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『シャリアス2の気持ち』 作者:桜子 / ファンタジー ファンタジー
全角874文字
容量1748 bytes
原稿用紙約2.8枚
何故だかわからない・・・・
私の生きる理由とは・・・・私は何のため生まれたのか・・・・・
そんなこと普通考えないけれど、涙と一緒に私の汚れた血が流れる・・・
そんな自分に一瞬の希望ができた・・・・

傷ついた腕、ぼろぼろに引き裂かれた服、わけもわからずただ、地べたに座り込んでいた。このまま死んでも生きても私はあまり変わらないだろう。そんな思いが頭をくるくると回っていた。何も考えることなぞ無かった。
「大丈夫?ぼろぼろじゃない!あなた、すぐ手当てしないと!!死んじゃうわ!早くこっちへ!!」
「いいのよ・・・ほっといてちょうだい・・・」
「そんなの駄目よ!!早く行かなきゃ!!」
絶望感の中に、少しうれしい気持ちが走って広がった。人生なんてどうでもいいのに、別に生きられて嬉しいわけでもないのに、私はその言葉に甘えた。
その少女は多分、王族だろう、綺麗な髪の毛、派手な服、健康そうな肌、すべて私と違うと思った。
手当てが終わり、そのついでか体や髪の毛は綺麗にされ、服も新しいものに変わっていた。なんだか訳のわからない気持ちでいた。しばらくするとさっきの少女が現れた。
「よかった、無事で、あなた、名前はなんていうの?お家は?お父さんとお母さんは??」
生きる希望すら忘れていた自分に、そんなこと覚えてなかった。
「知らないわ。名前も、家も、全部」
すると少女は答えた。
「じゃあ、ここに居て、ここはいい所だしみんな言うこと聞いてくれるよ、悩みなんてなくなっちゃうよ」
悩みなんて無くなる・・・その言葉に私は心を揺らした。私には捨てたくても捨てられない思いや誰にも話せない悩みがあったからだ。それに王族になれば自然に私を受け入れようとする物ができると思ったからだ。
「・・・ありがと」
すると少女は大きく元気な声で
「うん!!!!」
と、答えた。

そして私はエクゼスと名前を付けられ、王族としての生活が送られることになった。私を救ってくれた少女はミスリクと言う名前だった。
私はそのミスリクと友達になれた。それは幸せだった。推定5歳の初めての幸せだった・・・・・

続く

2005/04/03(Sun)19:24:08 公開 / 桜子
■この作品の著作権は桜子さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして、桜子です。
ダメな話だと思いますが、思い切って出してみました。
今回はエクゼスの初めての幸せがテーマです。
まあ、普通いきなり王族になるのは変ですがね^^;
これから、どんなことがあるのでしょうか?
見てくれたらうれしいです


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