- 『from REINA ◆T』 作者:論 / 未分類 未分類
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真っ暗な夜の大通りを家に向かって歩いていく。
息が白くなった。
ボロい木造の古い家が視界の奥に見えてくる。鍵を取り出し、小走りになった。
家に帰ると、伶奈が待ち侘びていた様に「おかえりなさ〜い♪」といって台所から駆けてきた。
◆T
愛妻手作りのハンバーグを食べる。とてもアツアツで美味しかった。
怜奈が俺の口に付いたケチャップを手で取って、舐めた。その顔はとても楽しそうだった。
ボロい風呂に入る。浴室の隣で怜奈が俺の下着を用意しているのが分かった。
風呂から上がって湯気が出てくる俺の体を怜奈はゆっくりとタオルで拭き、「うふふ☆」と笑うのだった。
歯を磨いて床に就く、隣には怜奈が寝ていた。
ネグリジェを来た怜奈に俺は激しく性欲を感じた。
隣で寝ている怜奈に抱きつき、ネグリジェのボタンを外す。
そして生まれたままの体になった俺と怜奈は激しく抱き合い、お互いに求め合った。怜奈にキスをする。全身を二人で舐めあった。凄く幸せだった。
「ふわーあ」
朝が来る。幸せなトキは過ぎ、仕事に出かけることになった。怜奈は料理を作っていた。料理を食べた。納豆だった。
玄関で出掛けのキスをした。朝の納豆の粘り気がまだ残っていて、怜奈はそれを食べることになった。
それから1週間の時間が過ぎた。
「ねえ、・・・」
怜奈が甘い声で肩に手をかけた。次の言葉で俺は体の力が抜けそうになった。
「子供が出来たの」
転びかけた。でも怜奈が支えてくれたおかげで転ばなかった。
「4ヶ月!」
妊娠4ヶ月・・・。嬉しさで頭が混乱した。
「よし!」
抱き合った。
4ヵ月後、怜奈は元気な男の子を産み落とした。その子は「修」と名づけられることになった。怜奈似の可愛い子だった。
それから、俺と怜奈、いや、俺と怜奈と修は楽しい生活を送った。
そんな時が永遠に続けば良いと思った。
修が一才になった時だった。
怜奈が急死した。
車に跳ねられたらしい。酔払い運転だ。
最初は耳を疑った。夢だと思って何度も机に頭をぶつけた。修は何が起こったのか分からない様子で俺を見ていた。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
激しい孤独感に襲われた。これからどうやって生きていこう・・。
自殺しようとも思った。でも、修がかわいそうだからやめた。
俺は生きる希望をほとんど失った。これからどうしようか考えるのは大変だった。
―続く
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2004/11/14(Sun)17:36:32 公開 / 論
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■作者からのメッセージ
はい。手抜きです・・。すいません・・。
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