- 『燃ゆる手 第2話』 作者:互勝 / 未分類 未分類
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原稿用紙約4枚
〜第2話〜
とりあえず、逆わらず一緒に下校していたら、名前は聞く事が出来た。
「秋月朋子」だそうだ。(月の多い名前だ・・・さぞかしツイているんだろう)
「で、〜燃ゆる手〜っていうのは、一体何?」
「詳しい事は家に着いてからね。リュウ!」
「タツヤだって・・・。」
そんなこんなで、彼女の家に着いた。
見た目は普通の一軒家だった。しかし・・・。
「おじいちゃーん!」
「おお、お帰り、朋。・・・なんじゃ、この男は?」
「クラスメートで、〜燃ゆる手〜の持ち主みたい。」
「ふむ、そうか・・・。どれどれ、そこの坊主」
「はい。なんですか?」
「手を見せてみなさい。・・・おお、ものすごい放出力じゃな・・・。」
「すごいでしょ、おじいちゃん。」
「久しぶりに強い手を見たよ・・・これくらいあれば、あいつらとも戦えるじゃろう・・・。」
「・・・あの」
「ん?なんじゃ?」「ん?なに?」
「僕抜きで話を進めないで欲しいんですけど・・・」
「じゃあ、説明してあげよう。〜燃ゆる手〜のことを・・・。」
「〜燃ゆる手〜というのは、比喩でまれに、温かい手を持つ者が持つ能力なんじゃ。」
「その能力は、大きく二つに分けられて、「放出術」と「伝導術」があるの。リュウの持っているのは、放出術の方みたい。」
「放出術は、自分の生命力を放出して、相手のエネルギーに直接攻撃する技。伝導術は何かの道具に、自分の生命力を送り、ものすごい武器に変える技じゃ。」
「つまり、人間を超越した能力ですか?」
「ちょっと違う。どっちかって言うと、個性に近いかな?」
「能力持ちは、基本的に運動能力が低いんじゃが・・・。」
「最近、運動能力が高く、それでいて燃ゆる手を持つ人間が増えてきてるの。」
「ほとんどの奴らは、伝導術の持ち主じゃがな。」
「何かいけない事でもあるんですか?」
「もともとそういうのならいいけど、彼らのは、作られた能力なのよ。」
「つくられた・・・?」
「このまま人工的に〜燃ゆる手〜の持ち主が増えれば、やがて戦争にも使われ出すじゃろう。そうなる前に、人工的に作り出せる機関をつぶさねばならん。しかも、極秘裏に・・・。」
何か話がでかくなってきてしまった。
「だから、リュウの力が必要なの!お願い、私たちの仲間になって!」
いったん整理してみよう。
・僕は、燃ゆる手の持ち主。
・燃ゆる手は、産まれた時から持つ物で、個性みたいな物
・人工的に作られるようになった。
・戦争に使わせるわけにはいかない
・仲間になれ
「いきなりそういうふうにいわれても・・・。」
「時間がないんじゃ!」「時間がないの!」
どうやら逆らうという選択肢が消されているようだ・・・。
「・・・わかりました。」
「じゃあ、早速訓練ね。私と勝負よ!」
「ええ!?」
ー続くー
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2003/11/03(Mon)13:46:16 公開 / 互勝
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■作者からのメッセージ
やっと続きがかけました。
引き続き批評お願いします。