- 『ひ ろ い ん 3 』 作者:ラインストーン / 未分類 未分類
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原稿用紙約4.1枚
ここは都心の大きなビル。
日本で一番大きな本屋の店頭に並ぶのは、ヒット商品の数々。
「あ、ねぇ那美!これ最新刊出てる!!」
「うっそ。買お買お!!」
漫画や小説が時たま社会現象になるのは、長い歴史の中良くある事だ。
今二人の女子高生が買っていった漫画―――
物語は、平凡な女の子が夢に向かって数々の試練を乗り越えていく話しである。
途中で出会う、小さい頃生き別れになった双子の片割れとの再会。
世界一のドラマーになるという夢を持った心臓病の女の事の出会い。
その子との悲しい別れ、新たな出発。
元々、この話しはある漫画雑誌で読み切りとして掲載されたのが始まりだった。
けれど、その漫画はいつしか世代を超えて皆が愛する漫画となった。
夢に向かって只ひたむきに生きる少女の生き方は、乱れた人間社会に
撃ち込まれた銃弾の様に―――
―――そうまるで、それは空気の様に
「あたしこれ読んで、夢叶えようって思った」
「俺、もう一度バンド目指して頑張ろうと思う」
そんな声が、いつの間にか各地で響くようになった。
その漫画のタイトルは…
「ひ ろ い ん」
―――作者 林檎―――
五年前、林檎は夢を叶えようとしたあの雑誌に応募して、そして落選した。
高校生になっても、林檎はどこかぼうっとした毎日を送っていた。
そんなある日、林檎が落選したあの雑誌がまた新人漫画家を募集していた。
小さい頃からの夢―――
―――今でも覚えてる
林檎はそれから一年間、必死で勉強した。
林檎の決意は、もうこの時から固まっていた。
今回の募集を蹴飛ばして
―――私は、来年の大賞受賞者になる。
それから二年後。
林檎の言った事は現実となり、「ひ ろ い ん」の連載が
スタートした。
あたしが描きたい事は何?
―――あの言葉をバネにして、あたしはここまで来れた―――
今、林檎はひ ろ い ん のヒットを元に、次の作品の構想を
練っている。
――― 一度だけのヒットで終わらせたくない
新しく発売されたひ ろ い ん の巻頭ページ。
―――作者からの言葉―――
夢を諦めずに、前に進んでみてください。
―――必ず、良い結果は出ます。
私も昔、何度も挫折しそうになりました。
けれど、そこで踏ん張ったから
―――今の私がいるのです。
今夢を未来に見ている皆さんへ
――― 一歩前に、進んで
―――歩き出してみよう。
―――夢は夢じゃなくて、
飛び出せば現実になる物だから。
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2003/12/11(Thu)16:28:51 公開 / ラインストーン
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■作者からのメッセージ
終わりました。
なんだか絞めに戸惑っちゃいましたJJ
感想など、よろしくお願いします。