- 『JIN 1〜3』 作者:与那覇陽光 / 未分類 未分類
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序章
ヤパ帝国…それは独裁軍事国家。
よって、隣国の人たちはヤパ帝国をとても嫌っている。
そのヤパ帝国は最近、といっても十五年前。
隣国のキル国を攻め込んだ。
キル国はヤパ帝国の軍事力と比べると、雲泥の差だった。
よってキル国は多大な死者をだし、生き残った国民は奴隷としてヤパ帝国に連れて行かれた。
僕はそんな中、生まれた。
母さんの話によると僕は、母さんがヤパ帝国の兵士によって襲われたときにできた子らしい。
だから僕は、キル国の民の特徴の紅い目をして、ヤパ帝国の民の特徴の雪のように白い肌をしている。
キル国の民は、普通、肌の色は褐色だ。
だから奴隷の中で僕はとても目立った。
そして母さんは僕を憎んでいた。
僕がいままで生きてこられたのは、母さんがヤパ帝国をずっと恨んでこられるように、あるいはヤパ帝国の民の特徴の白い肌の僕をヤパ人とみなし虐待してストレスを発散させる道具としてだ。
僕は母さんを憎んだ。
皆を憎んだ。
ヤパ帝国に行ったら目立たないのでは?と思い行った事もある。
紅い目が目立った。
ヤパ人は青か灰色、黒い目をしているのだ。
紅い目をしたヤパ人などまず、いない。
僕はキル人にもヤパ人にもなれなかった。
だが、僕は、たまたま知った魔術でジンと契約した。
そして、母さんを殺した。
母さんの遺族も殺した。
母さんにつながる人は全て殺した。
もちろんジンの能力で。
僕は最後の母さんとつながりのある人を殺した時、ジンに頼んだ。
僕のこの苦い記憶を、僕を又は僕が大切だと言った人が現れるまで消してほしい、
と。
ジンはその通りにした。
だが、ばれてしまった。
ヤパは魔術がさかんだ。
だから日常で使える魔術は制限されている。
僕が行ったジンと契約する魔術は禁止されていた。
禁止された術を使うと例外なく極刑だ。
ジンに記憶を消せ。と言った僕は、能力が衰えていた。
だから、すぐに役人に捕まった。
でも、どうやったのかは覚えていないが、僕は逃げ出せた。
ジンのトレードマークの翼を無くしてしまったが。
ジンは僕に怒った。
翼がないと自分に秘められている魔力の十分の一も出せない、と。
だから僕たちは旅に出た。
翼を探す旅に。
でもとてつもなく厄介だった。翼を探すのは。
翼は粉々になって世界中に散らばってしまったのだ。
最近になってようやく右翼の半分が治ったばかりなのだ。
翼を探して僕たちはある国に来た。
国の名はガラ。
【1章】―ガラ―
「…ここに感じるのか?」
(ああ、間違いない。俺様の翼のカケラはこの国のどこかにある。)
「まあ、まず宿を取ろうよ。」
(そうだな。休まずに来たからなここには。)
「一番大きいんだろ?僕たちがみたカケラの中では。」
(そうだ。)
僕たちはガラを見下ろす高い山の頂上にいた。
僕は顔をおおっていた。
なにせヤパ帝国に指名手配されている身だから。
僕の名はクライシス・フォード。
もちろん僕が考えた名前だ。
ジンの名前はキラ。
ジンの中では一番落ちこぼれたジンらしい。
まあ、本人は魔力は一番強い奴の魔力よりは強い!と訳の分からないことを言っているが。
僕たちはガラ――と言っても田舎のほうだったが――国に入った。
田舎だから少しは役人の事は安心できるだろう。
僕には記憶がない。
キラに聞くと、自分で記憶を消せと言っていた。と言っている。
名前はクライシス・フォード。それしか僕は知らない。
まあ、こんな話はおいといて、本題に戻ろうか。
「キラ。魔力を感じないんだな?この宿は。」
(ああ、そうだ。何度も言ってるだろう?)
