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『桜姫』 作者:千穂 / 未分類 未分類
全角712文字
容量1424 bytes
原稿用紙約2.5枚
毎年、春が嫌いだった。
死んだ事を思い出すから。
けれどもそれは事実だったから。

桜が咲いても、散っても、葉桜になっても…春の記憶は根付いてた。
そんな事実は欲しくなかった。
彼はいつも艶を心配したから。
艶もまた、貴方を夢見た。
いつか貴方の隣で眠ることを、夢見る。

1話「艶と羽織」

≪羽織≫と≪艶≫
そんな2人が生まれもった運命など、艶は知らん。
ただ、羽織は艶に何かと優しくしてるから、艶はその気になったのだ。
「じゃ、好きなんじゃん?」
「違うよ。艶にはもっといい男が似合うね」
各駅停車の電車なんて名ばかり、艶にとってはめぐとの大切な相談の時間。
「自分で言うなよ」
めぐは電車に乗る前に買ったピザまんをうまそうに食べた。
食う為に買ったものを早く食べようとして何が悪い。
女子高生にとって電車のルールなどそんなものだ。
「いや、でもほんと。マジな話。艶は羽織先輩が好きじゃないの。解る? けれども羽織先輩の事を考えると…うん、なんっうの? そう、それだよ」
「ソレって何」
めぐはジュースも飲む。艶も喉が乾く。自分で言うのもアレだが、お喋りなんだ艶は。だから羽織先輩の事もついついめぐに喋ってしまった。

出会いは5月。遅刻指導で呼び出された教室に艶は教師より先に扉を開けた。
その扉の向こうにいたのが≪羽織≫
彼は気持ち良さそうに寝ていた。
彼の寝顔がどうも気に入らなかった。初恋の相手に似てる。
第一印象。
最悪だった。初恋といやぁこっぴどくフラレたし。艶は彼を嫌いになった。
「……寝てる……んだよね」
眼鏡を乱雑に置いて。机に顔を擦り付けて。
「うん」
聞こえた声に艶は口から心臓が出そうに驚いたのを覚えてる。
それが出会いだった。
2004/10/01(Fri)23:01:49 公開 / 千穂
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