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『紅の森 番外編〜UmiVersion〜』 作者:森々 / 未分類 未分類
全角620.5文字
容量1241 bytes
原稿用紙約2.5枚
最近妙に身体がダルい。

流石に一週間に5つのバイトを掛け持ちするのは、自分にとって酷だったのか。
睡眠時間もこの頃は平均4時間くらいになったし。
学校でも「弛んでいる」とかで、担任に説教喰らっちゃったし。
成績を維持するのも簡単なことではないから、どうしてもバイトの合間の休憩時間を潰すしかなくて。
趣味の園芸をやる暇もないし、炊事洗濯だって休めない。

『他人には頼らない』 そう言ったけれど、内心かなりつらい。
何となく心の支えを無くしたみたいで、気を抜くとすぐに弱い自分が出てくる。
弱い自分に「弱い言葉」を投げかけてくる。

こんなことじゃいけないって、分かっているんだけど。
私も哀しいかな「人間」だから。声を上げて泣きたくなる時だってある。

どうしよう。不安で胸が潰されそうだ。
私には守るべきものがあるのに・・・。
傍に居てくれるヒトがいるのに・・・。






あんたには言えない。

あんただけには、弱音を吐けない。

頑張らなくちゃ。空が笑っていられるように。
安心して過ごせるように。



海・・・それは私の名前。

太陽を浮かべて笑う「空」を、真下から見上げています。
月を映して輝く「空」を、深い暗闇から見つめています。

逢いたいね。
逢えないね。

だって私はあなたの影。
眩しい姿に目が眩んで、ソコまで辿りつけないもの。

だから途方もない祈りだけど、あなたの星に祈ります。

『幸せであるように』


静かに弱く。
あなたが目覚める、その時まで。
2003/12/01(Mon)00:03:43 公開 / 森々
■この作品の著作権は森々さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
「紅の森」の番外編みたいなものです。
今回のは見ても分かるように、海Versionのものです。
ちなみに次回は空Versionです。お楽しみに。
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