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『国家機密の仕事【読み切り】』 作者:新先何 / 未分類 未分類
全角854.5文字
容量1709 bytes
原稿用紙約2.7枚

 狭い部屋、響く声、重い空気、防音効果の施された部屋で僕は、国家機密を知った。

 昔から僕は声真似が上手かった、というか完璧。
 某マンガの変声器みたいに。学校では僕を知らない人はいないくらい人気者だった。
 そして卒業した後、僕は履歴書の特技の欄に声真似と書き提出した所数日後手紙が来た。

 腹話術師や声優になろうかとも思った。
 けど僕のは所詮声真似だった。
 元々声の無い人形やキャラクターの声を真似しろと言われて出来るはずが無かった。

「履歴書を確認した所あなたに適任と思われる仕事見つけましたので、明後日午後三時、○○ビル七階にお越し下さい。
なおこの手紙は、読み終えましたらシュレッターにかけるか、焼き捨ててください。」

 仕事が見つかったのはいいがなぜシュレッターにかけたりする必要があるのだろうか。とりあえず手紙は破って燃やしたが、この謎は二日経った今でも燃え尽きなかった。

 ○○ビルの七階の部屋はとても狭く息苦しさを感じる。
 狭い部屋、響く声、重い空気、防音効果の施された部屋で僕は、国家機密を知った。
「本日およびしたのはある仕事を紹介する為なのですが、説明を聞いた場合は絶対に仕事をしなくては行けませんがよろしいでしょうか」
 手紙を送った本人らしい黒服の男が話しかけて来た。
「……いや、良く無いですよ、なんですかそれ?危ない仕事なんですか?」
「危ないわけじゃ無いんですがちょと国家機密でしてね」
「国家機密ですか」
「国家機密です、というかもうこの話しを聞いてしまったら引き受けないといけませんので、この書類にサインを」
 目の前に暑さ20・ほどはある紙が置かれた。
 そのご仕事の説明を聞き、山積みされた書類にサインした後ビルを後にし帰路に付く。

 その後、僕は日本一の山、富士山に来ていた。もちろん新しい仕事の為で観光ではない。
 コーヒーを飲んでいると頭上のランプが光った。
 仕事か、マイクのスイッチを入れ準備に取りかかり仕事を始める。

「やっほー」

「やっほー、やっほー、やっほー」
2005/01/23(Sun)19:43:29 公開 / 新先何
■この作品の著作権は新先何さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
皆さんお久しぶりです。
今回は思いついたままかいたのでところどころ甘い点もあるかもしれませんが、感想、ご指摘の方宜しくお願いします。
それからずいぶん遅れましたが、あけましておめでとうございます(言ってなかった…)
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