人間が人間らしく生きるために生来持っている権利、なんだけどまあそんな感じかな。よく知っていたね」
男が、感嘆していた。いや褒めるというのか。やはり俺にはよく分からない
「やった。褒められた、褒められた」
三人が、手を取り合って喜んでる。先ほどのデブはそれが気に入らないのか
「おい、他の二人は別としてお前は何もしてないだろう」
と髪がない奴に言った。確かにそうだ。だが、三人は気にせず
「いいもん、あなたと違ってみんな分かっていたもん」
と言い返した。さっきのデブはむかついたのか、殴りかかろうとしたけれど
「はいはい。もうやめなさい。ケンカはいけないよ。もう行かないと、キリサキ先生に怒られるよ」
と男が言ったら、だまった。デブも不服そうだが殴りかかるのをやめた。
「ねえ先生。今度来たらどんな話をしてくれるの?」
両腕がない餓鬼が、男にこんな事を聞いた。
「そうだな。呪いの指輪はしたよね。呪いの首飾りもしたし、カエサルの話もこないだやったしな、清水次郎長はやったけ
 まあいいや、今度来る時までに、考えておこう」
「先生、そういえば明日から私たちたち、一周間旅行に行くからここに来られないよ」
餓鬼の一人が、こんな事を言ったら、男の顔が一瞬だが変わった。どことなく悲しげな顔だ。だがすぐに戻った。
「楽しそうだね。どこに行くんだい」
「うん。どこかわからないけど、キリサキ先生が楽しいところに連れて行ってくれるって」
右目がない一人の女が、そう反応した。楽しそうな顔だ。
「そうか、今度くるときまでにとっても楽しい話を用意しておくよ。ほら、早く行かないとキリサキ先生に、怒られて、またおしりたたかれぞ」
男は凄味をつけて言っているようだが、あまり怖くない。
「絶対の約束だぞ。絶対の絶対だぞ」
餓鬼の一人が、言った。
「ああ。もし破ったら、南の砂漠のラクダに食われてやっても良い。ほら早く行かないと、教室の窓から先生が見てるぞ」
男が指を指した建物の窓に、一人誰か、立っている。
「ホントだ。急がないと、また怒られよ」
「ヨシ。みんなで競争だ」
「先生、お話ありがとう」
「絶対、おもしろい話を考えてきてね」
「絶対の絶対のぜっっっったいの約束だぞ」
餓鬼どもは、最後にそれぞれこんな事を叫んで、走っていった。まあ、あの男は聞き分けられないだろう。
「絶対作ってくるから、全員しっかりと来いよ」
男は、遠くの餓鬼どもに聞こえるくらい大きな声で、叫んでいた。
叫び終わったら、男はベンチに座り込んでいた。まるで年寄りか、疲れている人のように。
そして、下を向いている。祈っているようにも見える。
俺が男に近づいたら、男は顔を上げた。その目には、何かが流れていた。
俺は、周りのベンチに空いているところがあるのに、それどころか座る必要もないのに、なぜか口から一言、言葉が出た。
「隣に座ってもいいか」
B終了


