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『公園での出来事』 作者:ユーり / 未分類 未分類
全角1602文字
容量3204 bytes
原稿用紙約6.25枚
父親は海外出張。母親はお店のパート。そのため男の子はいつもの公園で一人で遊んでいた。
公園の街灯が灯る頃に母親が迎えにくる。
男の子は今、砂場で遊んでいた。最初はブランコ、次はすべり台、最後は砂場で。砂を盛り上げて山を作り、泥だんごを作ったりもした。
しかし、そんな遊びにはもう男の子は飽きていた。
次に男の子がやり始めたことは、両手両足を砂場の中に入れることだった。
腕や足首をねじらせるたびに少しずつ足や手が埋まっていく。
どんどん埋まっていく。




どんどんどんどンどんドんドン……。




気がつけば腕は肩くらいに埋まっていき、足はひざまで埋まっていき……。
「あらあらどうしたの?」
突然後ろから声がして男の子は振り向いた。そこには母親がにこやかな顔をして男の子を見ていた。
男の子は砂場から手と足を出して母親の手を掴んだ。
帰り道。
男の子は公園で遊んだことを全部話した。
ブランコで遊んだこと。
すべり台で遊んだこと。
泥だんごを作ったこと。
砂場に足と手を入れていったこと…。
「あらあら。それは良かったわね」
男の子はその言葉を聞いて母親に体を寄せた。
「でも変ね。あそこは深すぎると危険だから足首くらいの深さだったはずだけど」




次の日。公園の街灯がそろそろつくくらいの時刻になっていた。
男の子は昨日と同じように砂場に手と足を入れていった。
男の子はすでにこの『遊び』が気に入っていた。好奇心でどんどん手と足を砂の中に入れていく。
そして腕は肩くらいにまで、足はひざくらいにまで埋まっていった。昨日よりも更に男の子は手と足を入れるつもりだ。
昨日より入った!
さらに男の子の好奇心を膨らませる。
そして。

モゾ

右手に伝わる感触。たくさんの束を掴んだような感じだ。
男の子は思い切ってずっと入れていた片方の腕を砂場からだした。
その手にはおぞましい程に大量の髪の毛が巻きついていた。
「あらあらどうしたの?」
突然後ろから声がした。男の子は振り返ると昨日と同じように母親が立っていた。
男の子はすぐに母親の手を掴んた。もう一度砂場と手を見てみたがあの大量の髪の毛は消えていた。
帰り道。
母親と話をしながらも男の子は先程のことを不思議に思い考えていた。




次の日。
公園の街灯がつく頃に男の子は砂場に手をいれていた。もう好奇心でも遊びを楽しむわけでもない。
昨日の謎を確かめるために男の子は必死に砂場の中に手だけをいれていた。
手は…腕はどんどん埋まっていった。
すぐに肩ぐらいにまで埋まっていった。
昨日と同じくらいの深さまで入ったと思った――とたん突然砂の中の腕が何かに掴まれた。
男の子はビックリして腕を砂場から出そうとした。
だが、手は別の手に掴まれたままで離せない。
それどころかどんどん自分を砂のかに入れようと引っ張っていく。
やだ。やだ、やだ!
思ってることとは反対に男の子の腕はどんどん砂の中に引きずりこまれる。
そして――
「あらあらどうしたの?」
男の子は振り返った。母親がにこやかな顔をして立っていた。
男の子はすぐに母親に抱きついた。母親は不思議がっていたが聞いても男の子は黙ったままだった。




帰り道。
母親は男の子を抱っこしながら歩いていた。男の子はまだ黙っている。
「は〜い。ここで嬉しいお知らせがあります」
男の子は母親の言葉に少しだけ反応した。
「なんと。明日お父さんが帰ってきま〜す!出張も終わりなんだって」
男の子はその言葉を聞いて嬉しくなった。
その後。父親が帰ってきてから、母親は働かなくなり男の子も公園で遊ばなくなった。
数年後。
あの公園は新しくするため開拓工事が行われることになった。
男の子は公園の前を歩いていた。
砂場の砂も全部とられていた。
(あれ?あそこの砂場ってあんなに浅かったっけ?)
そう不思議に思いながらも少年は公園を素通りした。
砂場は子供の足首くらいの深さしかなった。




2005/01/06(Thu)21:51:17 公開 / ユーり
■この作品の著作権はユーりさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうでしょうか?不思議で怖い話っていう感じで書いたんだけど、書いた私でもホントの意味わかんないんだよね(←おい)
みなさんの感想をものすごくお待ちしてます。
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