- 『あの空の下で・・・・・・。U 序章』 作者:葉 / 未分類 未分類
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 大戦終了から、十七年。
 俺と理沙はあの草原に家を建てた。
 子供も三人できた。上の二人は双子。
 紹介しよう。
 麻倉 南15歳♀。双子の姉だ。気づいただろうとは思うが俺の姉さんの名前だ。
 
 麻倉 優15歳♂。元気な男だ。俺にそっくりだと言うと怒る。なぜだ?
 
 麻倉 雪13歳♀。こっちも、元気はつらつだ。理沙にそっくりでかわいらしい。
 
 一姫二太郎が良いとは言うが、うちは二姫一太郎だ。
 
 幸せな日々がつづいた。しかし、突然の訪問者によってそれは崩れた。
 
 「こんにちわ、サトシ君と理沙君はいるかな?」
 「お父さんは、外でまき割りをしているし、お母さんは夕食作りしてます。」
 「君はお父さんそっくりだね。なんて名前?」
 「似ていない!俺は優だ!」
 「優?何叫んでいるの?」
 「南姉さん。お客さん。」
 「悪いが、お父さんとお母さんを呼んでくれないか」
 「はい。わかりました。雪?お父さん呼んできて。」
 「はぁ〜い」
 「まだいたのか。ずいぶん子供がいるな。」
 
 「もしかして、隊長さん?」
 「お久しぶりだね、理沙君。」
 「おっ!隊長じゃないですか!どうしてここに?」
 「サトシ君も元気そうで何よりだ。」
 「今、お茶だしますから。」
 「悪いね。理沙君。」
 
 俺たちは、テーブルに座った。
 隊長が子供達には聞かせたくないと言うので子供達には家から出させた。
 
 「それで隊長話とは?」
 「うむ。先の大戦で、多くの人たちが惑星ジーザスに拉致されてしまったのは、知っていると思う。そこで君達にはその人たちを救出していただきたいと思う。」
 「隊長の命令とあらば断るわけにはいかないが。」
 「隊長さんその間、子供達はどうすればいいの?」
 「私が、責任を持って預かろう。」
 「隊長が預かってくれるのなら。」
 「嫌です!父さん!母さん!」
 
 子供達が部屋に入ってきた。話を聞いていたのだろう。
 
 「父さんたちと離れるくらいなら一緒に行きます!ねぇ!優!」
 「ああ、そうだよ。俺達だって剣術の心得はある!」
 「しかし、優。俺たちは敵の本拠地に行くんだぞ。わかってるのか?」
 「覚悟はできているよ。お父さん。」
 「雪まで、どうするサトシ?」
 俺は悩んだ。どうすればいいのか。
 
 「しょうがない!三人とも連れて行く!隊長いいでしょうか?」
 「もちろん、かまわない。出発はいつでもいいがなるべく早く頼む。元特殊部隊基地にファルコンがある。もちろん、整備済みだ。」
 「お母さんファルコンって?」
 「雪、前話したきがするけど私が敵の母艦に行くときに使った宇宙船よ。」
 「ってことは、十七年前の物ってこと?」
 「ああ、そうだ優。」
 「やはり私にはこうとしか言えないのかな。みんな、幸運を祈る。」
 
 
 そうして俺たちは、出発の準備を始めた。敵の本拠地に乗り込むために。
 
 
 
 次回予告
 あの空の下で・・・・・・。U 第一章 出発
 
 ついに出発の準備が終わった。そして、地球を旅立った。
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2003/11/08(Sat)17:41:37 公開 /  葉
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