- 『私のせんせい 2』 作者:ぱちこ / 未分類 未分類
-
全角1005文字
容量2010 bytes
原稿用紙約3.8枚
私ね、ずっと先生のこと見てたんだよ?
男の子から告白されたって先生が好きだから断ったし。
でも先生いっつもぶすっとしちゃってさ。
たまには笑ってよ。ねぇ。
私の為に笑うことぐらい先生だったら簡単でしょ?
「合田、この問題解け。」
先生の言葉がピシャっと私の耳に入る
「んぁ!?」
いきなしの事で変な声が出てしまった。
なにこれ・・分んないよ!!!
「・・・分りません・・・」
蚊のような声でボソと言った。
「やっぱりな。」
フンっと笑って先生は別の子に問題を解くように言った。
なんかムカツク!!
「あー!西先生むかつくー!」
でも好きなんだよね。
親友のゆっこに愚痴る毎日。ごめんね。
「愛の鞭だって思えばあんなの軽い軽い!ね、元気だしなよ!」
「そっかなー。」
「あーなんか合田さん気分悪くなってきたー・・・」
「だいじょぶ?」
こんな他愛の無い生活。
あたし、どうすればいい?
「西先生ー。来たよー。」
社会化教員室のドアを軽快にあける私。
「なんでお前が来るんだ」
「え!?私日直!これ社会で集めるノート!ノート日直があつめるんでしょ!?」
げっ!そうだった という顔してくれた先生。
「あぁ・・そうだったな。そこおいといてくれ」
「あ、あのさ!あのさ!先生は・・付き合ってる人とかいるの?」
「いないにきまってるだろ。」
「じゃぁ私を彼女にしてよ!なんでもするよ!」
いっつも思ってた事。ついに言葉に出来た。
「バカじゃないのか。ふざけるのもいい加減にしとけ。」
聞きなれてるいつもの先生の声。
それにお前は子供なんだから。って付け足す先生の声。
ふざけた罰として社会プリント10枚。
バサっと渡された大量のプリント。
「・・・バカじゃないよ。私ホントの事言っただけだもん。」
「あ?」
「ホントの事言って何が悪いの?あたしみたいなバカ、恋するなって事?」
やだ。何感情的になってるの私。
「何言ってる。早く帰れ。」
そうだ。先生の言うとうり早く帰ろう今日は少し具合がわるいんだもん。
「子供は大人に恋しちゃだめってこと??ねえ先生。」
社会科教員室に広がる嫌な空気
気のせいか視界が灰色がかってる気がする。
荒くなる息。
目の前の視界が一気に灰色から黒に変わる。
「合田!?」
ねぇ私は先生の何?ただの生徒?
だったら他の事おんなじように普通に、優しく、先生らしく接してよ。
優しくしてくれないと、あたし壊れちゃうよ。
-
2003/12/15(Mon)16:49:47 公開 / ぱちこ
■この作品の著作権はぱちこさんにあります。無断転載は禁止です。
-
■作者からのメッセージ
展開がはやいですね・・
社会苦手です・・(涙)
感想よろしくおねがいします!