気の進まないまま僕は宿に入った。
宿には誰もいなかった。
「ごめんくださーい。」
沈黙。
「…誰もいないから魔力を感じないんじゃないの?」
(俺様をばかにするな!)
肩をすくめてキラの言葉をながすと、クライシスは奥のほうへと入っていった。
「ごめんください。」
悪いと思いながらもカウンターをこえた。
いびきが聞こえた。
「ん?」
カウンターの奥にあったドアを開けた。
人が畳の上で大の字の形で寝ていた。
無精ひげをはやした髪を角刈りにした黒い髪の中年くらいの男だった。
「すみません。」
「がー…ぐごー…すぴー。」
「す・み・ま・せ・ん。」
「ごー…んご!くがー…。」
(…ウエーブを使おうか?)
「お願いします。」
キラが僕に乗り移った。――と、いうよりもともと僕の中にいるけど――
「すみませえええええん!!」
「いぎゃあああああ!やかましいいいいいい!!!」
男がガバッと飛び起きた。
「なんだ!メルレ!また、俺の睡眠を妨げるのか!?…って、あれ?もしかして…・あんた客か?」
「ご名答。」
クライシスはにっこりと笑った。
「すみませんね。客なんてこないも同然でして…。」
「だろうね。」
クライシスは案内された部屋を見回しながら言った。
「まあ、言いたいことがあったら、娘に言いつけてください。メルレ!」
メルレ、といわれた娘が顔を出した。
プラチナブランドのさらさらとした髪が肩までかかっている。
おまけに美人。
十二くらい。
奇遇だクライシスも十二くらい。
(美人だなこの女。俺様ホレたぜ。)
「とっとと言っちゃってよ、こっちは勉強してたのに!この×××!」
(この女、今俺様のこと×××!って言いやがったぜ!」
「メルレ!すみません。思春期なもんで…これ、待ちなさい!メルレ!」
×××がなんなのか知りたいって?聞かないほうがいいぜ。
かわりに俺様がさっき使ったウエーブってのを教えてやるよ。
ウエーブってのは音声衝撃波。
使い方によっては建物まるまる一軒壊せるぜ。
おー怖い!でも俺様には今、そんな魔力はねえけどな。
クライシスは部屋を隅々まで見た。
ベッドのスプリングは弾力を無くしていた。
壁にはなにやらしみがついている。
部屋は宿の主人が急いで掃除したので小奇麗ではあったが、やや汚い。
「はあ…。」
クライシスは溜息をついた。
「ま、これも予算の都合上だ。このぼろ宿屋で我慢するか。」
(あと、魔力の問題上だ。)
この言葉は無視された。
クライシスはベッドに横になった。
「明日から本格的に翼のカケラ探しをはじめるか…。」
(ああ。)
【2章】―カラス―
翼のカケラ…と言っても、ガラスが割れたみたいなカケラではない。
羽だ。
黒い羽。
僕らが探しているのは。
「まじで、なんにも感じないの?」
(まじで。)
「だって、この国にあるって言ったじゃん。」
(うるさい。感じることは感じるんだよ!でもはっきりした位置がつかめないんだよ!)
「はあ…」
クライシスは黒い髪をかきあげた。
「まったく。実はもっと遠い国でした。なんて言ったらぶっ殺すぞ。」
(やってみろ、バーカ。)
キラは言っていた。
記憶を無くせといった僕は・・いや、キラと契約した時の僕は、いつも眉間にしわを寄せ、目がぎらぎらとぎらついていたらしい。
キラが言うには、僕の前の目は正気なんてものは感じなかったらしい。
ただ、ものすごい憎悪とその奥に潜んでいる寂しさだけだったらしい。僕の目にあったのは。
で、今の僕はとっても正気に満ち溢れ、喜怒哀楽がはっきりとしているという。
「ああ、僕の記憶が早く戻らないかなあ。」
(やめとけ。お前の過去なんて苦いものだけだぞ。)
「わかんないよ。」
(いいや。違わないね。)
クライシスは今、市場をぶらぶらとふらついていた。
行きかう人々は少ない。
市場は閑散としている。
「本当にここ市場かよ〜。」
と、どん!と子どもにぶつかった。
「っわ!ごめん!」
子どもはむくりと起き上がると、走り去っていってしまった。
「?」
(クライシス!さっきのガキに財布を取られたぞ!)
