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『―君思う、ゆえに君あり― 』 作者:夜空 / 未分類 未分類
全角1151文字
容量2302 bytes
原稿用紙約3.85枚
 ―君思う、ゆえに君あり―
ガラスのテーブルに飾ってある石に刻まれた言葉。
私はその石を手にとった。「君思う、ゆえに君あり、か。」
この石とっても不思議なの。元彼からもらったんだけどね、
こんな石世界中どこを探し歩いたってどこにも見つからないわ。
何しろこの石、日によって色が変わるのよ、まるで人間の心のように。
きっと人間の鏡なんだわ。となると元の色はキラリと光るシルバーかしら。
時には七色、いや、九色かしら。
私たちの見たことのないような光を放つの。

 遠い記憶が蘇る。さっきまでしていた明るい子供達の声がどこか遠くに
行った感じがするの。本当は遠くに行ったのは私なんだろうけど。
あなたの顔が鮮明に映るの、瞳を閉じれば―。
どんなに時が流れたってあなたは私の記憶の中にちゃんといるのね、
私があなたを思い続ける限り―――

 あなたはいつもそうだった。「あの星に二人で住みたいね。」とか
「僕が魔法使いだったら君を幸せにできるのに。」とか、現実味のない
夢見たいなことばかり言うのね、幼い子供のように。
いや、実際あなたは子供だったのね。未来からの旅人だったんだもの。
全然気付かなかったわ。

 でも時々変だったのは確かよ。
顔は決して悪くないのに、写真は断固として拒否するの。
そう、あなたはロボットだったのね。
人間の目はごまかせても、科学の目はごまかせないのね、
可哀想なロボットさん。写真だと本当の姿が像になって現れちゃうから。

 今から思えばとても可笑しな話よ。でも私は後悔なんてしてないわ。
今はただ思い出として、いや、そうじゃない、過去でもあり現在でも
あるのよ。あなたのことを考えると、甘いキャンディーをなめている気分
になるの。ただ、その甘いキャンディーは何故か後味は酸っぱいんだわ。
思い返すと甘酸っぱいのよ。たぶん、こんな事周りの人に話したら
私は精神病院に連れて行かれるだろうな。だけど私は至って正常よ。

 あなたが「次来れるとしたら二〇〇四年七月七日」って言ってたから
私、ちゃんと例のバスを待っていたの。例のバスは来たけれど、
そこにあなたの姿はなかったわ。

 だけど私は全然悲しくなんてなかったよ。
”会いたい”って気持ちが全くなかったって言ったら嘘になるけれど
別にあなたのことを心配したりしてないわ。
寧ろ気になることといったら・・・そうね、未来に一体どれだけの人間が
ロボットに恋するのかなってことよ。

 七月七日―、今年も雨だった。織姫と彦星はまた会えないのね。
私達と一緒。でもいいの。私があなたを思う限り、あなたは私の中で生き
続けるのよ。あなたは私の一部なの。
 
 あなたが私にくれた言葉、私のお気に入りの言葉―――――――
「君思う、ゆえに君あり」・・・・・でしょ?
2004/08/27(Fri)18:25:51 公開 / 夜空
■この作品の著作権は夜空さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
昨日の夜、ふと思いついたので書いてみました。意味不明な部分が多いですかね;
とりあえず、意味がわかっていただけると
嬉しいです。
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