- 『友情  〜第四章 S.O.S.〜』 作者:悠 / 未分類 未分類
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 ヴ…と将登の携帯のバイブがなる。
 紗子からだったが、メールではなく電話だった。
 かなり急いでいるのだろうと思って、将登は生徒会室に急いだ。
 
 
 紗子はボタンを押した後、バランスを崩し床に倒れた。
 「ったー…」
 頭を打ち、痛みに苦しんだ。しかし、玲が空いている手で紗子の口を塞いだので、
 痛み、を味わう余裕がなくなってしまった。紗子がこの場を逃れる方法を考えようとした刹那。
 
 足跡が聞こえ、ドアの前に立った。そして、ガチャッという鍵を開ける音と同時にドアが開いた。
 将登だった。
 一瞬立ち止まり、状況を理解した将登は、玲の後ろまで行った。
 
 「…いつっ!紗子を離せ!」
 
 紗子が初めて見るくらい怒っている将登は玲の両腕をつかみ、無理矢理生徒会室の外に出し、ドアの鍵を閉めた。
 
 「紗子っ!大丈夫!?」
 
 力が抜け、立てない様子の紗子に触れようとすると、ビクッとした。
 いつもの将登の優しい笑顔が少し曇る。
 
 「紗子…」
 
 将登は手の紐を解き、紗子の頭を優しく撫でた。
 すると安心したのか、紗子は泣き始めた。
 
 「ま…さとぉ…恐か…ったよぉ…」
 
 「もう大丈夫だよ。よく我慢した。」
 
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2003/11/08(Sat)01:11:00 公開 /  悠
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■作者からのメッセージ
 はるかさん、コメントありがとうございました!
 
 今回はチョット短めです。。
 そろそろ書置きがなくなってしまう...
 また書かなければ!!