- 『フォース〜episode1〜』 作者:ウィリー / 未分類 未分類
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お前等!後のポイントの援護頼む!
俺が全部終わらせる
マシンガンの放つ緑色の閃光を徐にバトロイドの心臓部に撃ち込み、横のナイフを持ったバトロイドを回し蹴りでふっ飛ばした。
そして敵―つまりバトロイドのポイントに向かって走った。
敵のバトロイドの撃った赤い閃光がハリーの後ろの床がダダダダという破壊音と共に破壊された。
ハリーは横にそれて落下を防いだ。
敵のポイント前に近づくと、大量のバトロイドが不吉な音と共に床から現れた。
マシンガンの銃弾をバトロイドからバトロイドに流れるように撃ち込み、倒れたバトロイドを踏み台にしてジャンプした。
最早ポイントはハリーの目の前にあった。
しかし、『ポワーン』という音と共にポイントは消え、バトロイドも消え、バトロイドの巣窟となっていた洞窟も消えた―。
「また制限以内にクリアできなかったわね。ハリー、カシム、レイン・・」
バーチャルミッションセンターの管理者、そしてブレイズフォースの創設者であるミラ・ブレイズフォースが皮肉たっぷりに言った。
「畜生!」
カシムが唾を吐き捨てるように叫んだ。本当に唾が飛んで床に不潔な、黄色い液体が飛び散った。
「カシム・・貴方は怒りっぽすぎるわ。それがミッションの成功をさまたげることもあるのよ」
ミラがカシムの唾を不潔そうに眺めながら口を尖らせて言った。
「ミラ・・俺たちはいつ実戦にいけるんだよ」レインがイライラした声で呟く。ミラは聞こえなかったかのようにふるまって続けた。
「ハリー。」ミラがハリーを見つめながら言った。
「貴方ね、フェステルマシンガンの使い方間違ってるわ。フェステルマシンガンは多数の敵を倒すものじゃなくて、あくまで一体の敵を集中的に攻撃して完全に『消去』することを目的にして作られたの。わかる?」
「わかったよ。ミラ。」
「次は三人共頑張りなさい・・ あと最近、ロレンス洞窟にもバトロイドが出現してきたそうよ・・ 次のミッションの成果によるけど、も・し・か・し・た・ら、実戦に行けるかも知れないわよ?うふふ・・」
ハリー、カシム、レインは目を合わせた。
『次のミッションは絶対とるぞ』という暗黙の会話があった。
ミラは管理室の方角に向かって歩いていき、ハリー達は寮の方に向かった。
ハリーとカシムとレインは新米の『抹消人』だった。
抹消人とは世界にはびこる悪―バトロイドを『消去』する為のエージェントだ。
バトロイドは現在は死亡≠オた、ロイ・オスト博士の発明したアンドロイドだ。ロイ博士は世界征服を目論んでいた人物だった―。
彼は自分の作ったバトロイドに殺されたらしい。だがそれは嘘で実は未だ生きているという話もある。
バトロイドは自分で繁殖―いや、増幅する能力を持ち、その母体と呼ばれるマザーバトロイドを消去しなければバトロイド増幅はとまらない。
だが、そのマザーバトロイドが何処に住み着いているかわからないから増幅はとまらない。
バトロイドは街―山―森―洞窟―・・つまり人類のいる全ての場所に巣食っているということだ・・。
そのマザーバトロイドを消去する為に抹消人は存在している・・
ハリーは寮に着くと、浮遊ベッドに倒れこみ、直ぐに熟睡した。
レインも・・カシムも・・
ハリーは自分が一流の抹消人になってバトロイドを倒している夢を見た・・。
次の日の朝は最悪の目覚めだった。部屋の上のブザーがビービーと頭に響く音を出している。
緊急指令だ!
『緊急指令―バトロイドが街を襲撃―全抹消人出撃命令―テレポーターは全て作動しています―。』
やった!実戦だ!ついに戦える!
レインもカシムも既に戦闘コスチューム―鎧のような服を着ていた。
ハリーも反射的に服の袖に手を通していた。
テレポーターのある『テレポータールーム』に移動し、テレポーターの上に乗った。
ガーという音と共にテレポータールームの景色は消え、
出てきたのは炎に包まれた街だった。
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2005/01/30(Sun)20:40:53 公開 / ウィリー
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■作者からのメッセージ
最初は短かったです><
感想願いますw
一応メカっぽいRPG?というかまあそんな感じのを思い浮かべて書いたのでw