- 『平穏の可能性』 作者:Jam / 未分類 未分類
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僕は運が悪かっただけだ・・・・・・
運が悪かっただけ・・・・・・
今日、僕は最悪の気分だった。
遅刻しそうで走っている時、急にどしゃ降りに襲われたり
びしょ濡れで乗った満員電車の中で変な親父にイチャモンつけられたり
先生に理不尽な理由で怒られたり
もう散々だった。
そして下校中に途中下車し、立ち寄った繁華街では見知らぬ不良三人組に全財産である一万二千円をカツアゲされた。
その後行くあても無くふらふらと放浪すること約三時間時間にして午後八時
帰ろうと思ったその瞬間、目にさっきの不良Aがとまった。
僕はこの時どうしたんだろう?
しばらく記憶が飛んでいる。
気が付いたときには人が全く居ない路地裏に僕等はいた。
僕と、不良A。
ただ、不良は光が当たらず黒く見える血溜りの中にうずくまっている。
一方僕は手にしっかりと鋏を握り締め、ボーっと突っ立っている。
僕が殺ったのか・・・・・・?
しばらくの記憶が無い変わりに僕の手には「何か」を刺した感触が残っている。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
とりあえず僕はこの死体をバレない何処かへ持って行かなくてはと思った。
僕は運が悪かっただけだ・・・・・・
運が悪かっただけ・・・・・・
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2005/02/21(Mon)19:48:32 公開 / Jam
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■作者からのメッセージ
初めまして。Jamと申します。ハイw
私は乙一氏の作品に感銘を受け、自分でも書きたいという衝動に駆られ書いた作品です。勢いだけで書いてしまった初作品のでいたらないところも多々ありますが何卒よろしくお願いします。続きを近日中に書きたいと思っております。
かしこ