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『ストライカー森作〜純愛編』 作者:橋本 / 未分類 未分類
全角1969文字
容量3938 bytes
原稿用紙約6.5枚
誰よりも強くありたい
ここは最強を目指す漢たちの集まる場所
私立地下高校
放課後のパソコン室で画面を睨み付けながらキーボードを叩く男がいた。
男は色浅黒く太い眉と鷹のように鋭い目、鼻はどっしりと大きく唇は太く厚かっ。
地下高校の制服に身を包み黒縁のめがねをかけている。
男の名は森田新作、通称・森作。
本年度より地下高校に入学した1年生である。
森作はチャットで女をナンパしようと必死だった。
男は女に飢えていた。
そのPC画面を見つめるさまはまさに阿修羅の貌。
「森作さん何やってるッスか?エロサイトでも見てるッスか?」
後ろから柔道着を着た男が森作に声をかけた。
男は森作の同級生の杉本健一。
健一は髪はくせっ毛で色白で眉は太く目はつぶらな澄んだ目をし鼻筋はスッキリと通りなかなかの好青年だ。
「チャットで女の子をナンパしてるムーン!」
森作が少し恥ずかしそうに先の健一の問いに答えた。
「でもこういうのってプロフィールでもなんでも嘘とかついてる人多いッスよ。それに最近ネットで知り合って事件に巻き込まれるとか多いし…」
「そんな事言っておまえも本当はやってみたいんじゃないのかムーン」
「いや俺は遠慮しとくッスよ」
そしてしばらくして森作が一人の(チャット上の)女性といい感じになっていた。
「今、カノンちゃんって娘と話してるムーン。すんでるところも近いしこれはひょっとして…」
森作の顔がにやける。
「カノンちゃんって娘が今日会いませんかって言ってるむぅ〜ん!」
「森作さん何かこれ怪しいッスよ。またテントマンが森作さんを騙してるんじゃないッスかね?」
健一が忠告をするが森作は聞く耳をもたなかった。
ちなみにテントマンとは森作にライバル心を燃やす謎の男である。
「そんな事言ってまさかお前俺のカノンちゃんを取るつもりなんじゃないのかムン!!俺の彼女は誰にも渡さないムーン!!」
そう言って森作は健一の胸ぐらをつかんだ。
いつの間にかそのチャットの女(カノン)は森作の頭の中で勝手に彼女にされていた。
「いや、そんな誰も取らないッスよ!何そんな怒ってるッスか…」
そしてまた森作はもくもくとキーボードを叩き始めた。
「今日の夕方の6時にアミノ公園で待ち合わせしちゃったムーン!!これでやっと俺にも春が来たムーン!!ペプシコーラ3本を目印に持ってきてくださいって…」
「アミノ公園っていったら森作さんの家のすぐそばじゃないッスか!それにペプシってますます怪しいッスよ」
「うるさいムン!モテない男は引っ込んでろムーン」
そして森作は学校から帰るとすぐさまアミノ公園に向かった。
現在は5時半だ。
森作は時計を見ながらそわそわしていた。
「あぁ〜もう楽しみだムーン」
森作のあせる気持ちとは裏腹に6時をすぎても女性どころか誰も公園にはいなかった。
森作は自分の腕時計をじっと見つめる。
「6時半…この時計ちょっと壊れてるんじゃないのかムン」
そして今度は公園に設置された柱時計を見つめる。
柱時計の針も同じ時刻を刺していた。
「あれぇ〜あれも壊れてるのかムーン…」
そしてどんどん日が暮れて夜めいてくる。
森作が後ろに気配を感じ振り返ると一人の男が樹木の下にたたずんでいた。
まだ寒いのにタンクトップを来てサングラスをした筋骨ムキムキの中年男性だ。
(まさかあのエリートコマンドーがカノンちゃんなのかムーン。まさか…でもこっち見てるしあのオヤヂ以外この公園にいないし…)
すると前方から一人の若い女性が現れた。
黒髪のストレートヘヤーに透き通るような肌の美女だ。
「ごっめーん遅くなっちゃって」
女性がにっこりと笑う。
森作の表情がパッと明るくなる。
「カノンちゃんだよね。はじめましてハンドルネーム・ミカエルですムン!」
「あのカノンちゃんって何ですか…そもそもあなた誰です?」
「えっ…でも今遅くなってごめんって」
「私はただ彼氏と待ち合わせをしてただけですよ」
森作がぺぷしこーらーの入った袋を差し出す。
「カノンちゃんにチャットで言われた通り目印にペプシコーラ3本も持ってきてるムーン」
さっきの筋肉質の男が森作の肩をとんとんと叩く。
森作が振り返るといきなり男は森作の顔面を思い切り殴った。
「テメェ!!俺のオンナに変な事言ってからんでんじゃねえぞ!!」
森作は地面にドサリと倒れた。
そしてマッチョマンと女性はいちゃいちゃしながら公園を去っていった。
森作はその後10時まで地面に倒れながらカノンという虚構の女を待ち続けた。
ショックで立ち上がれなかったのだ。家に帰る気力すら奪われたのである。
森作がようやく家に帰ろうと立ち上がったころテントマンは家でエビフライを食べながらほくそ笑んでいた。
「ふっふっふっ森作のやつまんまと騙されたぜー。明日からかってやるかな…」
森作に春は来るのか?
2004/05/07(Fri)12:20:34 公開 / 橋本
■この作品の著作権は橋本さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
趣味で描いてる漫画を小説化してみました。
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