- 『貴方は太陽 私は月 王と私 プロローグ』 作者:冬簾 / 未分類 未分類
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 「貴方は太陽 私は月」
 葵 琉娃
 「 プロローグ 王と私 」
 〜それは、今とは、違う昔の話。ロケットなんて1つとして無い時代。人が太陽や月を憧れた時代。これは、そんな時代の物語〜
 
 永遠に続きそうな長い道を少女は、歩いている。少し小走りで城に向かって歩いている。
 それは、何かを伝えたいのだろうか?それでも中々、城に辿り着かない。
 それから、少女が城に辿り着いた、そして城門に居る警備兵に怒鳴った。
 「王に会わせろ!」
 そして警備兵がこう言った。
 「誰か知りませんが王は、今たいへん忙しくて・・・」
 その後も何か言おうとしてたのだろうが少女は、警備兵を容赦なく蹴った。
 「良いから会わせろ!」
 「ぐはぁっ!」
 警備兵は、情けないうなり声をあげると転げ落ちた。
 「初めからそうすれば、そんな事にならなくて済んだのに・・・」
 と言って少女は、城の中に入っていった。
 王の間に入る前に警備兵が立っていた。少女は、また警備兵に向かって怒鳴った。
 「王に会わせろ!」
 すると警備兵がこう言ってきた。
 「またお前か?リリム。」
 「私じゃ悪いか?」
 と少し怒って言い返す。
 「お前も懲りないなぁ、王に惚れたなら、サッサと好きだって言えばいいのに。」
 その言葉がリリムと言う少女を怒らせた。
 「そんなんじゃ無い!」
 と言いつつ警備兵を蹴った。
 「ふっ!甘い!」
 警備兵は、軽く片手でリリムの蹴りを受け止めた。
 「さすがね、トランス。」
 とリリムが言い、トランスは、リリムの足を下ろした。
 「はぁもう良いよ・・・入れ。」
 トランスは、呆れたように彼女を王の間に通した。
 それは、あまりにも広く逆に退屈しそうなぐらいの部屋であった。
 「ヒカリア!来てやったぜ!!」
 とリリムは、言う。
 「ん〜?リリムか?」
 と言いヒカリアは、今起きたてと言うくらいの口調でベッドカーテンの向こうでモゴモゴ言っている。
 「そうだよ!ヒカリア!目を覚ませ!」
 と言って踵落としをヒカリアの居るカーテンにかましたが、ボフゥと言う音が鳴っただけでヒカリアは、ベッドには、居なかった。
 「あれ?うわぁ!!」
 カーテンの向こうににヒカリアが居なくてちょっと唖然としているリリムに、後ろから引っかけをかけて来たヒカリア立っていた。
 「おはよう、リリム。」
 更に唖然としたリリムが意識を戻して怒った。
 「こ、こら!いきなり何を・・・」
 続きを言う前にバテてしまった。
 「やれやれ・・・何しに来たのか分からないじゃないか。」
 呆れたようにヒカリアは、言う。
 「来てやったぜって言ったって、来てくれなんてこっちは、言ってないのに・・・なまあいいけど。」
 しばし間があいてリリムは、答える。
 「約束しただろ!太陽を掴みに行くって!」
 そしてヒカリアは、少し悩んで思い出した末。思い出したと言うかのごとく手を叩いた。
 「そうだ!月を探しに行くんだったな。」
 「だから、約束だったでしょ!10年後の今日って!忘れてないよ!」
 と怒鳴っている。
 「じゃあ行くか?」
 「だから行くって行ってるだろ!はぁ」
 と言い蹴ろうとするが、呆れてやめていた。
 「いいか?明日の朝又来るから準備しておけよ!じゃあな。」
 そう言ってリリムは、出ていった。
 〜続く〜
 
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2003/11/12(Wed)20:16:23 公開 /  冬簾
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■作者からのメッセージ
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