オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『消えたクリスマス』 作者:きいろ / 未分類 未分類
全角2201.5文字
容量4403 bytes
原稿用紙約11.65枚


今日は12月21日町はすっかり、クリスマスムードだ!!


「あ〜面白くねぇ〜」


そんな華やかなムードとは打って変わり、町の広場に飾られたツリーを睨みつける少女が一人。

この少女の名前は佐奈、ゴク普通の中学生である


「クリスマスなんてキライだ〜!!なんで私だけ一人なんだよ!!」


ちょうど1年前のクリスマス、親が交通事故で死に親戚に預けられた佐奈は
クリスマスが大嫌いになっていた


「あぁ〜クリスマスなんかなくなればいいのに〜」


佐奈がそう言ったときだった









「なくしたい?クリスマスを?」


佐奈が声の方を振り返ると、黒いマントみたいなものを被った髪の長い女の占い師が立っていた。


「・・・・・え!?・・なくせるものならなくしたいよ!?」


佐奈が少し驚き笑いながら言うと、占い師は佐奈に小さな箱を渡した


「この箱をツリーの近くで開けてごらん?あなたの願いがかなうから・・・」


「え〜そんなまさか〜・・・・」


少し箱を眺め、占い師のほうを振り返ると占い師はもうその場にいなかった


「・・・・・・・ありえないと思うけどとりあえず開けてみようかな」


そう言うと佐奈は箱を持ってツリーの近くへ行って、箱を開けた

その瞬間、物凄い光が箱から飛び出した


「うわっ!!」


あまりのまぶしさに佐奈は思わず目を閉じた




「・・・・。何だったんだって、ええ!?」


佐奈は目を疑った街中がほんのさっきまでクリスマス一色だったのに、正月に変わっていたのだから


「えぇ!?なにこれ??どうなってんの??」


佐奈が後ろを振り返ると、さっきまであったはずのツリーが鏡もちにかわっている


「ええ!?」


向こうにあったクリスマスの特売セールもお正月の特売セールに

サンタの置物も羽子板をもったおかっぱの女の子の人形になっている


「ほんとにクリスマスが消えちゃった・・・・・」


その場にぼーぜんと立ち尽くしていると後ろからポンポンと誰かが佐奈をたたいた


「ユーコ!!」


「ヤッホゥ!!佐奈!!こんなとこでなにやってんの?」


それは幼なじみの裕子だった


「ユーコどうしよう!!私クリスマスを消しちゃった!!」


佐奈が裕子にしがみ付きながら言うと、裕子はポカンとした表情で言った


「なにそのくりすまっすって??」


「わあああ!?なんか知らんが発音まで忘れられてる!?」


「なに一人で騒いでんの?」











「ふ〜ん占い師にもらった箱をねぇ、でもさ別にいいんじゃないの?佐奈イヤだったんでしょ?
なんだっけ?えーとそうそう!!くりっすまって!!」


「クリスマスだよ!!でもさ〜やっぱし自分のせいで消えたのはなんか嫌な感じだし・・・」


「でもさ、戻すにしてもどうすればいいわけ?」


裕子が言うと、佐奈はそういえば!!というような表情をした


「思いつくのは、その占い師を探し出して元に戻してもらうことだよね〜つーかそれ以外
 考え付かないし・・・・」


遠くを眺めるように佐奈はいった


「でもドコにいるんだろう・・・・」


力なくつぶやくと、裕子は


「なに探す前から、弱気になってんの!!ほら私も手伝うから、佐奈は向こう私はあっち!!
 手分けして探せば見つかるよ」


「そうだね・・・よし!!がんばろう!!」









2時間後(in公園)







「・・・・見つかった?」


「いいや・・・・」


二人は2時間探し回ったが一向に見つからない様子


「あ〜どうしよ〜」


佐奈がそういってベンチにドサッと座った、その拍子に何かがポケットからパサッと落ちた


「なにこれ?」


裕子がそれを拾い上げた、それは小さなサンタの形をしたキャンドルだった


「これってもしかして佐奈のいうくっすま(クリスマスと言ってるつもり)の?」


「え?うんそう・・(くっすま?;)」


そう言うとなぜか佐奈はうつむいてしまった


「・・・・もしかしてさ、佐奈本当はくっすまをしたかったんじゃない?」


「え!?そ・そんなわけないじゃん!!だってクリスマスは私の親のっ・・・・・・」


すべてを言い終わる前に話を止めた、口ではこう言ってるけど本当は裕子の言うとおりだった、

クリスマスを本当はしたかった、去年もしたかった・・・両親と・・・・


「・・・・・・・・・。」


佐奈は黙りこくってしまった


「・・・・・そうだ!!やろうよ!!二人でくっすまを!!」


いきなりひらめいたように裕子が叫んだ


「え?でもどうやって」


「コレ!!」


そういって佐奈に見せたのはさっきのキャンドルだった



「これだけでも雰囲気くらいでるんじゃない?」


裕子は近くにあったもみの木の近くへ行きキャンドルに火をつけた

キャンドルの炎は二人を黄金色に照らした


「へ〜いいもんだね、くりすまも、ね、佐奈!!」


裕子が励ましてくれてるように言った、何気ない言葉だったけど佐奈は嬉しかった

心があったまるようだった

佐奈の頬を一筋の涙が流れ落ち、キャンドルにかかった




その瞬間またあのまぶしい光が放たれた、2人が目を開けると後ろのもみの木は
キレイなツリーに戻っていて、なにもかももとに戻っていた。







おまけ

「わあああ!!戻ってる!!やったぁ♪\(>∀<)/」

「佐奈!!私もくっすま思い出したよ!!(●^▽^●)」

「(発音は戻ってない!??煤i@□@;))」

2003/12/19(Fri)14:29:26 公開 / きいろ
■この作品の著作権はきいろさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
クリスマスもうすぐですね!!
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除