- 『[シーク ザ トゥース] 〜真実の探求〜』 作者:瞬間概念 / 未分類 未分類
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[SEEK THE TRUTH 〜真実の探求〜]
-プロローグ シーク-
突然だが君は七つの大罪≠チて奴を知ってるかい?
知らないのなら私が今から詳しく教えてあげよう。知っていても聞きたまえ。
Pride(傲慢)、あまり自惚れないようにすることだね。
Envy(嫉妬)、妬みなんて感情はどこの世界でもありふれているだろう。
Gluttony(暴食)、食欲旺盛もほどほどに。
Lust(色欲)、おやおや君も大罪者の仲間入りになるかもね。
Sloth(怠惰)、怠け者は注意すべきだろう。
Greed(貪欲)、欲張りすぎるなってことだ。
Wrath(憤怒) 、カルシウムはよくとるように。
これらが七つの大罪≠ニ呼ばれる七つの欲望・感情だ。
言わば罪そのものではなく、人を悪の道へと走らせる可能性のある
欲望・感情のこと、七つの罪源≠ニも言うべきものかな。
どれもロクなものじゃぁない醜く汚いものばかり。
ではここで君に質問しよう。
もしも七つの大罪≠ノ8つめ≠ェあるとしたらそれは何だと思う?
・・・まぁ君の意見など私はどうでもいいんだがね。
・・・私はね、それは Seek(探求)=E・・何かを知ろうとすることだと思うんだ。
探求≠ニいう[罪]を犯した先にあるものはいつも残酷な真実・・・[罰]だ。
真実を知ることにより深い恐怖や後悔に包まれる者もいれば、
真実の番人直々に罰せられる者もいる。
・・・ん〜常人の君の脳では理解が難しいかもしれないね。
さて、私は演説が好きなんだ。
今度は君達に探求≠ニいう欲望・感情がどれほど危ないものなのかを
教えてあげようじゃないか。
・・・そうだな、例え話にマッドな殺人事件を上げよう。
ある連休の日、君は友達二人とどこかの、、、ん〜どこでもいい、まぁゲームセンターに
遊びに行った。しかしそこで君達は不運にも殺人事件に出くわしてしまった。
更に不運な事に被害者は君の友達の一人。正義感が強い君は犯人探しに挑戦する・・・。
・・・まぁこんな即興のでたらめな話でも探求≠ニいうやつだ。
そして探求を進めるうちに君は知ってしまうんだ。犯人は君の殺された方ではない
もう一人の友達だった・・・動機と原因は・・・まぁどうでもいいから、
喧嘩と犯人の友達の狂った頭とでもしておこう。
・・・さて君はどう思う?自分の友達が殺人犯だなんて知ってしまったら・・・?
例えばの話でだ。
そりゃぁ君が人間ならば凄まじいショックを受けるだろうさ。
無茶苦茶な話でもそれが真実=B君はこう思うだろう、少なくとも昔の私はこう思う。
知るんじゃなかった=E・・と。
その深い後悔こそが探求≠フ[大罪]を犯した者への報い、[罰]というべきものだ。
ほら、物語りでも大事件の捜索を進める内に悪い奴らの陰謀を知ってしまって、
その悪人に消される・・・なんて話よくあるだろう?
まぁ私の生きる世界も珍しいことではないけどね。
ようるするになにかを知ってしまうということはロクでもないことなのさ。
そのロクでもないことを求める探求≠ネどまさに愚行・・・
大罪ってやつだと思わないかい?
もちろん幸福な真実を知り歓喜する者だってたくさんこの世にはいるだろうが、
私から言わせて貰えばそんな奴らはタチの悪いこそ泥だよ。
ん〜君は私が言っている事を随分 後ろ向きな考えだって思うかもしれないね。
・・・確かに私の考える事はいつもロクでもないことばかりだ。
おっと私は肝心なことを忘れていたようだ。今までの話では探求≠ヘ
ただロクなものではないという事をしめしているだけじゃないか。
私がしめしたいのは探求≠ェ、人を悪の道へと走らせる七つの大罪≠フ
8つめ≠ノなりうる恐ろしい欲望・感情だということだ。
はたして探求≠ヘ人を悪の道へと走らせる大罪≠ニいべき欲望・感情なのか。
・・・それは私がこの世界で誰よりも知っていることだよ・・・おっと今回の話はこれで終わりだ
もしもこの話の続きに対して君が探求≠ニいう感情が生まれたら、
教えてあげようじゃないか。ロクでもないことになるけどね。
さてさて・・・、長々と話を続けていたがまず私は誰か、何者か、話していなかったね。
おっと顔や本名などは言えないよ。決して私の事は必要以上に知ろうとはしないこと。
ではでは改めて自己紹介しよう。
私は頭の狂いきったマッドサイエンティストにして
考えただけで頭が痛くなるような謎≠日々解き明かそうと、
マッドな実験を世界を巻き込み実行する、
つまりはまさに探求≠フ大罪者、
・・・そう『シーク』とでも呼んでもらおうかな。地獄の底で生きてきた探求者さ。
それ以上は何もいえない知ってはいけない、もしも知ってしまったら・・・
君は必ず探求≠フ大罪者として真実≠ノ罰せられるだろう。
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■作者からのメッセージ
初めまして瞬間概念という者です。
ジャンルはダークファンタジーサスペンス
『考えただけで頭が痛くなるようなこの世の謎』に若き悪のマッドサイエンティストと謎の超能力を持つ女助手がマッドな実験で世界を巻き込み解き明かそうと挑戦する・・・みたいな感じです。今回の語り手のシークはとてもひねくれた奴です。
まだまだ文の書き方が荒いところが多かったり表現の仕方がわかりにくいところが多いと思いますが、アドバイスをしてくださったら嬉しいです。今回はプロローグしか書いていませんが、「面白そう」と思ってくれたら嬉しい限りです。とにかく感想まってます。