- 『ぴょーーーーーん 』 作者:STM / 未分類 未分類
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原稿用紙約3.3枚
朝の陽射しがカーテン越しに机を照らし、窓際の席である塩見空(しおみくう)の足の体温を容赦なく上げ続けていた。
第一話 序章
時計の針は9時10分を刺している。まだ一時間目終了まで30分たっぷりはあった。今日の一時間目はハリ千本こと熱海先生のつまらない理科だ。
空はそんな授業に耳をかたむける訳も無く、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
「塩見君・・・」
自分の名前が呼ばれた。ふと横に目をやると隣の席の南香織(みなみかおり)が困ったような顔でこちらを見ていた。
「なんだよ。」
「あの・・消しゴム・・・」
ちょうど空の机の下に、白いNONO消しゴムが転がっていた。空はそれをひょいと拾い上げ、窓から捨てた。
「ありがとう。塩見君」
香織はハリ千本にばれないように小声でお礼を言った。
校庭に落下したNONO消しゴムは地面に落ちた直後、すざまじい爆音と火柱を上げ校庭を火の海に変えた。
空は机からそっとシャープペンシルを取り出し、自分の指に刺した。
「痛ぇ・・・」
指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す。血管の中から黒い虫が這い出てきた。
空はその虫をポケットティッシュで包み、握りつぶした。
気がつくと空は海に投げ出されていた。
360度どこを見ても地平線。
そうだ。俺は海にいるんだ。
海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだ海にいるんだNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴムNONO消しゴム指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す指にシャーシンが突き刺さり、それをさらにねじ繰り回す虫が這い出てきた虫が這い出てきた虫が這い出てきた虫が這い出てきた虫が這い出てきた虫が這い出てきた虫が這い出てきた。
ふと目を覚ますといつもの教室で、一人机に座っていた。
END
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2004/09/18(Sat)21:45:27 公開 / STM
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■作者からのメッセージ
ぴょーんですよ。
題名・・・
まあ内容も・・・あれですね(笑