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『人造少女   〜Y章〜』 作者:NEO / 未分類 未分類
全角1075.5文字
容量2151 bytes
原稿用紙約4枚


  〜翌日〜

「小川、『はい』小林、『はい』・・・

先生が次々と出席をとっていく。

「三上、・・・ん?三上は休みか・・・」

そう三上が今日、学校を休んだ―――




俺はその事が気になり、学校が終わった後、三上の家に行く事にした。

『ピ〜ンポ〜ン』

俺はインターホンを押す。

『はい、どちら様ですか?』

少し低い声の男が出た。

「あ、あの〜〜・・・俺、三上の友達の黒沢って言う者なんですけど、三上・・・い、いや、零さんはいますか・・?」

俺はオドオドしながら言う。

『黒澤・・・あぁ、君か・・・零が言ってた子は・・・構わん、入りたまえ。・・・『ガチャ』

交信が切れる。

そして俺は三上宅の扉を開けた。



  そこはやっぱり広い、豪邸だ。

「やぁ、よく来てくれた。私が零の親だった『神無月 豪』だ。」

その男は高そうなスーツを着て、チョビヒゲを生やし、細め。

その男が螺旋階段をゆっくりと降りて来る。

「あ、あの・・・親「だった」ってどういう・・・事ですか・・?」

そう、その言い方は確かにおかしい。

俺は男を見上げ言った。

「・・・・・ああ、零は「死んだ」よ。・・・いや、「壊した」という方が正しいかな。」

男は微笑みながら言う。

「え・・・壊・・・した・・?」

愕然とした。

もう俺には何がなんだかわからない。

「そうだ。・・・あの『駄作』め、私のに向かって『涙』の意味など聞いてきおった。」

「そんだけの事で・・・?」

声を震わせながら言う俺。

「ああ。理由にするには十分すぎる。・・・あの子は『機械』、『涙』などと言うくだらん感情などいらんのだ。」

「・・・・は?・・・」

俺の中で何かが切れた。

「おい・・・フザけんな。何が『駄作』だよ・・・」

俺は言いながら、螺旋階段のすぐ下にいる男に歩み寄った。

そして男の目前まできた時、両脇からボディーガードらしき人が俺の腕をつかみ、玄関に無理やり連れて行こうとする。

「何が『機械』だ!あいつは『人間』だ!涙を流せたんだ!それでも親か!?」

俺は引きずられながらも、吼えた。

そして男はニヤリと口元を吊り上げると、

「違う、私は親じゃない。・・・『製作者』だ!ワハハハハ!」

その笑い声と共に俺は扉の外へ放り出された。

『ドスッ!』

思いっきり尻餅をつく。

「痛って!何すん―――」

『バタン!』

いい終えぬ内に無情にも閉まる扉。

そして俺は半分起き上がり正座したような状態になる。

「畜生・・・」

呟く。

「畜生!ちくしょう!!ちくしょおぉ!!!」

俺は地面に拳を叩き付けた。

何度も、何度も。



2003/11/08(Sat)21:50:59 公開 / NEO
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何かなかなか終わらせられません・・・
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