- 『 +++ Cross Dimension +++ 2話目』 作者:+++ Freia +++ / 未分類 未分類
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全角4001文字
容量8002 bytes
原稿用紙約15.6枚
--------------------- Prologue : Cross Dimension ---------------------
21xx年2月27日、ニホン国である話題のMMOのサービスが開始された。
MMOとは大規模オンラインゲーム。 簡単にいえば、電話回線などを用いて
世界のプレイヤーと一緒に、遊ぶことができるゲームである。
[Cross Dimension] - ニホン国のゲームシェア率の多くを占める、大手ゲーム会社が発売する待望のゲームソフト名で、
発売前から盛大な宣伝を繰り返し、子供から大人、誰もが一度はCMで一度は耳したことがあるゲームである。
ゲームソフト自体は1月より発売されており、すでにPCゲーム機にインストール済みで、サービス開始を待つ者も多く、サービス開始前日まででその売上本数は2000万本以上、調べによれば少なくとも日本国の5人に1人はそのゲームに参加するようだ。
無論、大手メーカーのソフトなので、
発売前から、システムチェック、ネットワークの検査、試運転、テスターなどを用い、
正常にサービスが開始できるかを万全の体制で行われてきた。
26日,最後のシステムチェックやメンテナンスが終わり後は、
時間になるのを…26日、時計の短針が12へ重なることだけを待つことになった。
そして、2月27日0時、予定通り問題もなく正常にサービスが開始される。
…はずであった。
--------------------- Prologue End ---------------------
--------------------- Connection 0 : The Protagonist ---------------------
21xx/1/24 早朝
[ジリリリリリリリリリリ]
(・・・・)
[ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ]
止むことなく目覚まし時計がなり続ける。
[ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ]
(・・・・・・・ッーーーーーーー!!ウッゼーーーーーーーーーーーー!!!)
「ッチ・・・・・」
男は目覚ましを止め、カーテンを開け、窓の外を眺めた。
眠い目をこするが相変わらず眠く、眠気眼のまま外を見るとそこは一面、白銀世界だった。
どうやら、昨日から降った雪が積もり、今朝は少々いつもより寒い朝だ。
呼吸すると、それが白い息となって、そして窓を曇らせる。
(・・・・やっぱ、積もったか・・・)
積もって欲しくはなかった。もちろん、寒いからである。
冬の朝日を雪が反射させて、キラキラとした外を一瞥すると、一度起こした体をまた横にして、布団にもぐる。
(・・・さみぃんだよ・・・タァコ)
[・・・・補足しておくが、たとえ、寒かろうが寒くなかろうが、熱かろうが熱くなかろうが寝ているのだが。]
カーテンを開けたので、直接入ってくる日光を体に浴びる。
それがなんとも心地よい眠り心地を味あわせてくれる。
(休みの日くらい、寝させろっっつーの)
[・・・補足しておくが、たとえ休みの日じゃ無くても、平気で二度寝して学校へ遅刻していくようなヤツである・・・]
(・・・・・・)
浅い眠りへと、入っていって。。。
体温で温まった布団を十分にかぶり、次に起きるときまで、先ほど快眠を味わおうとしていた。
少しずつ、意識が無くなっていき、もうすぐ寝れるところだった。
「チャララ〜、ラララララ〜、ラララ〜ラララララ〜」
携帯が鳴り出したのである。なぜか着メロはメタルギアのテーマソングだ。
(・・・電話か。だりぃ・・ねみぃ、でねぇよ・・・・)
携帯を放置し、しばらく時間がしてから着信は終わった。
だが、もうそのときには、深い眠りへと沈んでいった。
「チック、タック、チック、タック」
寝ている間にも、時計はその針を少しずつ進め、時間が過ぎていく。
「チック、タック、チック、タック」
生きている限り、誰にも等しい1秒を寝ることにつぎ込んでいるこの男の説明をしておこう。
すでにわかっているかもしれないが、「不規則生活、ダラケタ態度、不真面目デタラメ、大雑把」
まぁ、クラスに一人はいるだろう、そんなヤツであった。
身の丈は174cmほどで体重はまだ60Kgはない、スレンダーな感じでストレートで長め髪。といっても、目に掛かるくらいの長さである。
家族は [父、母、コイツ、妹]の4人で構成している。
父は大手ゲーム会社[Tactics]の専務を務めており、仕事で家にはほとんど帰ってこない。というより、仕事している場所が遠いのだ。
母は息子が高校に入ると同時に父の元で暮らすようになった。
・・・といっても、この主人公が高校にはいると、父の生活を心配する母を見兼ねて、必死に父の元に行くように説得したのであるが・・・
なぜなら、父はとても・・・いや、、、かなり・・??。。。。。とりあえず、ものすごくドジで、母が朝から晩まで心配しているほどなのだ。
なんでも、大学で知り合ったがあまりにもドジな父に、母性本能をくすぐられて結婚してらしい。
住む場所が仕事場から遠いのは、母の生まれ故郷の町、母が母の両親の世話をするために、その町に住んだのだが、
祖父は主人公が12の時、祖母は去年に他界してしまったから、この町に母が留まる理由はなくなったのである。
そうして、今はこの町で、[主人公、妹]のこの二人で生活している。
友達関係は幼なじみが一人、そして高校で仲良くなった2駅離れた町に住む同じクラスの男子。
この二人と最近は遊ぶことが多いようだ。
多分さきほどの、電話もこの二人のどちらかであろう。
+++ この物語-[ +++ Cross Dimension +++ ]は、先ほど紹介したメンバー、それともう一人の人物によって描かれる、次元(といっても実際は違うのだが、今は次元−つまりDimension−としよう)を渡り歩く、冒険ファンタジーである。+++
え?