「隣に座ってもいいか」
気づいたら、目の前に大きな男が、立っていた。
男の服は、上はただの黒いシャツだが、下のズボンが変わっていた。
「あ、別に良いですよ」
彼は、私の答えを聞くと、礼も言わず私の隣に座った。
そして、
「煙草吸っても良いか?」
彼は、真っ赤な煙草を取り出しながら、私に聞いた。
「私は、吸いませんが、勝手にどうぞ」
私は、そう答える。彼は、そうか、と言って煙草に火をつけた。
何もしない、ただ白い煙が、男の方から、流れてくる、そんな時間が、数分間続いた。
「なあ、二,聞いて良いか」
男が、いきなり話し出した。
「何ですか?」
「お前は目から何を流している。さっきの話の中で1点だけ違うところがあったのは、理解しているか?」
男が言ったことは両方とも答えられるが。なぜこんな事を聞く。
「私が、目から流していたのは、涙です」
「それが、悲しい時に流れる涙か」
なんだこいつは。
「ええ、その涙です。先ほどの、話の違うところも理解しています。何故そんなことを聞くのですか。あなたは、何者ですか」
「答えたら、お前が何で作られたかと。あの餓鬼どもが、何で作られたか。俺に、教えてくれるか」
何で作られたか、と言うことはこの男はだいたい分かっているのか。
「ええ、良いでしょう」
私の答えに、ズボンが迷彩のこの男は、自分の身の上を話し出した。いや、私に語っているのか。
「俺は、クローン兵として、この世に生まれた」
「クローン兵は、国連の条約で禁止されているはずです。いい加減なことを言わないでください」
私の反応だ。この国の人間は同じ話を聞いた時は、だいたい、こう返すだろう。
そしたら、男がこちらを向いた。先ほどとは違い口調が怒っている。
「人の話はおかしな点があろうが、最後まで聞け。最後に質問をしろ」
かなり怖い。このぐらい怖かったら、あいつらも言う事を聞いてくれるのだろうか。もう必要はないが。
「分かりました。しっかりと話は聞きますから、今の質問だけでも答えてください」
男は、まだ少し怒り口調で返した。
「この世界には、何百もの国がある。そのうち国連に加入している国は、少しだけだ。
それ以外の、国で規制に引っかからなければ、合法で作ることができる。あんたも先生なら分かるだろ」
確かにそうだ。二十一世紀前半から起きていた。地球規模での、水資源、飢え、国際間での紛争、核問題、テロリストなどの問題を止めることができない上、
大国の意志で動くようになった国連を、見捨てた国は多い。
そんな国で作りさえすれば、別に問題はないが。
「でも、クローン技術は難しいですよ」
「その話も含めて全て話すから、最後まで聞け」
なんか、ずいぶんと威張っている。
「分かりました。手短にお願いしますよ」
「理解している。最初から話すぞ」
C終了

黒シャツ男の話
俺は、クローン兵として、この世に生まれた。
俺が生まれたのは、アフリカの砂漠が多い国だ。名前は、教えられなかった。
生まれたとき、俺の周りには、同じ顔の人間が、何百といた。
クローン兵と言うのは、人工子宮の中で、十五年程度育てられる。
その方が、独立心とか、自己主張とか、欲とかを押さえることができるかららしいが、
後から聞いた噂じゃ、飯代が高くつくからと言われていた。まあ、どっちでも良い。
その、十五年間も、ただ遊んでいたわけじゃない。餓鬼の頃から、ありとあらゆる事を教えられていた。
銃器の使い方、素手での戦闘、ナイフでの戦闘、そこら辺で落ちている物での人殺しの方法から、毒物、暗殺術、爆発物、
この身一つで、世界中のどこでも生きていく方法、毒がある食べ物の見分け方まで、まあ色々とだ。
そして、十五になったら子宮の外に出た。
まあ、特に驚きもなかったが。
そこから、すぐに、実技をやらされた。
実技は、簡単に言えば習ったことの復習だ。
射撃訓練とか、山羊の首切りをしたり、物盗んだり乗り物乗り回したりとまあ、いろいろだ。
そこで、成績が悪い奴は、Bチームになった。
ああ、言い忘れていたが、クローンだから、みんな同じじゃないか、なんて言うなよ。
実技やる課程で、全く同じ事をやるわけではない、にたような訓練をやっても、どうしても違いが出てくる。
分かるだろう、先生。分かっているなら良い。
そして、1年間の実技訓練が終わった後、Aチームの成績が良い奴以外、みんな戦場に売られていく、使い捨ての兵隊になった。
ああ、さっきのBチームは、ここで値段が安くなるてだけだ。
安くなるだけだが、その安い物しか買えないような国の実力はしれている。クローン兵を買った所で、その実力はどうにもならない。
まあいい、俺はBじゃなかったから関係はない。
そういえば、お前はクローン技術は難しいとか言っていたが、難しくても、すでに技術ある程度確立している。
俺が作られた国は、国連が対応しきれなかった、飢饉が広がっていた。
だが、この国のほとんどは砂漠だ。食い物は作れない。かといって、物を作ろうにも、売るマーケットがないし、物作りの技術も先進国に劣る。
だから、先進国は行っていなくて、一生需要が見込めて、消費も見込めて、その上売る為のマーケットに余裕がある商売。
そう、国連条約で先進国はできず、戦いがある限り需要があり、誰もやっていないから、マーケットもある商売。
分かるだろ。それでクローン兵を作り始めたのさ。
無駄話を挟みすぎたな。
ここからは、完璧に俺の話になる。
俺は、実技訓練を、Aチームの100人中、47位で合格した。まあまあだな。
そして、俺は訓練終了後、すぐにアラブ地方で戦争をしている国家に、売られた。
そこの、陸軍中隊に編成で、入れられた。俺の部隊の基本の持ち場は、砂漠の南側国境付近。
砂漠って言うのは、お前がさっき餓鬼との契約も時に言った、南の砂漠のラクダが住んでいる砂漠だ。
俺が居た中隊の隊長は、ローニンとか言う男だった。
この男は、俺たちとは違い普通の人間の傭兵だ。
ローニンの実力は、はっきり言えば、クローン兵以上はあった。餓鬼の頃から、訓練している。俺らより、上だぜ。
ただし、この男の頭には、戦略も戦術がなかった。あるとしたら、中世時代の、突撃と退却くらいだ。
それでも、上には気に入られていたから、指揮官にまでなってんだが。
それに、クローン兵は、基本的に上級階級なんかには、なれやしない。
基本的には、使い捨て兵として、考えられているためだ。
そこで、俺は、ローニンの考えた分け方の元、夜の警護に就いた。
当時は、何も疑いはしなかったけれど、今から考えれば結構おかしな事をやっていた。
なぜか、歩兵には刀剣の装備を義務ずけていた。今時、銃剣でさえあまり使われないのにな。
俺の夜警は、何故か周りを回るのと、敵が来ないか見張る役、それで何故か内側の見方を見張る役この3つを行う。
ローニンはクローンを信頼していなかったんだろう。夜中に逃げたり、自分が殺されるとでも、おもっていたのか。
この、部隊は1年と3ヶ月10日の間警護担当をして、終わった。
俺が行った国は、わざわざ買った軍隊を、なんでこんな所に送ったのか。よく分からん。
この後、俺を含むクローン兵は全員、その年に宣戦布告してきた国との戦争に、任務として着かされた。 
俺の仕事は、ここでは歩兵として、敵国への侵入ルートを作る。まあ用は、情報員みたいな物だ。
そして俺は、敵国へ向かう途中に、敵の大群に見つかり、戦闘になった。
俺は、人殺しをひたすら覚えこまされた、そこらの人間の兵隊ぐらい、5人でも、打ち負かせることが出来る。
ただ、数が多すぎた。34人殺して俺は、数人に、ライフルで殴られ、気絶した。

