- 『ウィザードッグ 一話〜五話』 作者:DQM出現 / 未分類 未分類
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原稿用紙約28.15枚
「うわぁ〜おくれるぅ」
キーンコーンカーンコーン
「っていうか遅れた!!」
この少年は、渡瀬 春。高校1年の15歳だ。
今学校に遅れたらしくパニック状態だ。
「今日遅刻したら一ヶ月トイレ掃除だぁ! 非常にやばいぞぉ・・・」
ガラガラガラ
シ〜ン
「誰もいない・・・・そっか体育・・・は今日ないしなぁ・・・・・」
「おっ、渡瀬君じゃないか。どうした、こんなところで?」
担任がいきなりでてきてしゃべってきた。
「だれもいないんですよぉ・・・」
「今日は文化祭の振替休日だぞ? 呼び出しでもくらったか?」
「いや、ちょっと忘れ物・・・・・アハハ・・・・さようなら!!」
「あぁ〜はっはっはっは、ひっかかってるぞぉ!!」
「えっ?」
「お前はばかか? 休みなのにチャイムがなるか? それに他のクラスに生徒が休みなのに来てると思うか? しかも文化祭は明日だ。」
「あっ・・・・・そう言えばそうだ・・・・でもみんないないじゃないですか!」
「授業変更で体育になったんだよ! しかし遅刻は遅刻だ。トイレ掃除一ヶ月がんばってくれたまえ!」
「そうだった! ちくしょう!!」
「今日はなんでちこくしたんだ?」
「ええ、それがですねぇ・・・・・・・・一時間前に犬が俺の前にでてきてはなれなかったんですよ。それでえさでもほしいのかとおもって弁当のウィンナーをひとつあげたらそっちを無視して弁当箱ごともってっちゃったんですよ。」
「それでおいかけてったら遅れたというわけだ」
「そうなんです」
「んじゃトイレ掃除はなしにしてやろう」
「本当ですか!?」
「うそ」
しばらく沈黙が続いた・・・・・
「そろそろみんな帰ってくるぞ・・・・おまえは保健室にでもかくれてろ」
「はぁーい!!」
こうして保健室にむかったとおもったら・・・
「俺がそんなことするはずねぇだろ!! トイレ掃除はごめんだ! 学校サボってやる!」
なんとこの少年、学校をさぼるきでいたらしい。
学校をでて家にもどろうとすると朝の犬がまだいる。
「もうえさはねぇぞ。お前が全部くったんだからな。」
「それは、わるいことをした。しかしうまかったぞ。」
「まぁあやまるんだったらゆるしてやる・・・・・・って犬がしゃべってる!!」
「そんなにおどろくな。俺はウィザードッグという特別な犬であってそこら辺の犬とはちがうのだ」
「たしかにそこら辺の犬よりこぎたない行動をとってたな」
「ちが〜う!! 俺は犬の魔法使いのようなものなのだ。そこら辺がちがうといっているのだ」
「そんなことはどうでもいい。ここで話てるとおかしく思われる。俺んちにこい」
「ん?・・・・うわ!! なにをするのだ!俺は犬だぞ、人間に抱かれなくても移動くらい・・・・ってうわ!!」
がばっ
「すこしはだまってろ!!」
「くぅ〜ん・・・・」
「そう! そういうふうに犬らしくしろ」
そして少年の家につくと。
「まったく、なんで俺が人間にだかれなければいけないのだ」
「んじゃぁなんで俺が犬に弁当とられなくちゃいけないんだよ!!」
「そんなのお前が悪いんだ! しかしお前の家は普通すぎるな。 よし! 気に入った!! 俺は今日からここで飼われることにしよう」
「えっ!! そんな! 俺は別に犬すきだからいいけど親が許してくれるかどうか。」
ガラガラガラ
「ただいまぁ」
「母さん!!」
「あらかわいい犬ねぇ。どうしたの?」
「えっ! ちょ・・・・ちょっとね」
「お手!」
「バウ!」
犬はちゃんとお手をした。
「(こいつ・・・なかなかおりこうなんじゃないかな?)ねぇ、この犬飼おうよ。」
「いいわよ。名前はウィズね!」
「ウィズ?? どっからそんな名前がでてきたんだ??」
「なんとなくおもいついただけよ。そういえば春、学校は?」
