- 『創造 / 魔修練』 作者:Town Goose / 未分類 未分類
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原稿用紙約4.5枚
プロローグ(エピローグ)
月がこんなにも綺麗で
太陽を覆い隠すまでに爛々と灯り続ける。
まるで月(じしん)が光っているかのように。
月の影は、目と成り、口と成り
今宵だけは、我が主役と語る。
月よ、何が滑稽か、意識を持ったそれは下を笑う。
暗闇と陰光の交錯する中、その二人は語っていた。
「神って何なのか、疑問に思うことってないですか?」
一人は多義利連下と呼ばれる女。
そんな彼女に、もう一人は答えを出さない、ならばと彼女は少しムキになり話を続ける。
「私は思います、神とは人の願いを請け負う物。」
それが、いかにも彼女らしい答えか、それを良く知るその聴きうけの女はそんな日常が可笑しく、微笑し、回答する。
「神ってさ、願う者が絶望に近づけば近づくほど巨大になっていく存在なんだよね。絶望が大きければ大きいほど神も必然でしょ?あんたにゃお似合いの概律よね。」
田伐煽情と呼ばれる一人の長い髪の女、声からも、姿形からも年齢を認知させない、不思議なベールを身に纏った、それは魔術師のそれか、それとも煽情と呼ばれる人間のそれか。
…
――――――短い、話題を区切る為の沈黙が二人の間に流れた
「…それでさ、何で続けることにしたの?私、それがよく判んない。
《穢れたならやめればいい幻滅するならばそれは元より幻、忘却に在れ。》
それ、あんたの口癖だったじゃない。」
その答えに連下は苦笑する
「いいんですよ。穢れたならばやめればいい。でも、もう穢れてしまったなら総てを美しくあって欲しいじゃないですか。」
「でもさ……」
――――――最後まで穢れたなら、もういいんじゃないの?
だって、自分(貴方)より穢れたモノなんてないんだから――――――
口に出さない言葉は、常に伝わる、だから、彼女は答えた、
「穢れたならばやめればいい。幻滅するならばそれは元より幻、忘却に在れ。」
――――忘却を許さないならばそれは別人、過去は自分でなく自分を模した他人である。穢れるたびに別人である。一秒ごとに自分は他人であり、常に体は綺麗なままで――――
それは、総てが終る夜、何かが狂って、何かが壊れて、忘れていたのが幻滅でなくて、穢れたのに忘れることを許さない。
それはエピローグ、だから物語は始まることなく過去を振り返る。
だが、それは自伝でなく他伝。過去は過ぎてしまった以上、すでに自分ではない、自分を模した別人である。だから、だって、別人のお話をしたって、それは自分のことではないのだから・・・・
◇
This is(これは) future(過去の) a(情景) sight
それは、彼女を変える冬
冷静に在りなさい、用心深く有りなさい
貴方の敵である悪魔は、食らい尽すべき者を求め
吼え猛る獅子のごとく、徘徊しているのです
闇は陰鬱の如く沈殿し
朝はエイエンに現れることなく
幻想は現実として
現実は現実のまま
意味の無い文字の羅列は
理解するに至り
もう一つは
意味さえも忘却に或る…
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■作者からのメッセージ
ああ、最近ごたごたしてて何もする時間が無い、小説書く時間ない、遊ぶ時間ない、勉強する時間だけが意味も無く在る。
拙い文章ですがご感想、御批評宜しくお願いいたします。