- 『虹の向こうに』 作者:まりも。 / 未分類 未分類
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「なーなー虹〜・・・。」
突如、ベンチに座っていた、学ラン姿の少年が口を開いた。
「何?」
隣にいる少女が答える。
少年は、だるそうに顔を上げ、少女の顔を見る。
「虹って名前、なんでつけられたんだ?お前。」
少年が、目をキラキラさせながらこちらを見てきた。
これは気持ち悪い!と思ったのか、少女はしょうがないな・・、というような表情でゆっくりとはなした。
「・・・・秘密。」
プッツン・・・。
少女の隣で何かが切れた音がした。
少年はぷるぷると小刻みに震えている。
「こぉ〜うぅ〜・・・・・?!」
少年がギン!と、少女を睨みつける。
「教えやがれ!このやろう!!」
追いかけっこが始まった。
しかし、少年より、少女のほうが足は速かった。
メンツ、丸潰れ。(笑)
「くっそ〜・・・。運命走なら負けないのに・・・。」
少女が少年の額にデコピンを食らわす。
「なぁ〜に言ってんの。この『顔だけ男』!全く、いいのはその、「勘」だけでしょぉ〜?」
「あっ。くそぉ!虹〜!!」
少女の名前は「碇 虹」
いかり こう。
少年の名前は、「笹倉 南一」
ささくら なんいち。
今、二人の「虹」をめぐっての、大掛かりな歯車が回りだした・・・。
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2003/11/24(Mon)20:18:20 公開 / まりも。
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■作者からのメッセージ
連載物書き始め!
題は、虹の向こうにです。
なあんだろ・・・。(おい!!)