- 『ホッピング・ホッピング プロローグ〜チャプター1.0(修正)』 作者:トロサーモン / 未分類
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プロローグという名のチャプター0
録音スイッチ、オン。
「ハローハローこちらベアー12、ただいま7月2日の午前12時23分。真夜中。今から仕事へ行くところ、正直今回の仕事は楽。前のようにステーキが食えないという焦りは生まれないと思う。今、俺は家から10分ぐらい歩いたところの歩道でタクシーを待っている。ただ、この辺はハッキリ言ってタクシーを拾える確立は零に等しい。なぜなら全くと言っていいほど車が走っていないのだ。ここらにあるんわ、ローソンと団地と街灯だけ。やっぱりタクシーを家からよんどいたほうがいいと思った。ちくしょう。因みに俺の前方10メートルぐらい先にあるローソンで買った『うなぎまぶししおにぎり』は意外と美味しかった。以外どころかとても旨い。絶品。あいらぶうなぎ。これからローソン言ったら『うなぎまぶし』を買う事である。これは絶対だ。・・・おっタクシーが来たようだ。以上で終わり」
私はその日もいつものようにタクシーを運転していた。いつものように、それで10年以上時間が経ってしまった。時間の流れは速いものである。
今日は5時から運転しているが今日は久しぶりに全く客は来なかった。7時間も走らせているがまだ二桁にも行っていない。
最悪だ。
私はこのまま帰ろうかなと思った矢先である。歩道でピシッと腕を上げている男を見かけたのは(まだこの時点では男かどうか分からなかった。しかしこの後男と分かったので男とここから書いておく)。私は運がついているぜとハードボイルドな探偵のようにいいながら男の方へハンドルを切り、ブレーキをかけた。
私は男の側でピタッとタクシーを止め、ドアを開ける。
男はため息をつきながらタクシーの中へ入ってきた。
ナイキのTシャツを着て、黒いジーパンを履き。髪はボサボサで、右手に色々なステッカーを貼った重そうな革製の鞄。左手には小型テープレコーダーを持っていた。
男は座席に座るなりもう一度ため息をついた。そして「シモヤマ住宅まで」と言った。
シモヤマ住宅はここから20分強の場所にあり、久々の長距離客にもう一度私は心の中で運がついてるぜと言った。
私は「かしこまりました」と言ってアクセルを踏んだ。スピードがどんどん上昇していく。
ラジオから最新のJーポップが流れている。
「君の事を思うと夜も眠れNIGHT。イェア」ダッサイ曲やなと私は思ってしまった。
「この曲いいですよね」とラジオのDJが言う、死んでまえ。大体、このような曲で満足できるのだろうか?私はこんな曲、一秒も我慢できない。
「運転手さん」ふと誰かが私を呼んだ。声は男の声であった。私はどうやらまた自分の世界に入っていたようだった。
「運転手さん」
「ハイ。」
「ちょっとこのラジオ止めて貰えますか」
「はい」私はラジオのスウィッチを切る。
車内から不快な曲が消え去る。
私は内心ホッとした。先程も言ったがあんな曲一秒も触れたくないのだ。
「すいません。」男がまた喋りかけてきた。
「いいですよ」
「あの自分、ものすごおああいう曲嫌いなんで」
「そうですか」
「自分、音楽もの凄く好きなんで、ああ言う曲嫌いなんですよ」
「へえそうですか。じゃあどんな曲が好きなんです?」
私は質問が好きだ。
「ロック」男はそう言った。
「ロックねえ」私は、「はは」っと笑う。
「どうしたんですか?」男はぼんやりと前方を見ながら言う。
「いやあんだけどうたらこうたら言ってた人が好きな曲がロックって答えたらちょっと可笑しくなって・・・あっすいません。」私は謝った。私は昔からそうなのだ。人の事をすぐに皮肉る。
「ええ。あっそうだ今この車に何かCDか何かありますか?」
私は少し困った。
「あるんだけどね・・・知ってるかなマイケル・ナイマンって言う作曲家の曲かジャズしかないんだわ」