「いや・・・あの・・・おなかいたくて・・・・・・」
「ははぁ〜ん、どうせ遅刻してトイレ掃除やりたくないからってさぼったんでしょ」
「ギクッ」
「図星ね! まぁいいわ、どうせあんたは学校いったって学力があがるわけでもないし。高校いけたのが不思議なくらいだもん」
「すんません」
「んじゃウィズ俺の部屋に連れてく!」
「はいよ! っつうことは犬用品かわなくちゃいけないのね。ちょっとペットショップいってくる。」
「はいよ」
ガラガラガラ
母はそういってでていった。
「まったく。この家にいてもいいけど弁当とった分は仕事ちょっとしろよな!!」
「わかってるのだ。何をすればいいのだ?」
「そうだな、そういやお前魔法使いだっけ?」
「ウィザードッグなのだ。しかしお前の母はすごいのだ。俺の名前をわかっているのだ。」
「んじゃお前もともとウィズって言う名前だったの?」
「そうなのだ。俺はウィズなのだ。」
「んじゃウィズ、なんか魔法みせてよ」
「魔法は本当に俺が信じてる飼い主がピンチの時につかえるのだ。」
「そうなんだ。まぁよろしくな!! でもお前のせいで一ヶ月トイレ掃除になっちゃったんだぞ!!」
「それはすまんのだ。よし飼い主のピンチだ!あしたお前の担任とやらの記憶をすこしけしてやろう」
「もしかして俺のこと信じてくれてるの?」
「ああ、お前の心はとてもやさしい。悪さをした俺を家で飼ってくれるんだぞ?」
「そうか。んじゃよろしくな! ウィズ!」
こうして俺とウィズはであったのである。
第二話
今日は土曜日であって文化祭の日。
しかし・・・・・・・
「いっけねぇ!! 今日も遅刻したらいいかげん落第しちゃうかも」
と、春があせる。そこへ・・・・・
「ばかもの。今日は土曜日なのだ。学校は休みなのだ。それよりえさくれ。えさ」
ウィズにつっこまれた・・・・・(おい
「えっだって昨日もやすんだ・・・・・っていうかさぼったんだ・・・・w」
「ばか者・・・・・それに昨日休んだとしても日曜日になるからやすみなのだ」
「そうか・・・・でももともと俺がさぼった原因はお前にもあるんだぞ!」
そこへ母がきて
「なにウィズにしゃべってるの? まさかあんた学力の低すぎで犬がしゃべらないってことしらないの?」
「いや!! ・・・・・・・こ、これは・・・・・しつけ! しつけだよ」
「よくいうのだ・・・・」
ウィズがぼそぼそっと口にした。
「なんか言った?」
母が不思議そうにしている。そんなのはあたりまえ。ウィズがウィザードッグだということをしらないのだ。
「いや、なんでもない。それより俺川原でウィズと遊んでくる!!」
「はいっ、気をつけてね・・・・・(なんか隠してるわね・・・)」
がらがらがら
「ウィズ川原いくぞ!」
「なんでなのだ? 俺はまだえさを食べてないぞ。それに俺がしゃべるとなんかいけないのか?」
「お前のこと知らないやつはびっくりするだろうよ。普通犬はしゃべらないんだから」
「んじゃお前の母に言ってみてはどうだ? これならいいだろ?」
「ん〜〜〜もうちょい考える。ちょっとまってろ、百円ショップのドッグフードでいいだろ?」
「まぁぜいたくはいわんのだ。俺様は心が広いからな。」
「こんのやろぉ〜〜〜。・・・・・・あっ!そうだ!! 今日は土曜日だけど文化祭だった!! やっべ〜〜ウィズ! 俺急いで学校行くからウィズは母さんにめしもらえ。」
またまたはらんばんじょうな日になりそうだ・・・・・・・・ww
第三話
「今日は楽しめたでしょうか? これで文化祭を終了します!!」
残念・・・・・・本当に残念。なんと春がついたころにはもう文化祭がおわったのである! え!? なんで朝に文化祭がおわったかって? 実はですねぇ・・・・
第二話の最後で春が学校に向かったあとすぐにウィズが魔法で文化祭を終わらせてしまったんですよぉ。
「ちっくしょ〜!! なんで終わっちゃうんだよぉ!! まだ10時だろっ!!」
・・・・・・春、怒ってます・・・・・・大丈夫なのか?
