- 『守り抜く力』 作者:今井詩鹿 / 未分類 未分類
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原稿用紙約7.1枚
行かないで…
僕を一人にしないで…
もう失いたくない…
絶対君を守りぬくんだ…
〜守り抜く力〜
「啓(けい)…あなたもいい年なんですから、結婚してもらいたいんです。
お見合いの日程をとりましたから、あとはうまくやりなさい」
ある日のことだった。
いきなり、母上から呼び出されお見合いをするように言われた。
「母上…僕はもう…人を愛せません…」
「啓…あなたはこの○○グループの跡取りむすこなのよ、それにもうすぐ25歳…30になる前に私を安心させて頂戴」
「しかし…」
「いいですね、日にちは後日あらためていいますから」
そういって母上は部屋を後にした…
(無理だ…人を愛すことなんて…もう、無理なんだ。)
僕は一人考え込む。
「どうだった?啓は…」
「まだ、あのことを引きずってるようですわ、あなた。」
「そうか…あいつはあの事件からかわってしまったからな…」
「早く立ち直ってもらえるとうれしいですわ」
「そうだな…」
お見合い当日…
僕は母上に言われ仕方なくお見合い会場に行った。
(自分勝手だ…愛せない相手と結婚するかもしれない。そしたらあいては傷ついてしまうかもしれない…でも、結婚しなくては両親を泣かせてしまうかもしれない…)
深く考えていた…
こんなにも考えてしまうのは…君のため…
愛した君のため…
約束の時間が来た。
ー10分ー
ー20分ー
ー30分ー
(こ…こない!!??)
僕は待ちきれず外にでた。
…本当はこないで欲しいと願っていた…
でも、逆にこないと不安が積もってくる。
(あったら…・ちゃんと断ろう。母上には申し訳ないが、僕は…・)
「あぶない!!どいて!!」
「…へっ?」
前方から慌てて着ている着物をまくって走ってくる少女が…前方?いや、目のま…
ードサッー
「いったーい」
「だ…大丈夫…あ…」
(この子、もしかして)
「君、もしかして…」
「え…?あっ!!啓さんですよね!!」
(やっぱり…)
「…僕のお見合い相手だよね?」
「はっはい!!山野 かおりです!!遅れてすいません!ね…猫が」
「猫?」
「ニャーーーー」
彼女の着物の中から生まれて間もない猫が…
「この子捨てられてたんです!!だから…その…でも、私の両親動物嫌いで、
そ…それで」
いきなり猫の顔がドアップになった
「この子を飼ってください!!」
「へ?」
「だめ…ですか?」
僕の顔をみてひっしにお願いしている彼女を見ると、なんとなく僕はなつかしくなって…
「いいよ」
「え!!本当!!やったー」
子供みたいに笑う彼女は…うれしそうに猫を抱き上げ「良かったね!」と猫に言う
本当に子供だった…見た目は僕と変わらないと思えるような感じなのに
「1…8歳??」
「ええ、そうですよ!まだ立派な高校生ですから!」
豪華な料理をほおばりながら彼女は言う…
(いくらなんでも…見合い相手が高校生!!??)
「え…と、山野さん…?」
「かおりです!!かおりって呼んでください!どうせ…結婚しますから!!」
一瞬彼女の言葉が詰まったが、彼女は明るい笑顔で笑いながら言った。
確かに会社関係のお見合いはほぼ確実に結婚が決まる。それが社会だ。
「ごめんね…君に言わなきゃいけないことがあるんだ…」
「?何ですか?」
「僕は誰とも結婚できないんだ」
「へ?」
おどろいた顔で食べるのをやめた彼女
「正確に言うともう、人を愛せないんだ…」
「どういうことですか…?」
彼女の目が真剣になって僕を見る…
(人を愛することができない…いや、これは自分に力がなかったから…・
もう二度と本気で愛することができないであろう…
愛しい人が…
愛しい君が…
愛することを教えてくれた君が…」
「僕は…10年前ーーーーーーーーーーーーーーー
あの日のことは僕の心に深く刻まれた…
・続きます!!ごめんなさいいっぺんに書けませんでした!
またいつ書くのかさえわかりません!by今井
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2005/03/07(Mon)16:39:37 公開 /
今井詩鹿
■この作品の著作権は
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■作者からのメッセージ
すごく長い長編物になりそうです。
また、いつ続きを書くのかわかりません。
実は今、期末テスト中だったり…