男は嬉しそうに「知ってる」と言った。
「かけてくれませんか」男はそう言った。
「ああ・・・ええけど・・・あとあんた・・・」
「何ですか?」
「敬語止めてくんねえかな・・・俺敬語嫌いなんだわ」
私は敬語がもの凄く嫌いなのだ。
車内ではマイケル・ナイマンの音楽が延々と流れている。
男はボンヤリとしながら時々「ええ曲や・・・」と感想を漏らした。
「お客さん仕事なにやってんすか?」私は聞く。
「俺は・・・うーん。」
「どうしたんですか?なんかったらいけないような仕事なんですか」
「・・・掃除屋」
「掃除屋?」
「ああ。あの部屋とか綺麗にする。ダスキン、ダスキン」男は心なしか口調が焦っているようでもあった。
「ダスキンか・・・。そう言えばミスタードーナツって好きですか?」私はちょっと聞いてみた。
「うん?えーとなぁ。まあ好きやで」
「今あるけど食べます?」私は片手でハンドルを持ちながら助手席に置いてあるミスタードーナツの箱を取る。
「じゃあ頂きます」
50メートル先の信号が赤になる。
私は徐々にブレーキを入れていく。
「美味しい・・・今日、さっきおにぎり食べた以外何にも食べてないんですよ」
車、停止。
「そりゃお腹空くわな。どうしたんです?」
信号が青になる。車発進。
「いや、ちょっと金欠で・・・今から仕事に行くんですよ。」
「へえ大変ですね・・・」
「本当ありがとう御座います。」
そんな事を行っているうちに目的地であるシモヤマ住宅に着いてしまった。
シモヤマ住宅はちょっとした住宅街でこの辺全部がシモヤマ住宅によって作られたところだからそう言われている。日本離れした家が特徴。
そして男は着くなり、「ここでいいです」と言った。シモヤマ住宅と言ってもいろんな家があるのにまだ住宅街の入り口の所で男は降ろして欲しいと言った。
私は徐々にスピードを落としていき適当な歩道で男を降ろした。
男は私に代金を払う。お金は結構な額になった。(この分のお金を食費に回せばいいのにと私は思った)
男は外へ出る。
男は「ドーナツありがとうございました」と言いジーパンのポケットから何かを取りだしそれを私に渡した。
それはパインアメであった。
「ありがとよ」私はパインアメが大好きなのである。
「またタクシー使う時はここの会社に電話してくれや」
「はい」
「じゃあな」そう言ってドアを閉めた。
アクセルを踏む。
スピードがどんどん上がっていく。私はバックミラーを見た。
男が手を振っていた。
子どもか。私はそう思いながらさっき貰ったパインアメを袋から出し口に入れた。
パインアメは甘酸っぱくてどこか懐かしかった。
シモヤマ住宅の入り口でボサボサの髪をしてナイキのTシャツを着た男が地面に革製の鞄を置き、それを開けた。
男は中をごそごそといじくった後、鞄から何かを出した。
男は一度それを構えると男は「よし」と言った。
男はズボンの間に入れ上からTシャツをかぶせて見えなくした。
それは銃であった。ハンドガンで15発入りの。そして銃口にはサプレッサーが付けてあった。
男は鼻歌でREMのイミテイション・オブ・ライフを歌いながら歩いていった。
そして時々鞄から地図のような物を取りだして道を確かめながら。
録音スイッチ、オン。
「ハローハローこちらベアー12。ただいま7月2日の午前12時50分ちょうど。仕事する家の前に着く。一軒家でなかなか大きい。2階建てで奴は1階の寝室で寝ているとの事。同居人は無し。女もいない。思ったより仕事は楽そうだ。進入ルートはここにこの家の合い鍵があるので玄関からはいる事にする。・・・いつも思うが何故カギとか用意しておいて自分たちの手で殺さないのだろう。そこが謎。仕事開始は12時55分からにする。以上。」
停止。
辺りには家が建ち並び、電灯のジジジという音と車の音そして夜の音しか聞こえない。
光りは電灯と家の明かりしかない。しかしそれでも普通に明るい。
夜は夜であるべきだ。男はそう思った。