「嘘!」
クライシスは後を追った。
カラスが一羽、空を優雅に飛んでいた。
黒い、光沢のある羽毛が日の光りに反射してきらきらと光る。
と、カラスが急降下した。
ものすごい速さで。
ほとんど水しぶきをあげずに池に飛び込んだ。
カラスは十分ほどたっても上がってこなかった。
さらに十分が過ぎ…・上がってきた。
だが、その体は異様なまでに大きく、目が赤く、機械のようだった。
がしゃんと音をたてて陸に戻った。
体をぶるる!とふるわすとカラスは元に戻った。
カラスは羽毛を毛づくろいし始めた。
「マスター……」
子どもが一人、茂みから現れた。
「収穫ハ?」
「これだけです。」
子どもがおずおずとクライシスの財布をカラスに見せた。
「開ケロ。」
子どもは財布を開けた。
「フン、コレポッチカ…。」
カラスはその赤い目で子どもを睨みつけた。
「コンナモンデ飯ガ食エルト思ウナヨ。」
子どもがびくり!と体を震わした。
「まってください!もう五日も食べてません!」
「デハ、モット取ッテコイ。」
カラスは口を大きく開けた。
その体からは想像できないほどの大きさだ。
子どもは丸のみにされた。
だが、カラスの体系はまったく変わらなかった。
「シバラクわしの腹ノ中デ反省シロ。」
カラスはそう言うと、飛び立った。
あとには静寂と哀れにもカラスに飲み込まれた子どものもってきた財布だけが残った。
ここは森…森の中心に池がある。
その池のそばに財布が落ちていた。
「ちっくしょー…どこにあるんだよ!僕の財布!」
(もうちょい先だよ。)
生い茂った草を掻き分けながらクライシスが現れた。
「あー池だよ…お!僕の財布だ!」
クライシスは財布を拾った。
「えーっと…12…よし!全部ある!」
(おい、財布が何でこんな所にあるんだよ?)
「知らないよー別にいいじゃん。気にしなくても。財布戻ってきたんだし。」
(はあー…少しは不思議がれよ…)
キラはあきれた。これが俺様と契約したあの冷血漢かよ…
(まあ、いいか。こいつを必要としている奴がいたら記憶戻すんだしー)
「なんか言った?」
(なんにも)
クライシスは疲れたとばかりにその場に座り込んだ。
「少し休んでから宿に戻ろう。」
(好きにしろよ。俺は別にお前の体をのっとれるわけじゃねえし。)
「そうだったねー僕の許可がないと無理だったね。」
クライシスは寝ころんだ。
「あーあ。早く記憶が戻るといいのに。」
(前にもいったぜ。お前の記憶は苦いのだけだって。戻らないほうが幸せだよ。)
「…はは。」
さあ…と風がふいた。
(カケラの気配だ!)
「え!?」
クライシスはがばっと飛び起きた。
「どこから?」
(近い!飛んでけばすぐに追いつく!)
「わかった。許可する。僕の体を使っていいよ。」
(サンキュ!)
クライシスは意識がキラと変わるのがわかった。
目に見えているのは同じだが、体の動きがかろやかだった。
キラは飛んだ。
雲がどんどん後ろに流れていく。
(キラ!どうだ?)
