- 『STONES』 作者:ルイ / 未分類 未分類
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こんな風の冷たい夜には あなたの声が聞きたい。
身を切るような夜には あなたのあの痣を見たい。
「誰かが自分の為に生きてくれるから、自分はその人の為に生きる何ていうこと、不合理。でもその生き方を誰かが批判するのであらば、自分はその生き方をSTOPしなければいけない日が来るんだろうね。」
もっともらしくない言の葉。不意に出てきたのかは全く知らないが、ただわかるのは彼らしくない言葉だという事。
「じゃあ私が、コースケに生きるなって言ったら、コースケは死ねるのかよ。」
答えはNOと知っているくせにワザと聞くのって案外面白いもの。
「死ねるよ?こんな俺でも。」
こんな風の冷たい夜にはあなたの欠伸が見たい。
唾を飛ばしてもいいから、あの大きな欠伸が見たい。
私は答えを出さない。リアクションをしない。したら、負けだ。
私、類家菜々。
彼、木立 孝介。
俗世間に言う、カレカノでもない。
淫らに言う、ありふれたメル友でもない。
あから様にいう、兄妹でもない。また、姉弟でもない。
私たちの関係。
それは・・・・・
-入れ替わりという関係-
私は某日、交差点で車に引かれ、あっけなく死んだ。
そして私が目を覚ますと、彼、コーヘイがいたのだ。
「俺は、お前、類家菜々の体を借りて、人間界に1ヶ月いることになった。」
今、私は薄い色彩の幽霊のように、天国にいる。
さっきまで同じ薄い色彩の彼は、私の色白い体内にはいっていった。
そして私の体で、彼の心で、
「誰かが自分の為に生きてくれるから、自分はその人の為に生きる何ていうこと、不合理。でもその生き方を誰かが批判するのであらば、自分はその生き方をSTOPしなければいけない日が来るんだろうね。」
そう言った。
彼はもういなかった。
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2004/04/20(Tue)22:39:05 公開 /
ルイ
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■作者からのメッセージ
どうでしょうか??テーマは 大切なものです。