男は手に持っていたテープレコーダーを鞄の中に入れると一度ため息をつきジーパンの左ポケットから煙草を出した。そして一度頭を掻いた。
風呂入るの忘れたな・・・。帰り、銭湯でも開いてりゃはいるか。
そう思いながら男は煙草を口にくわえ、今度は右ポケットからライターを出し煙草の前まで持ってきカチッと押し火を付けた。
男は煙を吸い込み、吐き出す。
ああ、とても旨い。男はそう思いながら、ポケットから取りだした携帯灰皿に吸い殻を入れた。
男は一息つくと、目の前にある家を見た。
2階建ての標準的な大きさの家で、庭もある。外見は最近流行の日本的ではないような家の形をしている。家の前には門があり、その左側には、郵便入れもある。家の隣に車一台だけ入れる駐車場がある。そこには一台車があり、ベンツであった。
外車か・・・。男は哀れむようにそう呟いた。
こんだけ立派な家を建てていても、こんだけ立派な車を持っていても殺されてしまうんだから。
ふうーと男はため息をついた。
その時、ピピピと腕時計のアラーム音が小さく鳴った。
男は腕時計のボタンを押すとまたため息をついた。
男は腕を回してストレッチをするとズボンの間から銃を取りだした。
男はそこから家の門を開けそのままドアまで近づいていった。
そこで、男は持っていた鞄を地面に置いた。
そして、ポケットからカギのような物を取りだして家の鍵穴に差し込んだ。
右の回すとカチッと音がする。
ここからは息を殺さなければいけない。これは仕事だ。殺しではない。
仕事だ。
男はドアをゆっくりと開ける。明かりが目に飛び込んできた。
ドアを開けると、まず玄関が目に入った。靴は6足ぐらいありどれも雑に置いてある。天井にはシャンデリアのような物がある。そのシャンデリアのような物は廊下にもあり(それも同じ感覚にある)それの一つ、一つがまぶしいほどに光っていた。
玄関の向こうには廊下がありちょっといったところ(と言えども2部屋行ったところだが)にある部屋からテレビの音声が流れいて。そこのドアからは光が漏れている。
調査票ではそこに男がいるはずだ。
本当にそこにいるんだろうな。
もし、見つかれば俺が死ぬ。
一歩一歩足音を立てないように歩く。
段々、そのドアのような物に近づいてくる。もしここで男がドアを開けた場合、すぐに男を殺さないといけない。銃を持った男は自分の銃の安全装置を外した。
「―そんなアホな!」
テレビでは漫才をやっているようだ。そして大音量で見ている。大音量で見ているって事はある程度の音を出してもバレはしねえ。これは好都合だ。
一歩一歩近づいていくと男が居るであろう部屋のドアがあった。
ドアは無駄に金がかかっているようだった。至る所に妙な美術品が飾られている。
ドアはドアであるべきなのだ。こんな変な模様なんて付けなくていい。
男はドアノブに手をかけた。
男を見つけたらすぐに撃ち殺さないといけない。心臓に二発、頭に一発。合計三発。それ以上撃つな。必ず、三発でとどめを刺せ。
その時、男の笑い声が中から聞こえてきた。
ターゲットはここにいる。
男はドアノブをゆっくり降ろしていった。
3、2、1―。
男はドアノブを引く。
扉が開き、大きなリビングが目の前に開く。
大きなシャンデリアと、大きな絨毯。大きなテレビがありその後ろにはガラス張りの大きな窓がある。中央にはテーブルがあり、そこにはワインのような物がある。
そして男はそのテーブルのすぐ隣にあるソファーに座っていた。
男は何?ッていう顔をしていた。銃を持った男はすぐさま引き金を引く。
引き金は3回引かれた。
銃を持った男は部屋に入るなり、すぐさま銃を片手で構え心臓めがけて二発、男の体に打ち込んだ。
プシュッっとサプレッサーで音が小さくなった銃声がする。
銃弾は男の心臓の近くに二つ大きな穴を開けた。
たぶん、男はそこで痛みを感じていただろう。
息ができないような、熱い痛み。
しかしそれも一瞬であった。
