- 『『シャボン玉の恋』読みきり』 作者:満月 / 未分類 未分類
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『シャボン玉の恋』
本当の恋ってなんですか?
私の心は何かを求めている。
でも、何を求めているのか私自身分からない。ただいつも心にある想い……
人を愛する意味…そして、愛する気持ち。
何度か恋をしたと思う。
でも、後から思うとそれが恋だったのかよく分からない。
何度か人を愛したと思う。
でも、後から思うとそれが愛だったのかよく分からない。
何故人は恋をして、誰かを愛するのか?
心にモヤモヤが募る。分からないのは自分がまだ幼いからなのか…
私の友達が恋をした。
彼女は嬉しそうに、そして愛しそうに相手の事を語る。私と同じ年なのに、彼女は恋する事愛する事を知っている。
私と同じ年なのに……
夕暮れ時、私はいつものように川沿いを一人で歩いた。川の表面に夕日の赤が映り、川の水が赤く染まる。
私の顔も、夕日で赤く染まる。
ふと空を見上げると、何処からやってきたのか一つのシャボン玉がやってきた。
フワフワ…
フワフワ…
シャボン玉に私の姿が映る。
じっとシャボン玉を見つめていると、強い風が吹きそれと同時にパチンとシャボン玉は割れてしまった。
その姿に何故か私の目から涙がこぼれた。
誰かに恋をしてその人を愛する。
愛して、愛して……でもその想いは膨らみすぎて割れてしまう。
――まるでシャボン玉のように
そして、割れてしまったその想いは綺麗に消えてしまう。
本当の恋とは何ですか? 人を愛するとは何ですか?
いつかは消えてしまう想い……私はそれが怖い。
それはまだ私が幼いからなのか…?
ねぇ、シャボン玉…
いつしか私は消えたシャボン玉に語りかけていた。
終わり
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2005/01/08(Sat)01:00:44 公開 / 満月
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■作者からのメッセージ
何だか思いつきで書いてしまいました(汗)しかも、すごく短いです……
お暇な方は読んでみてください。コメントいただけると嬉しいです☆