「その後、俺は敵軍に捕まった。相手は俺を、諜報員だと思ったんだろう。連中は、俺からいろいろと訊きだそうとしたが、
俺自身もその程度の訓練はしたし、それに連中が聞きたいことは、何一つも知らなかった。だから、話せなかった
相手は、黙りを決め込んでいると思ったんだろう。そしたら、相手は自白を促すために、麻薬を使ってきた。
だが使われても分からないものは、答えられない。
そんな日が続いた後、ある日俺が捕らえられていた施設が、空爆された。
その時の、どさくさに紛れて、俺はそこから逃げた。ばれたかは分からないけれど、
追っ手が来なから分からなかったか、それとも死んだ事にされたか。そんなことは、関係ないか。
そのあと、俺は自分の国に戻った。買い主の国か。
その国は、無くなっていた」

俺が、その国に行ったら、ただの一面焼け野原だった。首都の軍事施設から、国会、商店、民家何から何まで真っ黒の焼け跡だけだった。、
俺は、一通り見て回り、何もないことを確認して、町をでた。
近くに町がある事を覚えていたから、そこへ行った。
その町も、焼け野原だったが、人はいた。
そこで情報を集めたら、こんな感じだった。
俺が、捕まった後この国は、敵国に勝つため、他国との同盟を進めた。
そしたら、敵国も同盟を進めた。
そんなことをしていたら、味方が敵を呼び、敵が味方を呼ぶ。
そして、最後はアラブを2つに分ける大戦争になっていたそうだ。
俺が居た国は、どうも相手国から、一番最初に空爆を受けたらしい。官民関係なくな。
その空爆の後、敵の陸軍が攻めてきて、生き残りを捕虜として捕らえたり、空爆から、運良く助かった町から、強奪したり女をおそったり、徹底的に破壊したりした後、敵はこの国を自国領土にすることを宣言して、帰っていたそうだ。
そしてこの町は、首都からの難民や、巧く逃げれてきた人間、捕虜にしても価値がない年寄り、他国からの難民なんかが
集まってきていて、ここ以外の町は殆ど機能していないことが分かった。
敵は、次期部隊でこの国に移民を開始すると言うことも。