「もうちょい飛んだら、追いつくぜぇ。」
キラはスピードを上げた。
風が顔をこれでもかとたたく。
クライシスの鞄からゴーグルを取り出した。
「もっと、スピードをあげるぜ!」
キラはゴーグルを着用した。
【3章】―記憶―
「ッチ、じんカ!」
カラスは自分の持っている、力を秘めた黒い羽の持ち主が追ってきているのを感じた。
「小僧、聞コエルカ?仕事ダ。」
カラスは飲み込んだ少年を吐き出した。
「っわ!」
少年は空中で静止した。
「あ・・あの?」
「ワタシノちからヲ少シオマエニワケタ。ソノちからデ敵ヲ倒セ。」
「え?敵?」
少年が聞き返すのとカラスが飛び去るのは同時だった。
少年は空中で周りを見渡した。
下には青い海が広がっている。
「敵?」
「止まった?…もう一つ、弱いがカケラの気配がある。」
(弱いのから片付けよう。)
「イエス、サー。」
(…からかってるの?)
「いいえ別に。」
キラは視力を上げた。
飛ぶ高度は若干下がったが、目標が見えた。
「子ども?」
キラはもう一度見た。
確かに子どもが空中で止まっている。
(あれが目標?)
「らしい。」
「…あれがマスターの敵。」
少年は不思議とやるべき事がわかった。
右手をキラに向けた。
まばゆい閃光が右手から飛び出た。
「…うお!」
キラはかろうじて避けた。
「…っち。」
「てめえ!俺様のカケラを持ってるだろ?さっさとわたせ!そうしたら殺さないでおく!」
「カケラ?」
少年とキラのあいだは50m。キラならたやすく目標を殺せる距離だ。
「そうだカケラだ!持ってるんだろ?」
「そんな物は知らない。」
「んだとー!てめえ!とぼける気か!?」
「おいらはただ単にマスターから力を分けてもらっただけだ。」
「ああ?マスターだと?そいつがカケラを持ってるんだな?」
キラは浮上した。
「そうと分かったらお前に用はねえ!」
「逃がさない。」
少年は恐ろしいほどのスピードでキラに向かってきた。
「早っ…!」
右頬を殴りつけられた。
「…っぐう!」
キラは落下した。
「…っく!」
くるりと一回転すると、ぴたりと止まった。
「てめえ!ゆるさねーぞ!」
(キラ!落ち着け!今はカケラが先だ!)
「んなもん知らねえーよ!」
キラは少年に向かって行った。
「おおおおおおお!」
拳を振り上げた。
少年は紙一重で避けると、キラのむなぐらをつかんで投げ飛ばした。
「うわあああ!」
キラは雲に突っ込んだ。
「くそ!何だあいつは!めちゃくちゃ強ぇ!」
(だから、さっさとカケラのほうに行こうといったんだ!)
「あいつもカケラを持ってんだよ!一応!」
(キラ!」
クライシスはキラの意識を自分に戻した。
(何するんだ!)
もちろんクライシスは魔法を使えないから、落下していった。
「これは僕の体なんだ!ダメージは僕も受けるんだ!そこらへん考えてくれ!」
(わかったよ。)
「わかればいい。さあ、カケラを追うぞ!」
クライシスは再びキラに体を貸した。
キラは海まであと少しというところで止まった。
「ちっくしょーあのガキは後回しってわけか!」
「あのガキっておいらの事?」
少年がいつの間にかキラの後ろにいた。
「…・っわ!」
キラは魔法を使おうとした。
が、少年のほうが一歩早かった。
閃光がキラの体をつつむ。
ものすごい衝撃が体を貫いた。
キラは吹き飛んだ。
「ぐあああ!」(うわああ!)
