- 『エンド・オブ・ザ・ワールド 第2話』 作者:トロサーモン / SF
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攻撃開始。
攻撃 3
ボロボロだ。オレは街を見て一番最初に思った事がそれだった。
街の至る所に黒こげの死体と瓦礫の山がある。
オレは今、ホコリだらけでボロボロになったチャーリーブラウンで左腕に刺さったガラスを抜いているところである。
メグもケイトも生きている。ただしメグはフォークで足に結構な傷ができてしまった。
何故こんな事になったかって?それは男がチャーリーブラウンに入ってきた時に始まった。
男は「宇宙人が来たぞ!」と言った。
その直後だった。
男の後方50メートルで何かが爆発した。
宇宙人の攻撃である。
これにより、チャーリーブラウンのドアの側の窓ガラスが粉々に割れた。
男は体をくねりながら店の中へ入ってきた。吹き飛ばされたのである。
この爆音に続いて次々に至る所から爆発音がした。
爆発音がするたびに地面は揺れホコリが落ちてきた。店の中にいた誰もが恐怖していた。
すると店の中にいた、男が一人突然叫びながら外へ出てった。
オレは椅子から立ち上がって叫んだ。外へ出るな。
突然、太陽が目の前に現れたような強い光り。そして、爆発。今度はとても至近距離からだった。
オレの体は宙を舞い、壁に叩きつけられた。
体に激痛が走る。
ふと店の出入り口を見ると、それはなくなっていた。
そしてその前にある歩道も道路も無くなっていた。
そこにあるのは大きな穴と黒こげになった死体、まだ燃えている車である。
そして先程の男の体はバラバラに吹き飛んでいた。
体は壁にめり込んでいた。
店の中にいる人々全員がうずくまっていた。
その間にも爆音は聞こえる。
そしてホコリはどんどん落ちてくる。
突然、耳が潰れるかと思うくらいの音がし、この建物(この店は5階建てビルにはいっているのだ)全体が揺れた。
思わずオレは転けてしまった。
そして次の瞬間には目の前におびただしい量の瓦礫と人が落ちてきてその下にいた人を押し潰した。
そしておびただしい量のホコリが舞い目の前が見えなくなった。
ちょうど911テロのような感じで。
目の前が見えなくなった分、恐怖がました。
爆発音と悲鳴、そして泣くような声。
まるで世界の終わりのようだった。
突然爆発音は途切れた。そしてホコリも段々晴れてきた。
見えてきたもの焼け野原になった街、屋根から空の見えるこの店。
黒こげの死体。バラバラになった腕、足、頭。
フォークが足に突き刺さったメグ。
ずっと泣いているケイト。
唖然とした顔のしている黒人の客。
同じくどうしたらいいか分からないような顔をした男。
そして自分の腕の突き刺さったガラス。
世界の終わりの始まりである。
(続く)
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2005/05/23(Mon)00:41:36 公開 / トロサーモン
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■作者からのメッセージ
作品集その10にある「エンド・オブ・ザ・ワールド」の続き。
そちらを読んだ後にこちらを読んで頂くととてもありがたいです。
えーと、やっとここまで来ました。
泣きそうです。
ミートスパゲッティーを食べました。とても美味しいです。ミートがもし残ったらそのミートをご飯にかけてみましょう、それがうまいんよ。
感想こいこい。
今日の良い曲
虹 くるり
ファーストアルバムに収録、こんなにほのぼのしているのに最高
マップス ヤーヤーヤーズ
めっちゃ切ない感じの曲。
因みにジャーニーズではない。洋楽である。