- 『sakura物語四』 作者:misora / 未分類 未分類
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原稿用紙約5.5枚
とうとうアタシは、入院しなくてはいけなくなった。しかし、入院する前、彼氏に言うと、彼氏は泣きながらも、笑顔で『明日デートしょう、どこがいい??』と言ってくれました。私も泣けてきて、やっぱり泣きながら、『海がいい』といいました。
最後に海が見たい。
最後だから・・・・。
『う〜ん、気持ちいね〜やっぱ海は!!』アタシは背伸びをしながら言うと、今は、10月だったため、『寒くない??』と彼は心配してくれた。アタシは、『大丈夫』と言った。二人とも黙りこくって。ただ海を見つめて。なにかを話そうかななんて二人とも考えず。ただ海を眺めた。静寂を破ったのは彼。『きれいだな』アタシは、『そうだね』と言った。アタシは、靴を脱いで、足だけ海に入った。
『う〜やっぱ、寒い〜』とアタシは笑顔で言った。『幸も入りなよ、超気持ち良いよ!!!』キャハハとはしゃぐあたしを見て彼氏の幸は、あたしに海の水をかけてきた
。『また来ような、』幸は、私に微笑んで言った。あたしは、その微笑がとても安心してしまって、なんか泣けた。声を出して。
そして、アタシは入院することとなった。
やっぱり、手術することになった。それは、一%のかけだった。癌は、若い人のほうが早く悪化しやすい。アタシは、先生に言われた、あの三日から二日目たとうとしていた。先生は、驚いていた。そして、アタシは、手術することとなった。どちにしろアタシは死ぬのだけれど、手術は生まれて初めてだったため正直怖かった。
『今から、後藤桜さんの手術をします。』『『『お願いします。』』』
手術をおこなっているとき、アタシは夢を見てたと思う。
学校の通学路。
桜が舞い降りる中アタシは、彼氏と一緒に歩いている。
すごく、幸せ。
手術は、成功したけど、やっぱりすごく悪化してた。あの時、初めて見つかったときに手術していればまだ道は会ったのかもしれない。ただ自分で言うのもなんだけど、あたしが生きた、この15年間はきっと幸せだったと思う。
『もしもし、後藤でけども、幸君います?』なんか、いやな予感がしてた。今日一日本と、最悪。まず黒猫、カラス、占いでも(大切な物をなくすでしょう)とか、ふざけた事言ちゃってくれて。ありきたりな、こんな不吉なことだったけど俺は、朝起きたときに、なんか勘で知ってたのかもしれない。
『俺ですけど、』できれば聞きたくない。
『桜が悪化して今すぐ、光病院に来てください』少し声が震えてるのがわかった。
『わかりました。』
俺は、タクシーをひろって、光病院まで急いで行った。
『あの、後藤桜さんは!!』受付のとこできいていたら、桜のお母さんが下に来ていてくれた。
ーーコンコンーー
『入るぞ、』
『幸、来てくれた』きれいな微笑み。
『当たり前だろ、』笑顔で言う。
『幸好きだよ、ごめん好き』泣きながら一生懸命笑う。そして、俺も泣けてきた。
彼女は、俺の涙を指で払い除ける。『幸、アタシのためなんかに泣いちゃ駄目だよ』すごくきれいな顔。きれいだけど今にも消えてしまいそうで・・・・。『私が死んだら、あたしのこと忘れて。』俺は、少し怒った。『馬鹿、忘れるなんて言うな。わすれねぇよ。っうかなんだよ、死ぬとかなんだよ、お前死ぬなよ』それは、ドラマみたい。『泣かないで、幸せになって、そう願ってる。愛してた。』と言って軽くおれにきすをした。彼女は笑顔で涙を流した。『さ・・くら??さくら??さくら、おい桜嘘だろ!?なぁ、おい、おきろよ!ざけんな、おきてくれ!!頼む・・・・。』冷たくなった彼女。桜の顔は、そこら辺の女優なんかよりきれいな顔だった。俺は情けないが、桜の近くでずっと泣き喚いていた。葬式に、クラスの子達が来ていた。ほとんど皆泣いていた。俺は、あいつのためにペアリングを買った。そこら辺の安物じゃないけど、高くもないリング。俺は、あいつの人差し指にはめた。もちろん俺もはめた。そして、お別れのとき、俺は冷たくなった彼女にキスした。桜のご両親が許してくれた。他人からみたら、こんなこと変なのかもしれない。けれど、あいつに最後に誓いのキスをしたかったんだ。たとえ、俺が結婚しても、このことは忘れない。絶対に・・・。
だってやつにとって俺が最初で最後の男だから。
桜にキスしたら、桜の目から涙が少しこぼれた。俺は、そのとき泣かなかった。
桜は死んだことは、学校で結構話題になった。教室の窓側の桜がちょっと前まで座っていた机にきれいな花などがある。俺にとって、すべてはただのフィクションに過ぎない。俺は一つ一つの行動があいつを思いださせた。これは、悪夢。嘘だよ。だってさっきまで・・・・。彼女はもうこの世にいない。それは冬の始めだった。
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2003/12/04(Thu)23:43:57 公開 / misora
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■作者からのメッセージ
やっと終わりました。どうかこんな駄目な私にご指導を・・・・。よろしくお願いします>