オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『桜並木で笑ってみよう?』 作者:魚 / 未分類 未分類
全角921文字
容量1842 bytes
原稿用紙約3.3枚

「たとえばさ。」
「あ?」
「私が死んだとします。さぁ、どうする?」

貴方と出会って今日で丁度3年目、公園の桜並木。
私は足を止め、隣で一緒に歩いていた貴方に問いかけた。

「は? 俺は泣かねーよ。」
「……知ってるわよ。ばーか。」
「(馬鹿って……怒) じゃ、お前はそんな質問をして俺に何て言わせたいんだよ?」
「どうするかなーって思っただけ。」

一瞬沈黙の後、私はまた前を見て歩き出す。
へーんだ。もういいや、アイツ良い答えを期待した私がバカだったわ。

「別にどうも思わないとは言ってないぜ?」

私に少し遅れてアイツも歩き出す。

「……分かってる。」
「だってお前俺の彼女じゃん。」
「でも泣かないんでしょ?」
「だって俺泣かない人間だし。」
「いっつもそうだよねっ君は!」

目の前に散っている桜の花びらに向かって私が叫ぶと「笑ってても悲しんでるよ。お前なら分かるだろ?」と言いながら早歩きで彼は私の手を掴む。

「……君は感情を表すのが下手すぎだから、私でもたまに分かんなくなるんだよ?君のことが。」
「お前は感情を表すのが露骨過ぎ、あんまり激しすぎてたまに俺も分からなくなるぜ?お前のことが。」

そう言うと彼は「俺が手を握っただけで機嫌よくなっただろ」とでも言いたいような目で握る手に力を込めた。
私はゆっくりと頷き、早くしていた歩調を彼に合わす。
私は彼を見て歩く、彼は前を見て歩く。桜の花が綺麗。

「桜が綺麗だなー」
「そんなこと思ってないくせに。」
「ははっばれたか。」

アイツの、彼の、君の、貴方の、はにかむ様な、嘘の様な、泣いてる様な、笑顔が大好き。



::::::::::



「たとえばさ、私が死んだとします。さぁ、どうする?」

貴方と出会って今日で丁度5年目、公園の桜並木。
私は足を止め、一昨年の様に問いかけた。
桜の花びらが散っていく中、私は泣いていなかった、むしろ笑ってる。
「笑ってても悲しんでるよ」って貴方が私に言ったことやっと少し分かったわ。

でも

君がもう側に居ないんじゃ意味がない。
アイツの、彼の、君の、貴方の、はにかむ様な、嘘の様な、泣いてる様な、笑顔が大好き、です。


「バーカ。知ってるよ」と貴方の声が聞こえた気がした。
2004/03/25(Thu)19:58:28 公開 /
■この作品の著作権は魚さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして。魚と申します。ここにはたくさん素敵な小説があって大好きです。
短くて読みにくい作品ですかね?実話を元にしてるのでサクサク書けました。固有名詞を出さない方が好きなんですけど、どうでしょうか?
読んで下さりありがとうございました。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除