- 『到来江戸魔法 1証』 作者:水月 香乃斗(kanoto) / 未分類 未分類
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原稿用紙約3.85枚
到来江戸魔法―
鳥が鳴く声がする。
深い林の奥、落ち葉が落ちる道を
一人少年が歩いていた。
年の頃は15、6歳だろうか。
笠をかぶりその表情は見えないが、すらっとした背に長い足。
密かに見える口元。
どこか凛とした雰囲気をもつその少年は、遠目から見ても
かなり美形であることが知れた。
よく見ればその腰には長い刀。
その刀は少年が持つには長過ぎるようで、そこだけが
どこか不釣り合いなような気がする。
ふと少年は顔を上げた。 小さな竜巻が起こる。
絵になるとはこういうことをいうのだろう。
その顔にこもれびの光をうけながら、その少年は呟いた。
「ヤバイ…・ここどこだ??」
そこに場違いな空気が流れた。
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ここは江戸城の東に位地する神が住むとして有名な林の中だった。
彼の名は 白木 水月 といい。
気の抜けたような言葉と、彼のもつ雰囲気のギャップには
誰もが驚くと思う。
木には鳥が集まり集団をつくっている。
そこに木を背に横たわる人の姿。
ふぁーと小さく欠伸をしながら腕を伸ばす。
それが 白木 水月 その人だと言う訳で。
始めは寝ているのかと思ったがそういうわけではないらしく
なぜがただじっと青い空を見つめているだけのようだった。
そこで小さくため息が聞こえた。
「この話はデマだったのかー?」
よく見ればその手には小さくやぶられたような紙。
それを空にかざしている。
「せっかくここまで来たんだけどなー」
おもしろくなさそうに口を尖らせると
ゆっくりと彼は起き上がった。
その足の長さと美しさを改めて感じる。
「ーーーー」
紙を見ながら水月はなにごとかつぶやいた。
それと同時にその顔に悪戯をする前の子供のような
ニヤリとした笑みが浮かぶ。
「一度はこーゆーことやってみたかったんだよね〜♪」
今にも鼻歌を歌い出しそうな勢いで取り出したのは
腰につけていたあの長い刀。
それを青空のしたかざしたかと思うと、大きな瞳を閉じる。
「志す道在りし者は往くがいい。 己を真に見とめる力こそあれば
そこに運命の扉が待つ―」
よく通るその声は広い林に響き渡る
そのさまはまだ青空のしたであるというのに
光をうけ神々しさまで感じられた。
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■作者からのメッセージ
話が恐ろしく急展開な状態ですね;
初投稿な訳ですが、恐ろしく駄目文な感じです…(苦笑)
一応は文を書く練習を兼ねてやらせていただきたいと思っていますが、
どこまで続くかは知れぬ模様(笑)
江戸なイメージなので、なんとかモドキぐらいとなれば本望です^^
ついでに、まだ中1という青春時代をまともに生き抜けていない奴なので、そこのところを甘く見ていただければ嬉しいです(笑)
目にとまりましたら幸い。
感想や厳しい意見、(苦笑)宜しくお願いします。