また雲に突っ込んだ。
こんどは少年も一緒だ。
「ったあああ!」
少年はキラの腹にかかと落しをくらわした。
「…っぐは!」
再び落下した。
少年がキラの後を追ってきた。
右手を振り上げ、その右手にありったけの魔力を込めた。
「…クライシス!ちょっくら辛抱してくれ!」
そう言ってキラは両手を少年のほうに向けた。
「エーテル・マギア!回収!」
キラがそう言うのと、少年が殴りつけるのと、ほぼ同時だった。
「うおおおおおおおおおおお!」
あたりが光って、雲がばらばらになった。
クライシスの意識が飛んで、体が完全にキラのものになった。
「ずおおおお!」
キラの手が自分の魔力を回収していく。
がくがく!と手が震える。
「っくそ!この体勢じゃ無理なのか!?」
「ああああああ!」
少年が閃光を放った。
ばちい!と音をたてて、二人とも吹き飛んだ。
「うわああああ!」
ばしゃあ!と海に突っ込んだ。
水の中でぐるぐると回転して、どっちが上か下か分からなくなった。
闇だった。
クライシスはその中にぽつんと一人立っていた。
――お前なんか死んだほうがせめともの親孝行だね!
誰かの声が聞こえてきた。
クライシスは思わず耳をふさいだ。
(親孝行?)
――うわ!何こいつ?目が赤いよ!?・・ってことはキル人か?
――ちょうどいいやむしゃくしゃしてたんだ。
ヤパ人に殴られた。
同じ肌の色のヤパ人。
でも目の色が違う。
――げえ!何お前?肌白いじゃん!おめえ本当にキル人かよ?
――ちょうどいいや、こいつヤパの奴らにみたてて、ゲームしようぜ!
その後追いかけられて、さんざん殴りつけられた。
同じ目の色のキル人。
でも肌の色が違っていた。
(なんなんだ!これは!?)
――誰かが、あるいは僕が必要だと思ってくれる人に出会うまで記憶を消してくれ。
(…僕?じゃあ、これは僕の記憶なのか!?)
闇が晴れた。
そのこにあったのは、真っ赤な血。
人が一人殺されていた。
(あれは…そうか…母さんだ…大嫌いな母さんだ。そうだ・・僕が殺したんだ。なんだあいつ死でたんだんだよ。最高だね)
クライシスはくくくと笑った。
(そうだ…僕は母さんと母さんにつながる人を殺したんだよ。僕を人間だと思ってくれなかった奴らを・・!)
また暗闇に戻った。
と、一筋の光りが見えた。
(なんだ?)
「その光りは闇を照らす光り。」
(?)
「これがお前が待っていた闇を照らす光り。お前は…クライシス、お前を必要としている奴がいる。ここにいる。だから目を覚ませ。お前は闇から開放されるんだ…。」
「クライシス!」
クライシスは、はっと目を開けた。
もはやクライシスに喜びという感情は消えてた。
目には憎悪があった。
(クライシス…これがお前の待ち望んでいた希望の光りだ。)
キラの声だった。
クライシスはゆっくりと起き上がった。
見晴らしのいい丘の上だった。
心地よい風がさわさわとふいている。
木が一本あり、その木の下でクライシスはいた。
木の葉が太陽の強烈な光りを遮り、やさしい木漏れ日に変えていた。
「光り?」
(そうだ。お前の横にいる。)
クライシスは横をみた。
あの少年が座っていた。
「あんたもおいらと一緒だね。」
「一緒?」
「闇にとらわれていた。でも、その闇からおいらもあんたも開放されたんだ。」
少年は言った。
「おいらの名はラルフ。よろしく。」
「ああ…。僕の名はクライシス。こちらこそよろしく。」
(自己紹介が終わったところで、またカケラ探しの旅に行くぞ!)
「ああ!」
クライシスとラルフは立ち上がった。
ラルフは穏やかな顔をしていた。
だが、クライシスは違った。
――僕はあいつらを皆殺す。
クライシスの目には憎悪がこもっていた。
――殺す…!
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2005/01/22(Sat)14:43:14 公開 / 与那覇陽光
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■作者からのメッセージ
与那覇です。
投稿の仕方が間違っているとの指摘があったので前の作品は消しました。
で、あの作品をそのまま、また書いても良かったのですが、どうせなら別の作品をと今回また新たにJIN―ジン―を書きました。
本当にすみません
毎度まいど作品を変えちゃって…;
本当に自分でも一つの作品が続かなくてイライラしてるんです!(T−T;)