続けて、男はもう一発男の頭めがけて打ち込んだ。
また、プシュッと銃声がする。
銃弾は男の額の一部を変形させた。
銃弾は男の額から頭蓋骨を突き破り、脳も突き破って男の頭を貫通した。
男の体はソファーに座っていたが体のバランスを崩して、すぐ前に置いてあるテーブルに倒れた。
この間、4秒もかからなかった。
銃を持った男は既に屍となった男の髪を掴んでそいつの顔を見た。
40代後半だろうか。男の顔は驚いた表情で固まっていた。
すまないな、これが俺の仕事なんだ。
銃を持った男は掴んでいる髪を離した。男の体はまたテーブルに倒れた。
録音スイッチ、オン
「ハローハローこちらベアー12。ただいま7月2日の午前1時10分前、仕事終わり。やはり今日は楽だった。これから、ステーキでも食って帰って寝る事にする。そろそろ、仕事用の話し方からいつもの大阪弁に戻す事にする。それにしても、今日は疲れた。なので今日はこれまで、以上。」
停止。
銃を持った男―いや今は井上トモキだ。男の名は井上トモキという。
同姓同名の作家がいるがそいつから取ったらしい。
なのでこの名前は偽名らしい。本名かもしれないが。
井上トモキは鞄から取りだした、小型ボイスレコーダーにいつものように報告するとまた鞄に戻した。
そして、一度あくびをし鞄を手に持ち速くもなく遅くもないスピードで歩いていった。
チャプター1・1
カフェ マルホランド・ドライブと仕事についての軽い説明とマフィンについてのお話。
マルホランド・ドライブはとても汚いカフェだった。
とても小さなカフェで、テーブルが4つあり、後はカウンターと椅子があるだけだった。
ドアを開けて、右側にあるカウンターの奥にあるテーブルの椅子は穴だらけである。
窓はヒビが入っている。壁は茶色に変色している。壁に立て掛けている時計はボロボロになっている。
エアコンは10日に一回の割合でぶっつぶれる。
時々、床でゴキブリが走っている。
コーヒーはまずく、目玉焼きは吐きそうになる。一度目玉焼きを食べた老人がぶっ倒れて救急車が来た事もあった。
ただ一つ、美味しいもんがあった。それはマフィンだ。このマフィンだけはとても美味しかった。
俺がここを待ち合わせ場所に指定しているのは奴が指名したからだ。
奴はいつもここで依頼を受けそして消していく。
俺がいつものようにマルホランド・ドライブのドアを開けると、奴は既にテーブルに座っていた。しかし何故か頭にサンタクロースの帽子を被っていたが。
「お久し振りです。」
「ああ」俺はとりあえず手短に話を進めたかった。
「何か飲みますか?」中年の女性店員が俺に尋ねる
「嫌、結構・・・。マフィンだけくれるか?」
「ええ。じゃあマフィン一つ。」そう言って彼女は厨房へ行った。
その間、奴はずっとコーヒーをチビチビとすすっていた。
そして頭の上に乗っかっている帽子をゆらゆらと揺らせながら。
今は夏だぞ。
そんな冬用の帽子被って暑くねえのか。
俺は言おうとしたけど止めといた。さっきも言ったが手短に終わらせたいのだ。
俺は只でさえ、ジョーク交えたりするから話が長くなるのだ。
「用件を言う」俺は強く言った。
奴はテーブルのしたから、革製の鞄を取りだし、中から小型ボイスレコーダーを取りだしテーブルの上にどんと置いた。
そしてそれの録音ボタンをカチッと押す。
「今度、消して欲しいのはこいつだ。」俺はそう言いながらスーツの左ポケットから写真を出す。写真には50十代ぐらいの男の顔が写っている。
「名前は、東山サトル。とある会社の社長をしとる。こいつが組織にちょっとちょっかい出してきたんでねえ。じゃあ任務を言う。日時は5日後の日曜日。今度こいつとこいつの会社の重役たちとで何か会合があるらしい。そこでお前は全員消せ。地図を渡しておく。」俺は今度はスーツの右ポケットから地図を取り出す。
「こいつのビルで行われる会合に潜入するんだ。いいか。全員消せ。重役は全員消せ。今回はお前にとっちゃ楽な仕事かもしんねえぜ。」俺は皮肉たっぷりに言う。