「いや、だから、今日の文化祭は、朝5時からやって・・・・・・」
必死に文化祭実行委員も説明しているが・・・・・・・
朝5時からやったというのもウィズの魔法でそう思わせているだけである。恐るべし・・・・ウィズ・・・・・・・
「あぁ〜もういいじゃねぇかよぉ!! うっせぇなぁ!! こっちには仕事があるんだよ。ひま人のお前はどっかいってろ!!」
実行委員長がきれた・・・・・・さすがに春も・・・・・・・
「はいはい、すいませんねぇ。俺が悪いんですよ。こう言えばいいんだろ? こうすれば先公からの評価があがるもんなぁ」
「ふんっ! 言ってろ」
あらあら・・・・・なんだかやばい状態・・・・・・・
「わんっわんっ!!」
「あっウィズ!」
なんとウィズが学校に来てしまった。どこでどう道を覚えたんだか・・・・・・
「先輩! 犬のお迎えがきたので帰ります! ハハハハハハハ!」
ガラガラガラ
春とウィズがでてったあとすぐにせいもんを閉められてしまった。
「おいっ! ウィズ!」
「なんだ?」
「お前魔法つかっただろ」
「な、なんのことなのだ・・・・・あっそう言えば今日の春かっこいいのだ。いや男の俺が見てもみとれてしまうぞ!」
「おっ、そうか?まぁやっとウィズも俺のかっこよさに・・・・・・って話そらすなぁ!! なんで魔法つかったんだ?」
「いや・・・・・・めしが食いたかったから・・・・・・つい・・・・・」
「ばかやろう! めしなら母さんからもらえよぉ! ったくもう・・・・・」
「いや、その母がいないのだ。そういえばこのようなものがおいてあったぞ。なんだか字がいっぱい書いてあったが俺は字が読めない! どうだ? すごいだろ?」
「字が読めないのはじまんにならねぇぞ・・・・・・・・えぇーとなになに、
お前のおかあちゃんは俺様がさらっちゃったぞ! とりもどしたかったらかかっておいでぇ! あっかんべぇぇぇ! あっ! それと犬もつれてこいよな!
・・・・・・・なんて幼稚な文章だ・・・・・っていうかこれやバイじゃん!!
はやく母さんさがさないと・・・・・」
ウィズが考え事をしている・・・・・
「このしゃべり方・・・・・・・もしや・・・」
「なんか心あたりあるのか?」
「いや・・・・・・・ないっ!」
「おい〜〜〜っ! いいかげんしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「わるかったのだ。それはうそなのだ。もしかしたらウィザードッグ仲間のシルバかもしれないっていうことなのだ。」
「ウィザードッグ仲間ってなんだよ・・・・・・そんなことはさておいて、早くさがしいくぞ!」
自分からしゃべったんじゃねぇか・・・・・・
「自分からしゃべっといて。よし! シルバの場所ならだいたいわかる。春! 急ぐのだ!!」
あらら、春ママがつれさられちゃいましたねぇ。さぁどうなるんでしょうか?
