オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『希望のかくれんぼ―前―』 作者:柳沢 風 / 未分類 未分類
全角759文字
容量1518 bytes
原稿用紙約3.55枚
もういいかーい。

まぁだだよー。

日常によくある、『かくれんぼ』をして遊んでいる子達を見ると、
私はいつも足を止めてしまう。
高校生になった今でも、
『あの出来事』は、私の胸に突っ掛かっていた。



12年前―・・・。

幼稚園のグラウンドに、皆がかくれんぼをしようと集まってくる。
その時引っ越してきたばかりだった私は、
「わたしも入れてー」
と言って皆の輪に入っていく。すると皆は、
「いいけど、かわりに芽衣ちゃんがおにになってね」
と、言うのだ。
「え・・、私いつもおにになってるよ?」
私が焦って言うと、
「じゃなきゃ、入れてあげないよう。」
とひとりが言って、他の皆もうなずく。
その時ひとりが嫌だった私は、少し笑って、
「わかった。」
と、言った。

もういいかーい。



「まぁだだよ・・・」
私は自分の幼稚園時代を思い出しながら、ぼそりと呟いた。
その時、
何かが私の横を、すごいスピードで通り過ぎていった。
私はばっと振り向く。
すると、そこにいたのは―・・・・・・。






幼稚園の時、小さく泣き声をあげた私の心。
高校生になった今も、私の心の隅に残っている、
小さな悲しみ。

私の『希望』は、あの幼稚園の時から
『かくれんぼ』して見つからない。

自分でも12年前のことを引きずりすぎだと思うが、
この『かくれんぼ』は、ずっと心に残っていた。
その理由が今、なんとなくわかった。





私は前を向いた。
そこに立っていたのは、


幼稚園児のころの私、
『園田芽衣』だった。


そこに立っていた芽衣がまた走り出した。
私は夢中で追いかける。


なんとなくだが、
芽衣を・・昔の私をつかまえれば、
何かを見つけられるような気がした。

不思議と怖くなかった。

心の中で、
これが私にとって、
最後のおにだと・・・
最後の『かくれんぼ』だと思った。




2003/11/06(Thu)22:00:26 公開 / 柳沢 風
■この作品の著作権は柳沢 風さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今回は不思議な話です!
どうでしょう?
今少しスランプで作品が微妙です。(いつも微妙ですが・・)
これからもがんばります〜!
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除