奴はオレンジジュースをストローですすっている。
本当にわかってんのか。
「おめえさんがいつも殺ってるようにパッとやればいい。いつものように額に大きなミカン大の穴を作ってやればいい。因みに武器の指定はないそうだ。ショットガンでも使って体中穴だらけにしたらどうだ?ああそうだ。もちろん証拠は残すなよ。証拠残されたらやっかいだからな。」証拠を残されると、こちら側としても困るのだ。
「武器の指定は無し。」奴はのんびりいった
「そう!」俺は大袈裟に言う。
その時中年の女性店員がマフィンを持ってきた。
「ありがとうよ」
女性店員はマフィンを置くとすぐに立ち去った。
「ここのマフィンはうめえぞ。おめえさんも喰ったらどうだ。」
「いや。遠慮しとくわ。今日焼き肉パーティーあるから。」奴はのんびり言った。奴の口調はいつものんびりしている。
「そう。おめえさん、いげえ(意外)と人付き合い良さそうだまんな」
奴はコクリと頷いた。
「おめえさんに聞くけど・・・今の仕事楽しいか?」
「・・・楽しい」奴は少し考えてからそう言った。
「おめえさんやっぱサイコだわ。サイコパスはいってるわ。そうだ仕事の話だ・・・。あんた注意しとくべき事が二つある。あれだあれ。日曜日だからよう。ビル開いてねえんだわ。」
「・・・うん。」
「だからよう土曜日には潜入しといた方がいいぞ。どっかのトイレでも隠れといたらいいんじゃねえか。おめえさんシュリって映画見た事あるか」
「うん」
「おめえさん精神年齢ひけえだろ。まあいい。シュリって映画であったようにトイレ中で銃の手入れとかやったらどうだそれだったらバレやしねえぞ。」
「・・・そうする」
「まあいいんだけどな。あんさんが仕事やってくれりゃいいんだわ。」俺はそう言った。
奴は頷いた。
「・・・なあ頭のサンタクロースの帽子なんだ?それ?なつだぜ暑くねえの?」俺はマフィンをフォークで突きながらふと疑問に思った事を言った。
「被せて貰ってん。同居してる女の子と大学生に。」
「そうか・・・おめえさんは嫌じゃねえのか」
「楽しい。」
「楽しいねえ・・・じゃあこれ渡しとくわ。中に全部必要なもんは入ってるから」そう言って封筒を渡した。
奴は欠伸をした。そして「こんだけ?」と聞いた。
「ああこんだけだ。後、必要なもんは全部、そんなかに入ってある。」
奴はボイスレコーダーをカチッと押した。たぶん録音ボタンを解除したのだろう。
「おめえさんもうかえんのか?」
「焼き肉パーティー」奴は眠たそうに言った。
「そうか。じゃあ今度、仕事があったら電話してくれや。俺はもうちょっとここでマフィン食べておくぞ」
奴はうなずきそして立ち上がった。そして革製の鞄を手に取り店を出た。
俺はマフィンにフォークを刺した瞬間。外から奴の乗っているスクーターの音が聞こえた
今度あいつにコロッケでも送ろかなと思った。
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2005/06/13(Mon)17:00:43 公開 / トロサーモン
■この作品の著作権はトロサーモンさんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
ゆるゆるでバイオレンスな作品ですが見て下さい。
たぶん、普通の殺し屋ものと思っていると肩すかしを食らうと思います。
因みに1話完結もの。
エンド・オブ・ザ・ワールドの方はただいま執筆中です。
ただいまハチミツとクローバーにはまっています。ちょっと自分と重なるところがあって涙。
涙。涙。
良い作品や・・・。こんな感じの作品にあこがれる。
修正しました。
今日のアルバム
スーパーカー、ハイビジョン
気持ちよくなるアルバム。音が綺麗で、それでいてトリップみたいな。
解散したけど。
これは良い!
エイフェックス・ツイン
クラシックス。
全編に渡る緊張感。バイオレンス物を書くには最高のBGM。