- 『僕が犯した罪・彼らが犯した大罪 0』 作者:メーリン / 未分類 未分類
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原稿用紙約3.5枚
深夜に男女が山で穴を必死に掘っている
二人の手は汗と赤土で汚れている
そして、適度な穴を掘り終えると
女は車から新聞紙で包まれている赤ん坊を穴へ入れた
そして、二人はその新聞紙に包まれた赤ん坊に赤土で埋めた
20分後
二人は完全に埋まっていることを確認すると
お互いの顔を見合って
微笑み合った
二人は車に乗り込み、車の中にあるビールを取り出し
飲み干した
その1週間後
彼らは逮捕された
深夜の山にいたのは二人だけではなかった
深夜にキノコを取る為に老人が山にいたのだ
その老人が偶然に奇妙な二人を見つけ
彼らが立ち去った後にその場へ老人が行った
そして、妙な土の盛り上がりが不思議に思い
老人は手探りで穴を掘った
すると新聞紙を塊が現れた
そして、老人は新聞紙を剥がしていくと
全身が真っ赤に腫れ上がった赤ん坊が現れた
老人はその赤ん坊は投げ捨てた
あまりの衝撃に老人は腰を抜かし
四つん這いになりその場を去って行った
そして、老人は自宅へ戻り
警察へ通報したのだ
その後
二人は罪を認め
殺人、死体遺棄で二人共
懲役15年を言い渡された
そのニュースをじっと見つめる少年がいた
彼の名前は竹中 和樹
10歳の小学5年である
彼の両親は5年前に自殺した
工場を運営していた両親は
不景気により、工場が倒産
多額の借金を抱え
その理由で自殺した
和樹は親戚の吉田 剛の元へ預けられた
吉田の家族は妻の裕子と二人の息子
賢一と琢磨
その家族に和樹は預けられた
吉田達は和樹を歓迎はしていなかった
和樹がこの吉田家に来た時から
過剰な虐待が始まった
食事は1週間の2日しかなく
その食事の茶碗の半分の御飯しか食べさせられなかった
そして、賢一と琢磨からはオモチャのように扱われた
殴る蹴る、オモチャのバッドでも殴るなど様々なことをされた
当然、彼らの両親は止めはしない
むしろ、和樹を殴る度に100円の小遣いまであげていた
そして、両親からは煙草を押し付けられたり
殴られ、蹴られるなど毎日だった
そして、10歳になった和樹の体は
ボロボロになっていた
未だに虐待は耐えなかった
10歳の頃から和樹はいつも思っていたことがある
「アイツらを・・・壊したい・・・」
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2004/03/31(Wed)11:12:41 公開 / メーリン
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■作者からのメッセージ
読んでくれた方、アリガトウございます
見ても分かる通り、虐待の話です
最近、虐待の事件が多いです。まぁ〜この小説は僕が思った虐待を僕なりに描きました。現実離れかも知れませんが温かい目でご覧下さい
そして、次回も見てくださいね!