- 『光を目指して』 作者:倖 / 未分類 未分類
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原稿用紙約3.8枚
時は2050年、地球は温暖化やオゾン層破壊、森林伐採などが原因とされ、
人類は地下深くに都市を築き暮らしていた。
地下の空気は人類の出す、汚染された煙に汚れ、外(地上)と比べ密閉された空間にストレスが溜まった人々は
犯罪を繰り返し、地下都市は荒れ放題になっていた。
そんな中二人は出会ったのだった・・・・
バン!!バーン!!
ハァ…ハァ・・
「あっちに逃げたぞ!!押さえろ!!」
ハァ…ハァ…ハァ…
薄暗い裏路地を、息も絶え絶えに走っている少年、彼の名はシロ。
この汚れきった世界が少しでもまた、もとの外の世界のように、真っ白く戻るよう
願われ付けられた名だ。
「くそぉ…」
シロは足にケガをしている、さっきから追われているブラックハンター(借金取り)達に撃たれたものだ。
彼の父はかなりギャンブル好きで、ギャンブルしたさに色んなところから借金をし、
借金総額26億円を残し行方不明になってしまい、残されたシロは日々ブラックハンターに追われ
生活しているのだった。
本当に腐った世の中になったもんだ…出血のせいで頭がクラクラしながらシロは思った。
「ハァ…ぅぅ…」
痛む足を引きずりながら必死にシロは走った、あんな大金払えるわけない、きっと止まれば殺される。
ふらつきながら目の前の角を右に曲がる。
「!!」
シロの前に表れたもの、それは壁。
「しまった…行き止まりか!?」
急いで引き替えそうと後ろを振り向いた、だが遅かった、来た道はハンター達に
塞がれてしまったのだ。
「やっと追い詰めたぞクソガキ!!さっさと金払いやがれ!!」
ハンターがシロに拳銃を向けた。
「(くそぉ…)」
もうダメだと思い強く目を閉じた、その直後バキッ!!%ンい音がして目を開けると、さっきまでシロに
拳銃を向けていたハンターが白目をむいて倒れてるではないか。
そして、そのハンターを自分と同い年くらいの少年が踏み付けているではないか!!
「え!?」
シロは状況が掴めずぼー然としていた。
「何だお前!?何者だ!?」
チャキッ!!
銃を構える音がし、やっと我にかえったシロ、少年が踏みつけているハンターの
仲間が、銃を向けたのだ
「・・・・??」
だが、少年はまるで銃が分からないかのような顔をし、おびえる気配はまるで無い
それどころか、今度は銃を向けているハンターに向かって突進していく!!
「な・なんだ!?来るな!!撃たれたいのか!?」
ハンターは叫んだが少年はきいていない様子、それどころかさらにスピードアップして
突っ込んでくる!!
ダン!!ダン!!
銃がなった、弾丸は少年の頬をかすり爆破した。
少年の頬から赤い血が流れた。
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2004/05/07(Fri)19:14:41 公開 / 倖
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■作者からのメッセージ
これはそのうち起こるんじゃないか・・・
と思いながら書いたものです、短いですが
よんでみてください。