第四話
「ちょっとまて!! なんかおかしくないか? なんでウィズの友達なのに飼い主の俺の母さんを襲うんだ?」
「おそらく母は俺の正体をあばこうとしたんだ。人間のほうからウィザードッグのことを知られてはウィザードッグ界も困るのだ。」
「(ウィザードッグ界ってなんだ?)ふぅーん。なんで母さんはウィズの正体をあばこうとしたんだ?」
「お前が俺に向かって話しかけたりしたからだろ? 普通に考えてあのしゃべり方は犬じゃなくて人間にしゃべってる口調だったぞ?」
「そういうふうにしゃべらしたのは誰だっけかなぁ?」
「・・・・・・急ぐのだ!」
「(話そらしてる、おもしろいw)どこにいるんだ?」
「たぶん近くの林にいる」
林についた
「ここかぁ」
「ここなのだ」
「ここなんだ」
「ここなのだ」
「それ以外は言えないのかよ・・・・・・」
するとおくから色こそは銀じゃないが銀をイメージできなくもないような色をした犬がでてきた。
「よくきたな! ウィズ! こいつが何をしようとしたかわかるだろ? はやくたすけなくていいのか? いじめちゃうじょぉ?」
「ウィザードッグのことは俺から言っておく(春に言わせる)だからやめるのだ」
「こいつがシルバなのか?」
「あぁ、こいつ、しゃべり方は幼稚だが自分より弱い者には少々手荒でなぁ」
するとウィズがシルバという犬におそいかかった。それと同時にシルバは空中にジャンプした。
「なにするんだ。こうなればこっちも本気をだしちゃうじょぉ!」
「おお。かかってこい!」
二匹は空中で交わり着地したと同時にシルバが倒れた。
「これが実力の差なのだ(ちょっと俺かっこいいのだw)」
「ウィズ・・・・・・どうしてそんなに人間をかばんだ? 俺たちウィザードッグは人間とはかかわらないと約束したじゃないか」
「なにを勘違いしているんだ? それは俺とシルバだけの約束なのだ・・・・・・
っていうかシルバのしゃべり方がかわってるのだ!」
「あぁ、実はこっちが本当の俺なんだ」
「お前たちはいったいなにを話てるの?」
春はなにがなんだかチンプンカンポンだ。
「春は話に入るな」
すると春の母さんがおきてしまった。
「ん? ここどこよ。あらウィズじゃない! そっちの犬さんは? あら春までいるのねぇ。いったいどうしたの?」
「母上・・・・・実は・・・・・・」
「あらウィズやっぱりしゃべるのねぇ。んで? 実は何?」
「気づいていたのか? それじゃあしゃべらなくてもいいのだ」
「母さん。きづいてたんだ・・・・・」
「えぇ。あんたたちの部屋からかなり声がするもの。それより私なんでこんなところにいるの?」
「そ・・・・・・それは・・・・・母上がよっぱらってここで寝てたのだ(苦笑)」
「あら、私昨日お酒なんてのんだかしら?」
春が話しにはいってくる。
「まぁそんなことどうでもいいじゃない! ウィズがしゃべれること知ったんだから!」
「まぁそうね! それじゃ今日はお祝いにウィズのすきなものかってあげる!!ウィズなにが好きなの?」
「俺は骨付き肉と発情期のメス犬なのだ」
「あら、ウィズは犬のくせに俺なんてこというんだ! それじゃあ発情期のメス犬は無理だから骨付き肉買ってあげるわ!」
「母さん俺は?」
「あんたはねぇ・・・・・そうだ! 勉強できるように数学の問題集買ってあげる!」
「そりゃないよぉ!」
こうしてウィズと渡瀬家の絆がふかまっていった。ちょっと春はかわいそうだけど・・・・・・・w
第四話
ウィズがしゃべれる事をしった母。どうなってしまったかわからないシルバ。そしてちょっとかわいそうな春。苦しいこともあったけど今日は日曜日! 今日はどのような日になるのでしょうか??
