- 『愛人11号 @』 作者:らいち / 未分類 未分類
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「なんだこの簡単なミスは!!そんなんだからなぁ・・」
ぐちぐちと長い説教をくわされたあと、俺は窓から見える空を見た。
真っ青。目が、変になりそうなくらい。
愛人11号
「一樹、まぁたお前説教されてたねー。まぁドンマイ!」
友達の良一に励まされてしまった。
「おれたちもう28歳だよなー」
良一がタバコをふかしながらそう言った。
「おれもう結婚してるけどさ、お前どうなの?しねーの?」
「・・・しない」
「まだ京子さんのことひきずってんの?」
「・・・・・・」
「もう7年も経つのになぁ」
「もう」じゃない。「まだ」だよ。
「も」じゃない「しか」だ。
「おれは、京子の事多分一生忘れなれないよ」
京子の笑顔がおれの目の裏に焼きついてしまっている。
7年前
「京子、タバコやめろよ」
「・・たばこって不思議。止められないんだもん」
「京子、もうおま」
「もうおまえだけの体じゃないって言いたいんでしょ?」
まるですべてを見きったような顔だった。
「大丈夫、ちゃんと止めるから」
いっつもそういって止めないんだろ。って言いたかったけどやめといた。
「あのね、女の子だったら名前は「凛香」ね。絶対。」
「じゃぁ男の子だったら?」
いきなしの質問に少しびっくりした京子はその後また考えて
「私とあなたの名前を足して「京一」・・・ってのはダメ?」
おれは笑ってしまった。「そうだね」って言って軽くキスをした。
京子の華奢な体に抱きついて、耳元で
「絶対、幸せになろう」って言った。
「約束だかんね!」京子もそう言って俺を抱きしめた。
「愛してるよ」
ふかい、約束。大事な約束。
守りきれなかったよな、京子。
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2004/04/04(Sun)17:46:58 公開 / らいち
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■作者からのメッセージ
初めまして。らいちといいます。
愛人11号、頑張るのでよろしくおねがいします!
短くてすいませんでした、、