「敵国からの、部隊で俺の顔を知ってる奴が居るかもしれない。
 もし、知らなくても、俺は軍人としてこの国にいるから、あまり良いことではない。
 この場合、俺を作った国に帰らないといけなかった。
 だが、そんな事をするつもりは無かった。いや、する気が湧かなかった
 帰っても、どうせまた売られるだけ、今度は麻薬中毒の中古品だから、安く売られるだろう。
  いや、もしかすると売られずに、廃棄処分になるかもしれない。 
 もう、麻薬と言う楽しい物を、覚えてしまったからには、今更おちおち死ぬ気はない。
 そうおもってな、俺はその後その別の国に行った。
 そこで麻薬を探した。麻薬の周りには酒も煙草もある。
 そんで、遊び回って、金が無ければ、いろいろと仕事をしたりしながら、この国に流れて、今に至る訳だ」


今に、至るって、ずいぶんと凄い人生を送って来たんですね」
隣の男、天使みたいな笑い方をする男は行った。
「その上、ずいぶんと大雑把な人生だ。ホントにそんな人生を送ってきたのですか?」
その男は聞いた。
「とりあえず、信じて貰うしかないな。どうしてもと言うならいまここで、あんたの首をへし折ってやっても良い」
「お断りします」
「断るのは、結構だが契約は守ってもらう」
俺は言った。当たり前の事だろう。
「分かりました。ですが、あなたほど凄い話では、ありませんよ」
「話す前に、一つ質問ですが、クローン兵の中には突然変異を起こす人が居るでしょう。
いや、50パーセントの成功率だから、確実にいますよね。そんな人はどうしたんですか」
「髪の色が違ったり、耳がない程度なら実技を受けて、それなりのチームに分けさせられる。
明らかに、銃を撃つことが出来ない奴は、実技も受けず、鉱山とか肉体労働に回される。
それ以外は知らない。人工子宮からでるまえ処分されたんだろう
「そうですか。それじゃあ、私の話をします。貴方みたい波瀾万丈でも、凄くもないですよ」

天使のような笑顔の男の話。
貴方は、私と子供たちが何で作られたのかと聞いたところから見ると、分かっているようですが。
あの子供たちは、クローンです。
この国では、不妊治療の一つとしてクローンが認められているだけで、それ以外の使い道で作られることは禁止されています。
だけど、いろいろと必要が在る場所、言葉がおかしいですね。需要がある場所がたくさんあります。
原発などの危険な作業をする要員、鉱山などの動労力として使う用は奴隷などや、
金持ちの為の奴隷、どういう意味かはだいたい分かりますよね。まあ他にも色々ありますが。
そんな所に行きたい人間は相当な、高給じゃなければ滅多にいません。
そこで、親も身寄りも親戚も無く、消えても問題がない人間が必要になります。
そこで、クローンです。
クローンは、技術が進化したとしても、まだ50%の成功率しか在りません。
ですから、法律上は、何体か同時に作り、成功品を、治療者にあたえます。その、何体作るかは、医者の判断に任せます。
もし、全部失敗品だと医者が思えば、もう一度行います。
この国のシステムでは、失敗品は全て処分されることになります。
表向きにはですが。
貴方みたいな人なら、分かるかるでしょう。
その処分品を、使うのですよ。
あなたみたいな、クローン兵はどうしても成功品を売らなければいけません。
しかし、別に強制労働ぐらいなら、バラツキがある失敗品でも良いんです。
どうやるかというと、失敗品を処分する業者を、丸め込むなり、脅すなり、凄い奴はその業者になる奴も居ます。
そうして、受け取ったクローンを、一つの所に集めます。
その上で、リストを作るなり、買い手に見せるなりしています。
ですが、子供たちが、大量にいて怪しまない人もいません。
なので形的には、孤児院となっています。
まあと言うか、それがここなのですが。