「おいっ! 起きるのだ! 今日は日曜日なのだ! いっぱい遊ぶのだ! いっぱい食べるのだ!」
がんばって春を起こそうとするウィズ。それにたいし春は・・・・・
「ぅーん・・・・・・ん? と、とんぼは? とんぼはどこにいった? 俺のとんぼ返せよっ!(怒)」
寝ぼけていた・・・・・・・・・
「何を寝ぼけているのだ! 早く起きるのだ! 遊ぶのだ! 食べるのだ! ごろごろするのだぁぁぁぁぁぁ!!」
「あっ、おはようウィズ。なにさわいでるんだ?」
寝ぼけたこともしらないでゆるい顔でウィズにあいさつする春・・・・・・
「まったく! 春は寝ることしかわからんのか!」
そういうウィズは遊ぶ、食う、ごろごろするしか考えてない・・・・・・
「あぁ、今日は日曜日か、学校いかなくちゃ・・・・・」
まだ寝ぼけている春・・・・・・ここまでくるとボケたようにも思える・・・・・
「ばか者! 今日は学校が休みなのだ! ・・・・・・って寝るなぁぁぁぁ!」
ウィズが一人で騒いでるあいだに寝てしまった春。そこに母が来て・・・・・
「こらっ! 春! 早く起きて顔洗ってご飯食べて歯みがいて着替えてウィズと遊んで5時ごろ帰ってきてウィズおいてスーパー行ってにんにくとバター買って家帰ってきて手洗ってうがいしてお風呂はいってご飯食べて数学問題集やってウィズとちょっと遊んで寝なさい!!!」
なにが楽しくてこんなにしゃべるのか・・・・・・やはり女はおしゃべり好き?
「うるせぇなぁ、おきてるよ。なにも今日のスケジュール全部言わなくてもいいだろよ・・・・・・・・」
「そんなことはさておき、さっき言ったスケジュールをやりなさい!」
「はいはい。えっと、たしか寝て起きてにんにくかじってバターでぽんぽん?」
ほんとにまだ寝ぼけてるのか? 精神科いったほうがいいって!
「あぁ、もういいわ! わかんなくなったら8行前を読み返しなっ!」
完璧に小説の世界だぁぁぁ!
「なんだよ、8行前って・・・・・・わかったよえぇーっと、まずは顔をあらうっと!」
すると春は顔を一心不乱にあらいだした。顔洗うのにそんなむきになんなくてもいいのになぁ・・・・・・・・
「次は、ご飯を食べる・・・・・・って朝から牛丼!?」
春は朝っぱらからの腹にたまるものをみて誰につっこんでいるのかわからんがとにかくつっこんでいる。
「しょうがないでしょ! 野菜も卵もなんにもないのよ! だから○野屋で牛丼買ったのよ! しかも裏ルートの・・・・」
「ちょっとまった! そういえば牛丼ってもう吉○屋にはないんでしょ? しかも裏ルートって・・・・・・いやだ!こんなのくいたくない!」
「もう贅沢な子ねぇ。そんじゃ何も食うな! 早く着替えて遊び行け!」
「はいはい」
数分後・・・・・・
「ほれ、ウィズ行くぞ!」
「今日はどこ行くのだ?」
「んじゃ今日はシルバに会いに行くか?」
「あいつかぁ。俺はもうあいつにあいたくない。」
そこに母がきて・・・・・
「えぇーい! ぐずぐずしとらんではやく消えんかぁ!」
母のとび蹴り炸裂!
「うわぁぁぁぁ!」
ドシン!!
「まったく人使いが荒いやつだ」
「犬使いも荒いのだ」
「よし! 今日も川原で遊ぶぞ! 川原までランニング!」
「おぉー!なのだ・・・・」
と、ランニングしていると・・・・・
「おらぁーじゃまだぁ!」
プップー!
