- 『貴方は太陽 私は月 約束 第一章』 作者:冬簾 / 未分類 未分類
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 「第一章 約束 」
 〜それは、10年前リリムがヒカリアと誓った約束〜
 
 此処は、10年前リリムが6歳ヒカリアが8歳だった頃。
 場所は、ヒカリアの城にある庭での出来事。
 「はい、ヒカリア君。」
 と幼いリリムの手に持っているのは、花で作った首飾り。
 「あ、有り難うリリム。」
 「待って私が首に掛けてあげる。」
 少し恥ずかしそうに頬を赤くして言う。
 「うん、わかった。」
 とヒカリアが言って少し腰を下ろす、そして首に掛けてあげる。この時リリムは、かなり喜んでいた。
 「ねぇリリム僕が必ず君を守るからね。」
 「私…守られてばっかじゃやだよぅ。」
 と少しすねる。
 「じゃあお互い助け合おうか?」
 「うん!」
 元気にうなずいた。
 「あのねぇヒカリア君?今は、まだ小さいからお母さん許してくれないけど。大きくなったらね、あの空にある太陽を掴みに旅をしよう。」
 と言い出した、勿論驚いたヒカリアもとんでもない事を言ってしまった。
 「うん、いいよ。じゃあ僕は、リリムの為に月を掴みに行くよ。」
 「じゃあ約束しよう!10年後の今日3月16日に。」
 と言って小指を差し出して、約束を交わす。
 「じゃあもう一つ…約束しても良いかな?」
 とリリムが言う。
 「今度は、何?」
 「恥ずかしいから耳貸して。」
 わかったと言わんばかりに耳を向ける。そしてリリムは、小言を言った。
 ヒカリアは、少し顔を赤くしたが…
 「わかった!僕がリリムを立派な、」
 「リリム。」
 そこでリリムのお母さんが来て。
 「何?お母さん。」
 「そろそろ帰る時間よ。」
 「え〜もうそんな時間?」
 と駄々をこねる。
 「もうそんな時間。」
 とあっけなく答えられた。
 「じゃあヒカリア君、また明日ね。」
 とリリムが言う。そしてペコリをお礼をしてから、背を向けてお母さんと一緒に手をつないで帰っていった。
 「ねぇお母さん?」
 「何?リリム。」
 「私大きくなったらヒカリア君と旅をするからね!」
 〜続く〜
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2003/11/13(Thu)22:26:16 公開 /  冬簾
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■作者からのメッセージ
 どうも冬簾です!
 どうでしたか?今章は?
 リリムはヒカリア君にどう言う約束をしたのでしょうか? これは最終回あたりに書くと思いますので期待していてください
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