- 『きつねのしっぽ 第五話』 作者:猫子 / 未分類 未分類
-
全角1170文字
容量2340 bytes
原稿用紙約4.1枚
「ねぇ、葉流。」
木虎利は疑問に思ったことを葉流に、キッパリ言った。
「なによ。」
「その、強力な悪魔はどうやって封印するの?まさか僕が?葉流は何かするの?まさか、影で見守るの?僕がキケンな状態になったら逃げる気?僕が死んだら、土葬で始末する気?」
「・・・・・・・・・・・・。」
葉流は下を向きながら、無言で19秒ぐらい固まっていた。
「木虎利・・。・・・・・。そのまさか。ですね・・。」
葉流は笑いながら、ななめ下を見ながらそういった。
「ぜっ全部!!僕が言ったとおり!!?土葬は冗談で言ったのに!!」
木虎利は涙目になって、口をパクパクさせながら
「ど・・・。そ・・うは、い・・・・やだ」
といって気絶した。
葉流はビックリして、悪魔を呼んで、木虎利を悪魔に運ばせてベッドに寝かせた。
―木虎利さん、大丈夫ですか?
木虎利は、その言葉に、「大丈夫、大丈夫」と、連発した。
「まさか・・。土葬で気絶するなんて・・・・。」
葉流が変な顔をして、木虎利のことを見つめた。
―葉流さん、私も火葬で気絶できますよ。ほら。
といって、悪魔も気絶した。
「悪魔・・・・。笑いをとっても無理だよ。ちなみに私達が言ってるのは土葬のことよ?」
葉流がちょっと怒りめに言うと、悪魔は立ち上がって、
―スミマセン・・・。スミマセン・・。ゴメンナサイ。
と、連発した。
今までは火葬とか土葬とか水葬だとか色々言っていたが、木虎利にとって、最悪な時間になってしまった。
14:00
木虎利も葉流も寝たふりをして、悪魔が国へ向かった事を確認して、木虎利は、包丁と剣を持って、悪魔のあとを追った。
「木虎利、後ろから・・・。そーっと。静かに。」(多分ばれると思うけど)
「うん、わかった。」
2人の声は震えていた。
「いまだ!行け!」
―無駄だと言ったろう。またそんなまねをして。
やっぱり葉流の思ったとおり、ばれていた。
「ヤバいよね・・・。葉流。」
「うん、こりゃヤバイ。」
2人で震えながら逃げるスタンバイをアイコンタクトで確かめて、2人は猛ダッシュで家に向かっていって走っていった。
―無駄だと言ったろう。何度も言わせるな。
悪魔もすごいスピードで追いかけてくるので、足の速い木虎利が葉流を担いで、死ぬ気で走った。
泣きながら走った甲斐があって、木虎利達が家についたときに朝日がさしてきた。
「助かった〜」
葉流が安心して言うと、木虎利も安心してきて、涙が止まった。
「弱点。あった?」
葉流が尋ねると、木虎利は、
「まったくなかった。」
2人はどうしようか相談していると、普通の人格に戻った悪魔がやってきた。
―おはようございます。木虎利、葉流。
「おはよう」
「おはよう」
2人は、いつまで、こんな恐怖を続けなければいけないのか不安になってきた。
第六話に続く。
-
2003/11/19(Wed)22:12:23 公開 / 猫子
■この作品の著作権は猫子さんにあります。無断転載は禁止です。
-
■作者からのメッセージ
いつの間に来ている悪魔。
水葬のことなど話していないのに出てくる
贅沢な水葬ヤロウ。
すべて]ファイルになってます。
もう話しがごっちゃごちゃになってきますがヨロシクお願いします。
(次回、悪魔くん封印編が始まります)