「まあ、こんなとこです」
私は、正直に全て話した。
「なるほど、一つ質問があるのだが、その方法だと数のバラツキがあるだろう」
「ええ、ですから、足りないときは科学者も一緒に丸め込みます。ですが、別にそんな事しなくても、殆ど間に合っています」
私は答えた。彼は次の言葉を言いました。
「なるほど、それともう一つ。餓鬼どもの話は聞いたが、お前が何で作られたかは聞いていない」
「私が、何で作られたか。ですか」
「ああ。お前の顔は、何処かで見たことがある。だけれど、お前は、失敗品では、無いみたいだしな」
「それは、何処かで見たことは在るでしょう。私の、クローンの元は、あれの社長ですから」
私は、子供たちが駆けていった建物の上に在る看板を、指した。
「あの会社は、表向きには慈善活動や、寄付なんぞ行っているが、実際は銃器や、傭兵、兵器になんぞにも手を出している所だろ」
「よく知ってますね」
「色々とあの会社と、仕事をやった。傭兵の訓練から、麻薬の運び屋までな」
「なるほど、それなら、何処かで社長の顔を見たのでしょう」
「見たことはあるが、もうじき九十になる爺だろう。お前とは全く違う」
「確かにそうですが、私は普通のクローンとはちょっと違う使い方なんです」
「どういう意味だ」
「今から説明しますよ」

話す前に聞きますが、貴方は、不老不死に興味はありますか?。

不老不死?そんなモノには興味が湧かない。何のために、俺みたいなクズが一生生きていかなければならん。

自分の事をクズ呼ばわりする人を、今始めてみましたよ。

何か、問題があるのか。

自分のことを偉いと思ってないだけ好感が持てます。まあ、関係ないですね。
それじゃあ、不老不死はどうしたら出来ると思いますか?。

まるで、何かの問いかけだな。そんなこと考えたこと無いから分からない。

問いかけですから、そんなこと言わずに考えてください。

そうか、まあとりあえずわざわざ死ぬようなことをしないこと。
その上だと、まあ体中に生命維持装置をつなげさえすれば、とりあえずは生きていけるんじゃないか。

その方法じゃ、本当にとりあえずじゃないですか。
普通の人間のように生きるにはどうしたらいいと思いますか?。

分からない。体でも取り替えるのか?。そんなことをやった人間は、聞いたこともないが。

ピンポン。大正解です。

大正解なのか?それと不老不死とお前が作られた理由は関係あるのか。

まあ関係はあります。

それなら、早く説明しろ。首を折られたいか。

はい。分かりました。

この世の中、金と権力と女を手に入れた人間が最後に欲しがるのは、不老不死です。
中国では不老不死の薬と思い、水銀を飲み続けた皇帝がいるほどです。
ですが、幾ら望んでも人間は年を取り、体は衰え死んでいくものです。
今は中国皇帝の時代から既に、千年は経ちました。
科学もその分進みましたが、まだ不老不死までは至っていません。
ですが、死ぬ理由は解ってきました。
それは、出血多量であり、細菌からの感染症でありまあその他様々なんですが。
用は自分の体が、使えなくなり機能がしなくなったら死にます。
つまり、古い体を捨て新しい体に乗り換える事が出来れば、かなりの間生きる事が出来ます。
ここで問題のなのが、「自分を保たれるか」と移植に伴う諸問題ようは「拒否反応」などです。
拒否反応がなんなのかは、解りますよね?。

そのぐらい俺にでも解る。移植等の時、移植片を拒み拒絶しようとする防御反応のことだ。
血液型の違う血を混ぜたら固まるのもそうだな。
用は体から、異物を出そうとするんだな。

結構解ってますね。血液型が拒絶反応とは、一般人はほとんど知ってませんよ。

俺が一般人とでも。

確かに、違いますね。説明を続けます。
通常の肝臓移植等のように、移植を行うには、自分とよく似た人間が必要です。;
そうでないと、拒絶反応で死んでしまいます。
ですが、これは簡単に解決する問題です。

自分のクローンを使えばいい、だな。

そう、自分自身のクローンから出せば、移植は簡単に出来ます。用は機械のパーツを入れ替える要領ですね。
実際、金持ちは自分のスッペクをいくつか持っているって話です。

「移植に伴う諸問題」の一つは解ったが、他に何かあるのか。

答える前に、話が少し飛んでいますね。
面倒なので始めから話します。
彼らはまず、古い体を変えるには、スペックの臓器を移植する事を考えました。
ですが、一つ一つ体の臓器を変えて行けば、恐ろしく手間がかかります。
それに、現代科学でも移植不可能な部分もあります
ですから、人間のもっとも重要な部分を入れ替える方法になります。