彼らの名前?彼らの目的?どうやって次元を旅するの?
今はまだ答えることは出来ませんが・・・いずれ、この話の中で明らかになるでしょう。
Time : xxxx/x/xx 9:16
Name : Cross Dimension 管理人
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--------------------- Connection 0 End ---------------------
--------------------- Connection 1-1 : Friend ---------------------
21xx/1/24 昼
「チャララ〜、ラララララ〜、ラララ〜ラララララ〜」
また携帯から着信音が流れる。
その音でこの男は、二度目の朝を迎えた。無論、彼にとって朝なわけで、太陽はもう東の空に見ることは出来ない。
それでも、携帯には出なかった。
…理由?それは単にだるいからである。
着メロが流れるのが終わった。時計を見るともう1:12である。
着信履歴を見ると[東 柚羽(アズマ ユウ)]。。。画面にはそう表示されていた。
それも2度だけではない。7回も電話している。30分に一回のペースだ。
(なんだ・・・柚羽か・・・・)
彼が柚羽をどう思っているのかはわからないが、反応は乏しい。
寝癖でくしゃくしゃの髪を、掻きながら、未読メールを読んだ。
「・・・ッやっべぇーーーーーッッ!!!!」
彼はジーパンを穿き、寝ていたままのティーシャツの上に、ワイシャツを着て、
その上に、ジャケットを羽織り、靴下などその他もろもろの小物を身につけ自分の部屋から出てった。
この家には、彼と妹で暮らしていて、妹は朝練で居なかった。
ダイニングルームのテーブルには、妹が作った朝食がラップがされて置いてあった。
「ヨシ!!サンドイッチ!!」
彼はそう叫ぶや否や、それを口に押し込みながら、玄関へ向かった。
靴を履き、ドアノブを回す。そして、ドアを思いっきり開けた!
「ナッ?」 「ゲフッ」 「ゴン!!!!」
鈍い音と共に、誰かのうめき声がする。
「あ・・・・・」
一度、ドアを閉めてゆっくり開けなおす。そして僅かなスペースから顔を覗かせて見る。
少しはなれた場所に二人の人が居る。
一人は屈んでいる。
少し茶色い髪のロングヘアーで、程よく健康的な肌、整った顔の女の子である。
「あゃ〜。。。気失ってるよ?」
といって、こちらを見る。
彼女が見ていたのは、一見ちょっと怖い風に見える黒い髪の男だった。
倒れた男は、鼻から血を出して、白目を向いている。
「ぁ・・・家に運ぼう。」
ドアを開けて親友を倒した男はそう思って、倒れている男を引きずり家に戻った。
男は「柚羽、ちとドアしてといて」そういうと、背負った男を二回まで運んでいった。
「あぃあぃw」女はそういった。彼女の名前は[東 柚羽]。
この家に住む青年の従妹であった。
倒れた男の時計には[1:24]と表示されていた。
--------------------- Connection 1-2 : Friend ---------------------
「うぅ・・・・」
ベットで寝ていた男は意識を取り戻して、うめいた。
「コゥ君大丈夫〜?」柚羽は体を起こす男 [志度 滉地]に向かって言った。
「あぁ。。。だいジョブや。さすがにドアが突然開くなんて、ベタな展開になるとおもわへんかったわ」
志度がそういうと、彼を倒した椅子に座っている男は
「そぉーそぉー、大丈夫!コージは体だけは丈夫なんだから。ベタな展開はエセ関西語つかってるからだな」
「エセゆーな!!てめぇがわりんだろ!!ブッコロス!!」といって、志度は立ち上がった。
「じょぉだんっすよwどぉせドアにはぶつかってはないんだろ?」
「ッチ、ドア避けたら滑って頭打ったんや。今日は雪やから」
志度はそういって、ベットに座った。
これでも、剣道部の主将であり、運動神経も勿論、よいのである。ただ関西語はついこのごろ使い始めた。理由は教えてくれない。
「まぁまぁ、そんなことより、キョウ・・・?待たせすぎ。怒るよ?」
柚羽は、そういった。
「あははwわりぃ〜。寝てた。。」
「お前寝すぎ!」
□ to be continue □
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2004/03/07(Sun)00:11:20 公開 / +++ Freia +++
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■作者からのメッセージ
2.
ついに公開しました。
+++ Cross Dimension +++ 第二話。
ぇ?最初の書き込みから、7時間くらいしかたってない???
(・ε・)キニシナイ!!
紛らわしいので説明しておきますが
[Cross Dimension]はゲーム名
[ +++ Cros Dimension +++ ]は物語名です。
なんか初心者のクセして長くなりそうです・・・
詩は一回だけやったことあるんですがw
んでは、以後、がんばりますのでよろしくお願いします。
1.
最初、こんなんみただけじゃつまらないと思いますが、続きはすぐ書くつもりです。
とりあえず、プロローグまで終わらせておきたかったので、書き込みました。
初めてですが、以後よろしくお願いします。
2004/03/06(Sat)14:22:45
英語の意味
Connection 0 : The Protagonist : 接続0 : 主人公
Dimension 次元
Cross 渡る