- 『Pink**第1話』 作者:筑紫 / 未分類 未分類
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「ねぇ!ねってば」
「え!?」
「見てよも〜超かっこいい!福原君っ!!」
思い出した…。これがあいつ(慎二)との出会い。
確かにかっこいいけどさ、あいつは。
一生に一度の大恋愛、あの時私があの道へと足を進めなければ
あんたとは出会わなかったね。
―――チャイムの音。
「ふぅわ〜」
「更、問3出来たぁ!?」
「まさか。万年赤点のあたしに聞かないで」
あたし更。名字は姫路。姫路更なんて乙女系の名前が付いてる割に、
乙女って感じじゃない。
自慢じゃないけど、校内1足が速い。
ここの高校――群青東高校は、全国にもその名声が知れ渡っているほど、
陸上系に強い学校だ。
そこで校内1の俊足を持っている私。
自慢じゃないけど、ここに入れたのは推薦。
勉強は自他ともに認める有様(言いたくない)
そこで皮肉なのが、こいつだよこいつ!
福原慎二っ!!
勉強出来てスポーツ出来て顔も良いなんて、漫画でしか見た事なかった。
ちなみにあたしと遠い親戚っていうのも気に食わない。
あ〜っ!!
「何」
あぁ、どんな表情も決まってるこいつが憎い。
「何見とれてんだよ。そんなに俺男前?」
「うるさい慎二。失せろ」
「お前が行け。ここは俺のテリトリーなんだ入ってくるな」
唯一、こいつだけには気を使わない。
使う気がしない。
皆かっこいいって騒いでるけど、そうかな。
「…」
あたしの疑問は、次の言葉でかき消された。
「ちょっと来て」
「南さん」
びっくりした…
「あのさぁ、あんた一体どうゆーつもり?福原君にベタベタくっついて」
「調子乗ってんじゃねーよ!!」
パンッ
いつもの事だから慣れてるけど…
でも、殴られたのは初めてだった。
「…じゃねぇよ」
「え?何姫路さん。聞こえないわ」
この金持ちもどき野郎…
気が付くとあたしの腕は、確実に南の顔面に飛びこんでいた。
<続く>
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2003/11/23(Sun)22:11:47 公開 / 筑紫
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■作者からのメッセージ
初めてこうゆぅの書きました!
学生の筑紫です。
変な文章ですけど、見逃して下さいJJ