脳ってことだろ。

古い考え方で行けば、それが一番簡単です。
ですが、脳を移植するのは、問題があります。
まず、脳自体古くなれば様々な病気が起こる可能性が高くなります。
それと、脳は神経系が非常に複雑な上、失敗やごまかしが出来ないのでかなり腕が立つ人間でも、難しい移植手術になります。

それが、移植の諸問題か。確かに、脳を入れ替えるなんて聞いたことがない。ほぼ不可能な技術なんだろうな。

ええ、ですから全く別の新技術を使うのですよ。

新技術?。
  
ええ、新技術。
人間が自分の性格などを作っているのは{記憶}です。
自分の子供の頃からの生活によって、自分の好きな物や、性癖、当然嫌いな物も関わってきます。
それが、自分の遺伝的なところと重なって、人格を作り出すのです。
自分のクローンの成功品なら、100%遺伝的な所は同じです。
つまり、全く同じ記憶を入れることが出来れば、
年老いた時までの自分の記憶をもった上に若い体の自分が出来ないかと、言うわけです。

言われればそうかと思うが、そんなこと出来るのか?。第一に、記憶の入れ替えの方が難しいだろう。物質でもないのだから。

出来ないわけではない。ってとこですね。用は文章や画像を入れたCDを入れ替えるのと同じ要領なんですよ。
まずの、記憶を超高性能チップに保存します。その技術が、一番難しいのですね。人間の海馬に全ての記憶は入ってるので、
特殊な技術を使いそれを映像化、そしてその映像をチップに保存してクローンの記憶を消しそれを入れる、と言う手順です。

そんなこと出来るのか?。

知りません。

知らないのに説明していたのか?。

はい。貴方が言う、出来るか出来ないかと聞かれると、解らないとしか答ようがないんですよね。
これは、実験にも、相当な費用がかかりますし、試すと言ってもある程度年を取った人間と
100%成功のクローンが必要ですから、手間がかかりすぎます。
それに、動物実験も完璧なデーターが取れません。
第一、新技術が出来たのが、最近でまだ試すに至っていませんが、どうも社長の様子が悪くなってきているので、社長本人がやるようです。

なるほど、それでお前の立場は、現社長の受け皿と言うことか。

そう言うことです。

「そうなると、また別の疑問が出てくる。なぜ、お前はそんなことを知っている。別に、社長の受け皿でも、わざわざそんなことを教える必要はないだろ。
それに、そんなこと教えて逃げられても困る」
二人の男は、語り合っています。
「ええ、「教えてください。」と聞いたわけでは無いですからね」
お互いに、目を合わせるわけでもないけれど巧く通じています。まるで古くからの友達のように。
「そんなこと知ってる奴から、巧く聞き出したな。どんなことやって聞いたんだ」
太陽は、真上から少し傾いています。もうそろそろ、子供たちは、寝る時間でしょう。
「いえ、立ち話を聞いただけですよ。私の知識と、立ち話を組み合わせれば、この程度は予想できます」
黒シャツの煙草は、かなり短くなっています。
「自慢か。だが、お前は頭が良さそうだからな。大概当たってるんだろうな」
煙草を捨てて、火を消しました。
「ポイ捨ては行けませんよ。そう言えば、貴方が言っていた間違いとはなんですか」
「お前、理解していると、言ったじゃないか」
男は、2本目の煙草に手を伸ばしましたが、やめました。
「理解はしていますが、正解か知りたいのですよ」
「先生、お客さんですか?」
2005/08/30(Tue)22:29:09 公開 / 黒猫
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■作者からのメッセージ
よし、やっと後半だ。

SSのつもりで書き出したら、だらだらと長くなってきたな。
黒シャツ男も、
民間人を虐殺して自分の兵士としての生き方が正しいのか。疑問に思って、アーダコウダて感じに
もっと深くてもいいと思うけど、それは言いたいことではないからね。
 なにが書きたいか。それがいまだにないのですが。

なんか、題名から話が曲がって来ているとは思いますが、
まあいい


次は、9月中には更新したいです    

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