オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『人造少女   〜U章〜』 作者:NEO / 未分類 未分類
全角876文字
容量1752 bytes
原稿用紙約3.55枚


昼食が終わるとクラスの生徒は次の科目の用意をし、また遊びに行く。

俺の場合、読書だが。


時が経ち、やがて五時間目が始まった。


「気をつけ!礼!」

日直が号令をかける。

「はい、じゃあ始めるぞ。・・・教科書を―――」

また、退屈な時間の始まりだ。

俺は外を眺める。

外では小鳥が囀りながら飛び回っている。

平和だ。

「―――じゃあ、ここ解いてみろ。・・・三上。」

俺はすぐさま三上の方へ振り向く。

「34。」

「正解。・・・じゃあ―――」

「86。」

先生が言い終わる前に回答してしまった三上。

「くっ・・・正解だ・・・」

正解だというのにムっとしている教師。

プライドというやつが許さないのだろう。

この光景は実に、面白い。

「ククク・・・」

「おい黒澤!何笑ってる!!」

ヤベっと思った頃にはもう遅かった。

でも面白い物はしょうがない。

そんな事を考えている内に、俺は先生に胸倉を掴まれていた。

「なんですか?先生?・・・当てられたからって俺に八つ当たりしないで下さい。」

当然、教室中は笑いの渦だ。

「ぐぅ・・・」

胸倉を離す。

お返しだバーカ。と、心のなかで呟くと、くしゃくしゃになったえりを直しながら席に座る。

それからまた授業は続いた。


残りの時間も三上は自分の天才っぷりを発揮し、次々とムカつく教師らを蹴散らしていった。


下校時、帰りの私宅をしている時、

「三上、お前って頭いいんだな〜〜!すげーよ!」

「そう・・・」

あまりに無反応な返答。

「・・・なぁ、どうしてお前って―――」

「起立!」

言い終えない内に号令がかかり、急いで立ち上がる俺。

「礼!」『さようなら〜〜〜!』全員が声を合わせ言う。

途端に教室中が騒がしくなる。

「なぁ、三上!ちょっと待―――」

「・・・さよなら」

一言残し、俺に後ろを向け歩いていく三上。

その「さよなら」は何故かいつものと違う・・・

何かもっと・・・重い意味のような・・・

残された言葉が俺の中で響く。

「・・・そんな悲しそうに・・・言うなよ・・・」

本当に小さな声で呟くと、俺も教室を後にした。

2003/11/06(Thu)16:50:03 公開 / NEO
■この作品の著作権はNEOさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
え〜〜、感想も指摘も両方待ってます!!
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除