- 『誰かが見てる・・・(第三話)』 作者:鈴 / 未分類 未分類
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(どうしよう・・・・こんなにたくさんの人に、私の恥が広まった・・・)
「千佳・・・大丈夫、私達がついてるよ。」
友恵と洋子が放課後までずっと一緒にいてくれた。
「もぉう絶対ゆるさない、犯人めぇ〜。私はくじけないよ絶対に、裏でこそこそ人 をいじめるような人には負けないから!!」
千佳は放課後、犯人を靴箱で待ち伏せた。
(とっちめてやる・・・)
そう思っていた時、誰かが千佳の靴箱で、何かをしていた。
「やっとみつけた!!」
そう言って千佳は犯人に飛び掛った。
「えっ・・・・」
「どういうこと、何であなたが私の靴箱に・・・ねえ、なんで??どうして久美が そんなことを!?」
そう、今までの犯人は、久美だった。
「あーあ、とうとうばれちゃったか。いいところまで行ってたんだけどなぁ」
久美はそんなことを言っていた。
「なんで私に!?ずっとずっと親友だったじゃんか!!」
「うるさい!!私はあんたがずっとずっと憎かったのよ!」
「何で・・・」
「あんた、私が純也の事好きだって知ってたじゃない!!なのに・・・私見たの
よ!!一ヶ月ほど前、千佳と純也が二人で話していたのを!!
純也が千佳に好きだって言ってたのを!それであんたは純也と付き合ったんで
しょう!!」
「あっ、あの時の・・・」
「ほら、やっぱり千佳は私のことを裏切ったのよ!!協力するって言ってたくせ
に!!」
「違う・・・違うんだよ、久美」
「何!?今更言い訳でもする気!?」
「違うぞ久美・・・」
ふと、振り返るとそこには純也がいた。
「純也・・・今の話を・・・」
久美の声は震えていた。
「久美、違うんだ。俺は、お前のことが好きだったんだ。あの時、久美に告白しよ
うかを、千佳に相談してたんだ。その時久美が聞き間違えたんだろう」
「うそ・・・」
久美はその場に座り込んでしまった。
「ごめん、ごめん千佳・・・私、なんてことを・・・・」
久美の目から、大粒の涙が流れた。
終わり
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2003/12/06(Sat)13:09:56 公開 / 鈴
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■作者からのメッセージ
なんか在り来たりですねぇ・・・
次の作品では、もっとがんばります!!
またのご感想をよろしくお願いします。