- 『あの丘の向こうへ』 作者:双葉 / 未分類 未分類
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1.あの丘の向こうへ
あの子と目が合った俺はあの子の虜になっていたo
こっちを向いて微笑んだo
あの子は俺に・・・俺だけに微笑んだんだo
その瞬間,俺は16歳にして初めての恋をしたo
あれは夏のある日o
その日からバスケ部の合宿で,朝から新しいマネージャーが来るという噂で持ちきりだったo
「なつめ!!お前知ってるか?新しいマネージャー来るんだってよo」
「あぁo知ってるよo朝早くから電話来て敦に言われたo」
全くo何が楽しいんだかなo
俺は6時に起きようと決めていたのに5時30分に電話が来て起こされたo
俺にとって30分は大事だったo
「敦に?あいつよくやるよなぁo女好きoでも今の彼女にゾッコンはまってたはずなんだけどなぁ・・・o嘘だったんか?」
「知らねoそんなに女の話ができるお前等の方が信じらんねーよo」
「お前恋しろよoそうすりゃわかるってo」
恋?恋愛とかか?そんなんしてる暇があったらシュート練習100本×3セットやったほうがいいってのo
「悪いけど俺さ,」
「そんな暇あったらシュート練習した方がいいとか?」
「・・・そうだよoデートとか合コンとかしてる暇あるんだったら練習した方がいいじゃんo」
「つれねーなぁoまぁ俺もがんばるよo」
「・・・o」
直人は彼女をコロコロ変えるo
一人の女とまともにつきあえないo
俺はそんなあいつがおかしいと思っているo
「はーいo練習止めー!!集合!!!」
マネージャーの奈月が叫んだo
俺はあいつと付き合っていたことがあるo
でも,あいつはマジだったが,俺は好きじゃないことに気づいたo
告白されたからつきあったoそれだけのことだo
「みんなもう知ってるとおり,新しいマネージャーが来ていますo」
そう言うと,小柄な女の子が入ってきたo
かわいいと言うのはこういう子のことを言うのだろうかo
多分その言葉にピッタリだo
「前川瑞希ですoよろしくお願いしますo」
細い透き通った声でその子は言ったo
彼女はこっちを向いたo
そして目が合ったo
守ってあげたいo初めてそう思ったo
彼女は顔を赤らめながら,目をそらさずに,微笑んだo
俺に微笑んだo
その瞬間,俺は恋をしたo
2.合宿1日目
あの時から,今日はよく彼女と目が合うo
すごく恥ずかしい気がするo
これは,恋なのか?
「なつめ,お前,あのマネージャーのこと好きだろ?」
「ハッ?何言ってんの?」
「ごまかすなってoみんな言ってるよ?絶対そうだってo」
「んなわけないじゃないかぁoさっ,練習練習!!」
すっごくやばいごまかし方したなぁ・・・o
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2004/04/25(Sun)11:37:28 公開 /
双葉
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■作者からのメッセージ
すいませんo
今日はおちますo
明日がんばって続き書くんでよろしくお願いしますo