車が飛び出してきて春をはねてしまった。
「うわ! やべ! ひいちまったよ・・・・・あんなとこにいるから悪いんだぞ・・・・あっちが悪いんだ・・・・・ギャーーーーーー!」
はねたにもかかわらず逃げてしまった・・・・・・・
「大丈夫か春! しっかりするのだ!」
春の頭からは血がだらりとたれている。はたして春の命は助かるのか??
第五話
「おいっ! しっかりしろ! くそっ! しかたがない、ここは俺の生命力を春に!」
するとウィズは手を春の心臓の上におき、なんと手を春の体の中にいれてしまったのである。するとウィズの手から光が広がり春の体をつつんだ。すると・・・・・・・・
「・・・・・・・ん・・・・ん・・・・・・ん? 俺助かったのか? ウィズがやってくれたのか?」
「あぁ、ちょっと生命力を使いすぎた。俺はもう・・・寝・・・・・・る・・・」
バタッ
「ウィズ〜〜〜〜〜〜!! くそっ! なんでウィズが・・・・死ななくちゃいけないんだよ! くそっ!」
「なんなのだ?」
「へっ?生きてる」
「だから寝ると言ったのだ。かってに殺すな! やばいもう限界だ。寝かせてくれ」
「なんだよ。びびったじゃないか」
春はウィズを抱きかかえ、家に入った。
「こら! 春! まだ家出たばかりでしょ! 帰ってくるんだったらせめて買い物してきなさいよ! ・・・・・・あら、ウィズちゃんねちゃってるわね、どうかしたの?」
「いや・・・・・・家出たらすぐ寝ちゃった」
「そうなの。それじゃウィズは寝かしといて買い物してきなさい」
「はい」
そして次の日・・・・・・・・・
「わん! わん!」
「ん? ウィズか。おはよう」
「わん!わん!・・・・・・くぅーん」
「どうした? しゃべんないのか? おいっ! ウィズ!」
「くぅーん、くぅーん」
「どうしちゃったんだよ!」
するといきなりしゃべりかけたのが・・・・・・
「それは生命力をいっきに使い果たしたからだ。生命力が全部なくなれば生命力はかいふくしない。すこしでもあれば話は別だがな」
「シルバ・・・・・」
シルバだった。
「まったくウィズもなさけない姿になったなぁ」
「シルバ。助ける方法はないのか?」
「まぁないこともない」
「どうやるんだ? 教えてくれ!」
「ふんっ!誰がお前なんぞに」
「ドッグフードをやろう」
「俺が物につられると思うか?」
「ドッグフードロイヤルパック霜降り肉配合おやつ付き」
「えぇーとそれはだね春君」
かなりものにつられてるじゃないか・・・・・・
「どうやるんだ? シルバ」
「ウィズが生命力をなくしたときと同じことをする」
「また事故にあえっての?」
「ちがう! ウィズがお前にしたことだよ」
「えっと、たしかこうやって・・・・」
すると春はウィズの胸の上に手をおき強く念じた。
「どうやって手を体にいれるんだ?」
「えぇーい、見てられん、俺の生命力もかしてやる」
シルバは春の手に触れ生命力を注ぎ込んだ。
すると春の手がウィズの体の中に入り光がウィズを包み込んだ。
「助かったのだ。ありがとうなのだ、春、シルバ・・・・・ってシルバは?
どこにいったのだ?」
「そういえばそうだな。どこいったんだ?」
「とにかくありがとうなのだ」
春とウィズはさらに絆を深めていった。
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2004/04/18(Sun)21:40:18 公開 /
DQM出現
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■作者からのメッセージ
ついに五話!
春とウィズはさらに絆をふかめましたね。
さてこれからどうなるのでしょう?
つづきは第六話で・・・・・・